原田ちあきの“大人のダメ習慣改善法”「片付けができない」篇
こんにちは、原田ちあきです。
突然ですが私はそこそこせっかちです。
バッ君と同居を始めて数か月がたちました。
せっかちな私は5日ぐらいで自分の荷ほどきを終わらせてしまったのですが、逆におっとりな性格のバッ君は数か月たっても荷解きが終わっていない状態。
というか近々で使う物の荷解きが終わった時点で段ボールを開けることをストップしてしまいました。
夫婦といえど我々は他人、プライベートな箱があるかもしれないので私はあえてバッ君の荷ほどきは行わなかったのだが、このままだと一生箱が空くことがないのではと危惧した為、バッ君に問い合わせてみることに。
「この荷物はいつほどかれるんだ?」
「今度時間があるときに…」
「今やれ!」
「今やれ!!!!!」
バッくんはものすごくおっとりとしていて、ご飯を作ってくれたり洗濯などを手伝ってくれるのですが(LOVE)、作ったあとキッチンがごちゃっとしていたり、洗剤の蓋が開きっぱなしだったり、お片付けが少し苦手な様子(BAD)。
本人に聞くと洗い物を忘れていたり、後でやろうとしていることが多いよう。
嬉しいし助かるんだけど、大胆かつ満遍なく全てを汚していくため(小麦粉を飛散させたり、ごみで道しるべを作ったり。)片付けをしているとこちらの時間がどんどんなくなっていってしまい、私が原稿作業をする時間がなくなってしまうのだ。(very bad!)
ならば原田が全部やればよいのでは? とも思うのだが、原田も働く女なので、協力してくれる事には全力で感謝しつつ甘えたいのである。
なんとか片付けられるメンズになって欲しい…
という事で今回はバッ君がお片付けをできるようになるようにいろいろ試してみた。
その① やって欲しいことをメモに書く
というわけで留守を守ってくれるバッ君にやってほしい事をメモして手渡してみました。
こちら、このコラムを書くと決める前に描いたガチのメモです。
字が汚すぎて一生悩んでいます。
後めちゃくちゃどうでもいい情報なのですがピーチというのは我が家の猫のあだ名です。
果たしてバッ君はピーチのウンチを取って水回りを美しく保つことができるのでしょうか。
完ぺきや…!
しかもピーチのウンチも取ってくれていました。サンクス…
しかし翌日…
無事(?)に元の環境に戻ってしまった。
「僕って…僕って…」
「苦手なものは仕方ない」
その② 私も一緒になって汚してみる
そうだ、私が片付けをすることをやめればバッ君は焦って片づけ始めるんじゃないかな?
誰かが働かなくなれば、今までその作業に見向きもしなかったものが代わりを務め始める。
働きアリの法則ってやつだ。
さて…このキッチンを放置した結果…
結果:倍汚れた
ごちゃごちゃしただけだったので普通に掃除しました。
その③ 駄々をこねる
片づけて片付けて片付けて~!エーーーーーーーーーーーーーーン
片づけて~!!!!!!!!!!!!!!
こねられるだけの駄々をこねてみました。
三十路前の女の全力の駄々です。子供のそれとは気迫が違いますよ。
バッ君ももうただ見守るしかありません。それぐらい本気(マジ)の駄々を見せつけてやりました。
「怖すぎる」
あれ!?バッ君の机の上が片付いている…
あれ…!?ずっと炬燵にあったティッシュがごみ箱に…!?
どうやら私が想像していたより駄々をこねられるのがめちゃくちゃ嫌だったようで、後片付けをしてくれるようになりました。(LOVE)
「もうあんな姿の大人は見たくない」
これからもなにかあれば所かまわず駄々をこねていきたいと思っています。
みんなも使ったものはきちんと元の場所に戻しましょうね。
次に駄々こね大人が現れるのはあなたの家かもしれません…
【前回までの記事はこちら】
原田ちあきの“大人のダメ習慣改善法”「かばんの中身が整理できない」篇
原田ちあきの“大人のダメ習慣改善法”「家のなかで物をなくす」篇
原田ちあきの“大人のダメ習慣改善法”「YouTubeダラダラ視聴からの脱出」篇

原田ちあき
@cchhiiaakkii
漫画家、イラストレーター、美術家、キュレーター。自らを「よいこのための悪口メーカー」と称し多方面で活躍。著書「原田ちあきの挙動不審日記」(祥伝社)「ひとりずもう―原田ちあき画集」。
■公式サイト:http://cchhiiaakkii8.wixsite.com/chiaki
■オフィシャルブログ:http://cchhiiaakkii8.blog.jp/
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