職務経歴書の書き方｜職種別のダウンロードできる見本フォーマット付

職務経歴書とは、実務経験や培ったスキルなどをまとめた書類です。転職の際に企業へのアピールに使用するもので、履歴書とセットで提出することが多いです。職務経歴書のサイズは、A4用紙1～2枚程度に収めるのが一般的です。

職務経歴書と履歴書の違い

履歴書に書く職歴は、在籍した会社名や部署名を一覧で概要を伝えるもの、職務経歴書に書く職歴は、各会社や部署での具体的な仕事内容や実績、経験、スキルを伝えるものです。転職の場合は、履歴書だけでなく職務経歴書が重視される傾向にあり、採用側は「自社の求めるスキルや経験を積んできているか」「仕事に対する意欲はあるか」などを判断する材料に使います。職務経歴書は指定がない限りフォーマットは決まっていないので、見出しを立てる、実績数字を出す、経験から学んだスキルを伝えるなど工夫してアピールしましょう。

＞履歴書の書き方の基本

職務経歴書の書き方のコツ

これまでの実績やアピールポイントを書き出す

会社、部署ごとの仕事内容・スキル・実績を書きだす
職務経歴書を正式に書き始める前に、これまでの経験を時系列で書きだしてみましょう。部署異動、担当変更、転職を含めて、仕事内容、実績、得たスキル、資格、仕事で大切にしている姿勢やスタンス、人から褒められたことなど、細かい内容も振り返るとよいです。

応募先でも共通する経験を絞り込む
職務経歴書では、すべてのアピールポイントを均等に盛り込むのではなく、応募先企業で役立つ経験やスキルを選び、目立たせたいアピールポイントを絞り込みます。職務経歴書に書く際は、目立たせたい実績のある職歴は、実績・成果は数字（売上伸率や全社売上〇位など）を入れて具体的に記載し、そうでない職歴は、所属や担当を１~2行程度で完結にまとめます。

印象よく伝わる見た目も重要

職務経歴書のフォーマットを選ぶ
これまでの職務経歴、スキルや成果などのアピールポイントの棚卸しができたら、職務経歴書のフォーマットを選びましょう。一般的なフォーマットは、時系列（過去→現在、もしくは現在→過去）か、関係する仕事経験を重視するキャリア別の形式です。時系列（過去→現在）で記載されることが多いですが、経験年数やキャリアによっては、時系列（現在→過去）やキャリア別でまとめるほうが、自分の経歴が伝わりやすくなります。自分の経歴の場合はどのフォーマットが適しているか、後述する「職務経歴書フォーマットダウンロード｜見本（サンプル）付き」をもとに考えてみましょう。

読みやすいレイアウトを意識する
採用担当者は大量の応募書類に目を通すため、パッと見て「読みやすい」と感じてもらうことが大切です。以下を参考に、読みやすいレイアウトを意識して記載しましょう。

誤字脱字がないかチェックする

どんなに内容がよくても、誤字脱字、年数の間違いなどがあると印象が悪くなってしまいます。すべてを書き終えたら、誤りがないか最後にしっかりチェックしておきましょう。

職務経歴書の見本と項目

（クリックして拡大）

①日付・名前
職務経歴書の右寄せに作成年月日と氏名を記入します。郵送の場合はポスト投函日、メールの場合は送信日、面接に持参する場合は持参日を記入します。

②職務要約
経歴の詳細を記載する前に、応募先で活かせそうな経験を中心にまとめた要約文を記載しましょう。3～5行程度（200文字～300文字程度）で簡潔にまとめます。

③職務経歴
社名（必ず正式名称を記載）、会社規模（資本金・売上高・従業員数）、事業内容、雇用形態、在籍期間を記載します。時系列、もしくはキャリア別にまとめましょう。

④職務内容
職務経歴で記載した内容について、具体的な職務内容をまとめます。応募先で活用できそうな職務経験を強調するようにしましょう。

⑤保有資格・免許
保有する資格・免許と、取得した年月を記載します。資格名・免許名は正式名称を記載し、略名などで書かないように気をつけましょう。資格や免許をたくさん持っていて書ききれない場合は、応募先で役立ちそうな資格・免許、汎用性が高いビジネス関連の資格・免許を優先して記載します。

⑥自己PR
これまでの仕事での経験、具体的な実績や身につけたスキル、仕事への意欲、取組み姿勢を通して、自分の強みをアピールし、採用後の活躍を採用担当者にイメージしてもらえるような書き方にします。上の例のように、「実践してきたこと」と「実績・成果」と項目を分けると、読みやすいレイアウトになります。

見本付｜よく使う職務経歴書フォーマット３

編年体式　職務経歴書の見本・サンプル

編年体式とは、入社から現在までの職務経歴を時系列で記載する、オーソドックスな書式です。履歴書の学歴・職歴と照らし合わせて確認しやすいという特徴があります。職務経験が浅い人や転職回数が少ない人はこの編年体式が向いています。

＞編年体式 職務経歴書フォーマット（Word）をダウンロード

逆編年体式　職務経歴書の見本・サンプル

逆編年体式とは、最新の経歴から過去の経歴へと時系列を逆さから記載する書式です。そのため、最新の経歴を強調することができます。直近の経験を特にアピールしたい人は、この形式で書くのがおすすめです。

＞逆編年体式 職務経歴書フォーマット（Word）をダウンロード

キャリア式　職務経歴書の見本・サンプル

キャリア式とは、経験職種や分野ごとに分けて経歴を記載する書式です。複数の職種・分野を経験してきた人は、この書式を使用すれば、アピールしたい職種・分野から順にまとめることができます。ただし、時系列がバラバラになりやすいため、いつ、どういい経験をしたかがわかりづらくなる場合もあります。

＞キャリア式 職務経歴書フォーマット（Word）をダウンロード

自分の経歴において、もっともアピールしたいことは何かを念頭に置き、最適な書式を選びましょう。

職種別｜職務経歴書フォーマットの見本・サンプル

職種によっても、職務経歴書で重視するポイントや読みやすいフォーマットは異なるため、志望する職種に合ったフォーマットを使用することをおすすめします。これまでお伝えした書き方をふまえながら、自身の経歴を魅力的に伝えましょう。

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