履歴書の職歴欄にアルバイト経験を書くべき人、書き方見本【社会人編】
学生ではない社会人の履歴書の職歴欄に、アルバイト経験を書いてもいいか、という疑問に答えます。アルバイトの経験しかない場合や、つなぎの短期アルバイトがある場合など、ケース別に履歴書の職歴欄を書く場合のポイントや、アルバイト歴を書く際の書き方を見本付きで解説します。
【目次】
アルバイト経験を職歴欄に書くべき人と書かなくていい人
履歴書にアルバイト経験を書くかどうかは、次の応募先やこれまでのバイトでの働き方によって変わります。
アルバイト経験を職歴欄に書くべき人
社会人の場合、一般的に履歴書にはアルバイト経験を書く必要はないですが、次の応募先もアルバイトだったり、社員転職を目指す場合は長期勤務や経験が活かせるアルバイト経験は履歴書に書くと良いです。
・次の応募先もアルバイトやパート
・長期勤務のアルバイト
・社会保険に加入していたアルバイト
・スキルや経験が自己PRになるアルバイト
・ブランクが気になる人は短期でも書いてよし
※学生時代のアルバイトはこの場合も書かない
アルバイト経験を職歴欄に書かなくていい人
社員に転職希望する人が、転職活動の合間のつなぎでやったアルバイトは履歴書に書く必要はありません。また、応募先がアルバイトやパートの人も、短期間のバイトや社会保険の加入条件に届かないアルバイトは、職歴として書いておきたい人以外は、履歴書に記入する必要はありません。
履歴書に書くべきアルバイト経験とは
アルバイト経験を履歴書に書く場合、具体的にどのようなアルバイト経験を書くべきか選ぶ基準と合わせて紹介します。
応募先に活かせる経験があるアルバイト
仕事が異なっても、例えばお客様対応スキルが活かせる、職種は違っていても同じ業界で働いていたなど、応募先に活かせるスキルや経験があるアルバイトは履歴書に書きます。積極的にアピールしたい場合は、職歴欄に記入し、さらに履歴書の自己PR欄や職務経歴書を活用すると良いでしょう。
社会保険に加入していたアルバイト
社会保険に加入していたアルバイトは、履歴書に書くべきアルバイト経験になります。社会保険に加入していた場合、継続的にまとまったシフトに入っていた職歴として伝えやすいです。また、応募先でも社会保険の加入を希望する場合、前職の社会保険からの移行手続きを会社がする必要があります。そういう面でも、社会保険加入の経験は履歴書に書いた方が良いです。
長期間続けたアルバイト
長く続けたアルバイトがある人は、職歴として記入した方が良いです。アルバイト歴が長い人は、職歴欄に空欄を作らないよう、3か月以上続けたアルバイトを目安に記入すると良いでしょう。フルタイムで入っていた人は、さらにフルタイムであったことを書くとアピールになります。
アルバイトの職歴欄の書き方(見本つき)
ここからは、ケース別にアルバイト経験の履歴書の書き方を例文と共にポイントを紹介します。
アルバイト歴の基本の書き方
アルバイト歴の書き方は、会社名、部署名と合わせて、アルバイトで従事していたことを書きます。職種や職務内容はスペースがあれば、職歴欄に一行~二行程度でまとめます。正社員への転職を狙う場合は、「詳細は職務経歴書に記載します」と続けて、成果や実績、経験など具体的に書いた職務経歴書を用意するのが良いです。
応募先に活かせるアルバイト経験がある場合
アピールしたいアルバイト経験は、職歴欄に仕事内容を併記すると目につきやすくなります。さらに伝えたいことがある人は、職務経歴書も合わせて提出する方法も有効です。
社会保険加入、フルタイム、長期バイトがある場合
長く安定的に働いたアルバイトは職歴欄に書きます。フルタイムで働いているアルバイトは、その旨を職歴に工夫して入れても良いでしょう。社会保険への加入は、職歴欄に書くのではなく、面接で職歴を説明する際に伝えます。
アルバイト経験のみの場合
職歴がアルバイト経験のみの場合、応募先に活かせるもの、社会保険に加入したもの、長く続けたものの中から優先的に記入します。それ以外のアルバイトを記入するかは、自分で判断して決めることができますが、空白期間が長く見えるようであれば、短期や単発バイトを書き、面接でその間に何をしていたかを説明できるようにするのが理想です。
アルバイトの職歴が多く書ききれない場合
アルバイト経験が多く、職歴欄に書ききれない場合は、全てのアルバイト先を書くのではなく、「他〇社のアルバイトを経験」と記載する方法もあります。まとめて記載する場合、長期バイトではなくなるべく短期・単発バイトをまとめるようにしましょう。
ブランク期間の説明を準備しておくことも大事
半年以上、職歴にブランクがあると、「何をしていたのか」と思う採用担当者もいます。上で紹介した例のようにアルバイト歴を記載してもいいでしょう。ただ大切なのは、履歴書に書くことよりも、面接でその間に何をしていたのかを説明できることです。「次に安定して働けるアルバイトが見つかるまで、短期バイトをしていた」でも、「体調がすぐれなかったので、回復するまで休んでいた」など、自分なりの説明を面接前に整理しておくことが大切です。
職務経歴書の書き方と見本
田雲花子(氏名)
■職務要約
大学在学中より、○○○株式会社のコンビニエンスストア△△△△・○○店(直営店)でアルバイトを5年間経験しました。昨年からはシフトリーダーとして、発注対応やアルバイトスタッフへの教育も行っています。
■職務経歴
○○○株式会社 20XX年XX月~現在
事業内容:コンビニエンスストア事業
資本金:〇〇〇百万円 売上高:〇〇〇百万円(20xx年)従業員数:〇〇〇名 雇用形態:アルバイト
【職務内容】
主な職務内容は以下の通りです。
・接客、レジ対応
・レジ清算
・品出し
・発注対応
・在庫管理
・店内清掃
・電話の一次対応
・POP作成
・アルバイトスタッフの指導・管理
■保有資格
・普通自動車第一種運転免許(20XX年XX月)
■自己PR
【実践してきたこと】
お客さまに気持ちよくお買い物いただけるよう、明るい挨拶・声かけと迅速な対応を心がけてきました。夕方の時間帯のシフトリーダーとして、昨年から新人アルバイトの教育・指導を行っています。独学でデザインを勉強していたことがあったため、POP作成を率先して行い、新商品を魅力的に伝えたり、キャンペーンが目立つように工夫するなど、売上アップに貢献してきました。正社員経験はありませんが、アルバイトであっても、店舗の売り上げ貢献のためにできることを自分で見つけ、積極的に動いてきました。この経験を販売の仕事でも活かしたいと思います。
【実績・成果】
・PowerPointを使用し、POP作成ができます。
各項目と書き方のコツ
職務経歴書の各項目の書き方とコツを紹介します。すべての項目の記入が完了したら、誤字脱字や年月日などの間違いがないか確認しましょう。
① 日付・名前
履歴書の右上に日付と氏名を記入します。職務経歴書の日付は記入日ではなく提出日や投函日を書きます。
② 職務要約
これまでの職務を要約して記入します。応募先企業で活かせるような経験を中心にアピールしましょう。できるだけ簡潔に、2~3行以内にまとめるとよいです。
③ 職務経歴
経験した職務の会社名、会社規模、事業内容、雇用形態、在籍期間を記載しましょう。会社名は必ず正式名称にします。まとめる際の主な方法には、時系列かキャリア別があるので、自身の経歴に適したほうを選択しましょう。
④ 職務内容
職務経歴のより詳細な内容を記載します。応募先へのアピールポイントになるような職務経験を優先的に書きましょう。
⑤ 保有資格
保有資格・免許と、その取得年月日をアピールします。資格名・免許名は正式名称で記入しましょう。記入できる資格や免許が多くて入りきらない場合は、応募先で活かせそうな資格・免許から順に記載しましょう。
⑥ 自己PR
自分のアピールポイントや応募先で働きたい熱意などを伝える欄です。仕事の経験や実績、応募先で活かせるスキル、仕事への姿勢や熱意などを積極的にアピールしましょう。
※更新履歴:
2022年6月23日、2023年4月25日、2024年2月7日