スマートフォン用サイトを表示

アルバイトや転職に役立つ情報が満載!最新のお仕事ニュースなら【タウンワークマガジン】

2020年05月26日

歯科助手の職務経歴書の書き方と見本

歯科衛生士 職務経歴書 タウンワーク townwork歯科助手の職務経歴書の書き方のポイントと見本(サンプル)をお伝えします。自己PRの書き方や保有しているとよい資格、未経験の仕事へチャレンジする場合の書き方のコツなども紹介しています。

歯科助手の仕事とは

歯科助手は、歯科クリニック・医院などで受付事務や治療のアシスタントをする仕事です。歯科衛生士との違いは国家資格取得と医療行為の有無です。歯科衛生士は歯科医の補助や歯石取りなど患者の口の中を触ったり、むし歯や歯周病の予防指導などの歯科医療行為ができたりする国家資格が必要な仕事です。一方、歯科助手は国家資格がなくても働くことができますが、医療行為は認められていません。歯科助手は、歯科の知識や歯科助手としての経験が求められるのはもちろん、治療の流れを先読みして器具を準備するなどの判断力・行動力や、患者が安心して話せるコミュニケーション力も必要とされます。

 

職務経歴書の書き方のコツ

経験業務やクリニック・医院規模を記載する

クリニック・医院の専門分野や規模によって経験することは異なるため、これまで経験した業務を具体的に記載しましょう。クリニック・医院の規模感を表すために、1日の来院患者数、スタッフ人数、治療台数も記載するとよいです。

クリニック・医院の方針を踏まえて心がけていること

自費診療中心か保険診療中心かによって来院患者数や治療内容などが異なるので、クリニック・医院の方針も記載しておきましょう。自費診療中心であれば患者数は少ないため丁寧に患者と接する必要がある一方、保険診療中心であれば多くの患者の診療をスムーズに進めていく必要があります。クリニック・医院の方針をふまえ、自分が患者との接し方で意識していたことがあればアピールするとなおよいです。

先回りして行動できる力をアピール

歯科医師や歯科衛生士のすることを先読みして行動したり、準備したりできることをアピールするとよいでしょう。例えば、初診の患者が、歯が痛いと来院されたら虫歯の可能性があるのでレントゲンを撮りますが、そうした際に、レントゲンの準備やその後の治療器具の準備など、医師や歯科衛生士がどのような治療をするのかを予測し、先回りして行動できることをアピールできると評価が高くなるでしょう。

患者とのコミュニケーション力がアピールポイントに

歯科助手には、患者が相談しやすくなるようなコミュニケーション力も必要です。「実は○○の治療が痛い」など患者は治療で感じたことを、歯科助手に相談することが少なくありません。患者が話してくれたことを、医師や歯科衛生士に伝え、治療方法の改善につながれば、患者の負担も減り、その後の治療がスムーズになりやすいです。患者に相談してもらえるような対応を心がけていることや、自分なりのコミュニケーションの工夫でうまくいったエピソードなどがあれば記載しましょう。

 

歯科助手で役立つ資格

・普通自動車第一種運転免許
・介護職員初任者研修など介護系の資格

必須ではありませんが、訪問歯科の場合は、これらの資格があると役立ちます。訪問歯科以外の一般歯科などでも、介護系の資格は持っていると有利になることがあります。

・栄養士や管理栄養士など食・栄養に関する資格

食べることは歯と密接なつながりがあるので、食・栄養に関する資格を持っていればアピールになります。全身疾患をもつ患者も少なくないため、食べて良い物・悪い物をしっかりと把握できている人は評価されます。

 

歯科助手の職務経歴書の見本(サンプル)

職務経歴書
20XX年X月X日
田雲花子(氏名)

■職務要約
○○○○歯科医院で歯科助手を5年間経験してきました。当院ではX台の治療台があり、一日に約XX名の患者さんが来院されます。私は、主に事務全般と診療準備・補助をしており、20XX年からは訪問歯科の補助も行っています。

■職務経歴
○○○○歯科医院 20XX年0X月~現在 
事業内容:一般歯科、小児歯科、審美歯科、矯正歯科、訪問歯科
医院規模:歯科医師X名、歯科衛生士X名、歯科助手X名 雇用形態:正社員

【職務内容】
主な業務内容は以下の通りです。
・受付業務(受付・会計・電話対応など)
・レセプト作成・請求
・カルテ作成・管理
・診療器具の滅菌・消毒・管理
・歯科医師・歯科衛生士の診療準備・補助(1日X名程度)
・訪問歯科の補助(週X回程度)

■保有資格
・普通自動車第一種運転免許(20XX年XX月)
・介護職員初任者研修 修了(20XX年XX月)

■自己PR
【実践してきたこと】

○○○○歯科医院では自費診療と保険診療の両方を約50%ずつの割合で対応しており、患者さんの目的も虫歯の予防・治療からホワイトニング・歯列矯正など多様なため、患者さんのニーズに合わせた対応を心がけてきました。診療補助の際には、医師や歯科衛生士の動きをよく見て、先読みし、必要な器具を素早く渡せるように準備していました。訪問歯科の補助で患者さんのご自宅を伺う際は、患者さんだけでなくご家族とも日常会話をして、自然な流れで患者さんの生活習慣やお悩み事を聞くように意識しており、患者さんから「実は、○○のときに痛いことがある」など、治療時の気づきを教えてもらうことが増えました。

【実績・成果】
・訪問歯科の際に高齢の患者さんと接する機会が増え、介護の知識・技能をつけたいと思い、20XX年に介護職員初任者研修課程を修了しました。
・笑顔と丁寧な接し方を心がけ、患者さまアンケートでは、名指しでお褒めいただいたことがありました。

以上

歯科助手の職務経歴書(サンプル)をダウンロード

歯科助手の職務経歴書(サンプル)をダウンロードする

 

歯科助手から未経験の仕事へ転職したい場合は?

未経験の職種への転職したい場合、職務経歴書の「自己PR」に、歯科助手の仕事で身についたスキルや経験のうち、転職希望先で役に立ちそうなものを選んで書きましょう。
歯科助手で経験した受付や治療のアシスタント、患者とのコミュニケーションなどの経験は、医療事務、看護助手や介護助手、美容師アシスタントなどの仕事でもアピールできます。また、衛生観念がしっかりしていることや、歯科医師や歯科衛生士の仕事の先を読んで早めに準備ができるスキルは、これらの現場でも活きるでしょう。

 

監修
石田 恵子
(歯科衛生士/株式会社シナジーコンサルティング コーチング企画室講師)
歯科医院経営に携わった経験より、歯科衛生士の仕事をしながら厚生労働省認定産業カウンセラーの資格を修得する。2004年より歯科医療者向けにコーチングセミナーを各地で開催。現在900名を超える歯科衛生士コミュニティを運営し、情報発信や日々のお悩みを共有する場を提供している。著書『歯周病コーチングのヒントと応用-毎日の診療が楽しくなる(口腔保健協会)』。
HP:http://www.synergy-c.co.jp/synergy/coach_keiko/coach_keiko.html
早速バイトを探してみよう