組立工・加工・製造の職務経歴書の書き方と見本
【目次】
組立工・加工・製造の仕事とは
設計図に従って機械を組み立てる組立工・加工・製造は、正確に設計図を理解するスキルや知識、全体の製造工程を意識して働く仲間との共同性や、作業効率を上げる実行力が求められます。ここでは、職務経歴書の書き方のポイントと見本（サンプル）をお伝えします。
職務経歴書の書き方のコツ
作業内容や実績・スキルを詳細に記載
これまで担当した製品と、組み立てた作業内容を詳細に書きます。そのうえで、図面を確認する時点で設計の間違いに気づける観察力や、納期内に完成させるため逆算して時間内作業を徹底できる時間管理スキルなどをエピソードなどで具体的にアピールすると効果的です。
個人や仲間の作業効率の工夫をアピール
工場全体のメンバーが分担・連携して職務を遂行するため、組立作業工程の全体を俯瞰する視点が求められます。「下流工程を考慮して設計フローを変更し、作業スピードが向上した」「部品置き場を変更することで無駄な動作を減らしスムーズな流れを作った」など、作業効率化のために取り組んだ経験や成功事例を記載しましょう。また、メンバーと連携して作業効率を高めたエピソードや、そのために信頼関係を築くコミュニケーション力などもアピールポイントになります。
品質や顧客満足度向上を目指す姿勢は大切
製品およびその品質に誇りをもち、細心の注意を払って丁寧に職務に取り組む姿勢は評価につながります。さらに、「完成した製品の先にいる顧客を意識し、顧客満足度を高めるべく取り組んだ」「自ら高い品質基準を設けて挑戦した」など、仕事・顧客に対する意欲的な姿勢はアピールするとよいでしょう。
組立工・加工・製造で役立つ資格は？
必須の資格はありませんが、技能五輪全国大会での成績や参加経験はアピールポイントになります。
組立工・加工・製造での職務経歴書の見本
田雲花雄（氏名）
■職務要約
高校を卒業後、自動車組立工場内で完成車組立部門スタッフとして9年間勤務してきました。多く担当したのはエンジンの組み付け作業ですが、フレームやハンドル、座席、トランスミッションの組み立てなども経験があります。
■職務経歴
○○○○株式会社 20XX年0X月～現在
事業内容：自動車の製造・販売
資本金：〇〇〇百万円 売上高：〇〇〇百万円（20xx年）従業員数：〇〇〇人雇用形態：正社員
【職務内容】
現在は○○○○株式会社の○○工場内で完成車組立部門のスタッフをしています。
主な職務内容は以下の通りです。
・エンジン組み付け
・フレーム・ハンドル・座席・トランスミッション組み立て
■保有資格
・普通自動車第一種運転免許（20XX年XX月）
■自己PR
【実践してきたこと】
常に最終的に自動車に乗る人のことを考え、エンジン組み付けや組立業務に取り組んでおります。そのため設計書に少しでも疑問に思う箇所があればリーダーに確認を行い、正確に読み解くことを心がけています。また、予防安全や走行性能へ影響のある箇所は細かい部分にまで気を配り、小さな傷・歪みなども見逃さないよう集中力を保つことを心がけてまいりました。
さらに、納期内に完成させるためにはラインでのチームワークも必須だと考えており、毎日その日の完成車数の目標を業務開始時に全員で把握し、そのためには1時間あたり何台の組み立てを完成すべきかを逆算し共有することを行っています。
【実績・成果】
社内のQCサークル活動へ参加し、工場全体組立作業工程に無駄がないか、組立工として意見を出してまいりました。そのなかで、スタッフを多能工し組み立て作業の進行状況に応じて配置を変更する案を提案したところ所属部門で取り入れられ、スタッフ間でも作業スピードを上げようという声が増えました。
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竹内 和美（キャリアカウンセラー）
モノづくりが盛んな愛知県内でキャリアについての相談業務や、コーチングをしている。地の利を生かして、製造業全般の転職のカウンセリングと成功実績は高く、専門性を磨いて、人材としての付加価値を高める支援には定評がある。機械化に負けない人材力を惜しみなく発揮して、モノづくりを一生の仕事として人生の中心においた輝きを追求する支援を行っている。