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2021年12月24日

コミュ力養成講座 第24回「マウントを取る人」(企画:トキオ・ナレッジ 漫画:カマタミワ)

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ベストセラーを多数生み出すクリエイティブユニット・トキオ・ナレッジと、大人気漫画家カマタミワさんによる新シリーズ。

人見知りや超体育会系、忙しぶる人など、迷惑まではいかないまでも、なんとなくコミュニケーションがとりづらい人たちっていますよね。そんな一筋縄ではいかない人たちともお近づきになれる攻略法をご紹介!

●今回の登場人物

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好井亜里(すくい・あり)

22歳。彼氏いない歴=年齢の新卒OL。
人間観察が得意で、社会人になって改めて「いろんな人がいるんだなぁ」と思い悩み、コミュ障をこじらせ気味。それでも、社会人として「ちゃんとしなきゃ」と思っている。とりあえずの目標は「目指せ仲良し100人!」。

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山取悦夫(やまとり・えつお)

マウントを取りたがる人(先輩)。30代。

第24回:マウントを取る人

<マウントを取る人の特徴>

 

①承認欲求が強い

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②間違いを認めない

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③上から目線の余計なアドバイス

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④なんでも比較して優劣をつけたがる

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自分が優れていることを常に感じていないと気が済まない性格

マウントを取る――weblio国語辞典によると、「自分が上位であるということを相手に理解させるために、自らの境遇や立場を誇示すること」だそうです。
まあ、競争社会においては、そうする必要が生じる場面はあるのかもしれません。が、「マウントを取る」という表現が、いい意味で使われることは、まずありません。その理由は、彼ら彼女たちの特徴を紐解けば、自ずとわかってくるでしょう。

1つ目の特徴は「承認欲求が強すぎる」です。
「認められたい!」「評価されたい!」という思いが強い彼ら彼女たちは、周囲から見れば十分評価されているのに、それだけでは足りないようです。
そのせいなのでしょう、「自分はこんなにすごいんだぞ!」という具体的なアピールが止まりません。せっかく評価されているのに、自画自賛が強すぎて自身の価値を自ら貶めてしまいがちなのです。結果、「あれ? 誰も褒めてくれないな…わかってないようだから伝えておかないと!」とますますアピールが強度マシマシになってしまうという悪循環。「いいね」など具体的な数字が出てしまうSNSでは、この特徴はより強く出てしまうようです。

2つ目は「間違いを認めない」という残念な特徴です。
マウントを取りにくる人たちは、「誰しもが隙あらば自分にマウントを取ろうとしている」と思っているフシがあります。「間違いを認める」=「マウントを取られる」という思考に陥ってしまい、目上の上司には割と素直に謝罪するものの、後輩や部下には絶対に間違いを認めないのは、そのためです。

「上から目線の余計なアドバイス」も彼ら彼女たちのあるあるです。
彼ら彼女たちはマウントチャンスを逃すまいと、常に目を光らせています。マウントを取る必要がないシチュエーションでも、チャンスと見るや本能的にマウントを取りにいってしまうのです。
こちらが助けを求めたり教えを乞うているのなら、百歩譲って上から目線も許せますが、いらないところで急に上から目線でコミットしてくるので、当然人望もありません。

最後の「比較して優劣をつけたがる」も、マウントを取らずにはいられない人たちの悲しい性だと言えるでしょう。
業績・学歴・家柄・年収・持ち物から、そんなものに上も下もないだろうという好きな映画や音楽といった趣味嗜好に至るまで、なんでもマイルールで比較して優劣をつけてしまうのです。もちろん、客観的に見て自分が劣っているところには一切、触れさせません。彼ら彼女たちの前では、他の誰かを褒めたりするのさえ避けたほうがよいでしょう。

以上を踏まえたうえで、対処法を見ていきましょう。

 

<お近づきになるための4ステップ>

 

1歩目:先手を打って褒める

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2歩目:指示を受けるときは録音を

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3歩目:褒めてスルー

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4歩目:大人げない自分を見つめ直させる

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【解説】

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本質は自分に自信がない人。褒める、持ち上げて上げるのが効果的

 
「承認欲求が強い」「間違いを認めない」など、マウントを取りたがる人たちの言動の根っこにあるのは、自信のなさ。自分を上げて他人を下げることで、彼ら彼女たちは精神のバランスを保っているのです。自信のなさをケアしてあげれば、マウントの取り癖はかなり抑えられるでしょう。具体的には、褒める一択です。それぞれ、見ていきましょう。

まずは、「承認欲求が強すぎる」彼らのアピールを封印する作戦から。
評価されていない(と思っている)・褒めてもらえない(と思っている)がゆえに、彼ら彼女たちはエンドレスでアピールしてきます。そんな無限ループに陥る前、「アピりそう!」と思ったら先に褒めてあげましょう。同じ自慢を何度でもアピールしてくるので、スイッチが入るタイミングは割とわかりやすいはずです。先手を打つのは早ければ早いほうがGOODです。
「昨日のフォロー、さすがですね!」など、できれば日常的に具体的な褒め言葉を浴びせ続けてあげてください。誰も得しない自画自賛自慢はなくなっていくはずです。

「間違いを認めない」という悪癖は、少々ドライですが会話の録音でシャットアウト。録音さえあれば、間違いを「認める」「認めない」というマウントの取り合いはなくなり、やることは「事実の確認」のみとなります。彼らも間違えたことを言っているつもりはないため、録音を「ダメ」だとは言わないでしょう。
とはいえ、間違っても「後で証拠になるんで記録していいっすか?」みたいな言い方はNG。「勘違いがあってはいけないので…」とあくまで自分の至らなさをアピールしましょう。
ちなみに音声証拠は、必ず「認める」「認めない」のやりとりになる前に出してください。散々泳がせておいて印籠的に出してしまうと、それこそあなたがマウントを取る人になってしまいます。

「上から目線の余計なアドバイス」については、不本意ながら黙って言うことを聞く、という手が一般的かもしれません。けれどもネックなのは、常に彼らのアドバイス通りにしなければならない、ということ。万が一、彼らのアドバイスに従わずに失敗した場合、「だからダメなんだよ。言ったじゃん!」と、さらなるマウントチャンスを与えてしまいます。
そこで使える万能フレーズが、「私にはレベルが高すぎる」です。アドバイスを受け取らないで済むうえ、相手を持ち上げられるので一石二鳥。マウントは取られてしまいますが、ストレスからは解放されることでしょう。

最後の「なんでも比較して優劣をつける」への対処法は、「優劣をつけて誰かを見下すこと」の虚しさを気づかせる、というのが上策。勝手に攻撃的になって優劣をつけてきたことを「大人げなかった」と思わせてあげるのです。
マウントを取る人は、自分のことでいっぱいいっぱいなため、優劣をつけられた人がどんな気持ちになるのかまで考えが及んでいません。ですから改まって、優劣をつけられた人が普段、あなたをどう見ているかを教えてあげましょう。実際は「でもあいつハゲてんじゃん」と言っているかもしれませんが、ここは優しいウソでOK。「面と向かっては言わないですけど…」と言っておけば、バレることはありません。

 

▼過去のシリーズはこちら▼

「メンドウな女のトリセツ」第2回

●漫画:カマタミワ

東京都在住。一人暮らし歴20年のイラストレーター・漫画家。ブログ『一人暮らしカマタミワの半径3メートルのカオス』が人気。livedoor blog公式ブロガー

HP: http://www.miwah.com/
twitter: @kamatamiwa

●最新著書


『ひとりぐらしこそ我が人生』 発売中!

KADOKAWA 刊
1,100円(税込)

https://www.amazon.co.jp/gp/product/4040654544/

●構成・文:トキオ・ナレッジ

弁護士、放送作家、大手メーカー工場長、デザイナー、茶人、フリーライター、シンクタンクSE、イラストレーター、カメラマン、新聞記者、ノンキャリア官僚、フリーターらで構成される雑談集団。著書に『めんどうな女のトリセツ』のほか、『正しいブスのほめ方』『正しい太鼓のもち方』『スルーする技術』『盛り合わせを選んだらお店のカモ! 大人の経済学常識』など多数。

●最新著書

トキオナレッジ おとな キレイ 養成講座 タウンワークマガジン
「イケメントレーナーpresents ずぼら女子のためのおとなキレイ養成講座」
2017年12月19日発売!

ジービー 刊
1,404円(税込)

https://www.amazon.co.jp/dp/4906993478/

●著書

メンドウな女のトリセツ タウンワーク
「めんどうな女のトリセツ」

宝島社 刊
1,296円(税込)

https://www.amazon.co.jp/dp/4800239648

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