メンドウな女(ヒト)のトリセツ・学生版 第10回「仕切りたがる女」
●登場人物
派手すぎず、地味すぎず、どこにでもいる普通の女子大生。人付き合いが上手なのが唯一の取り柄。なのだが…、それによっていつもめんどうな女に振り回されている。そして、心の中ではけっこう修羅っている。彼氏はいないが、彼氏みたいな人はいる。
(1)頼まれてもいないのにすぐ仕切ろうとする
(2)うまくいかないと人のせいにする
(3)キャパを超えると頭パッカーンになる
対処法
■先手を取って「多数決」を導入する
リーダーと“仕切りたがり”の違いは、キャパの大きさにあると言います。
集団を仕切るには、ある程度の遊びも必要ですが、ただただ仕切りたい人は、なにもかも自分の思い通りにならないと気が済みません。人の意見を聞かないのは、そのためです。
特にめんどくささをMAXに感じるのは、仕切る必要のないことでも仕切ろうとしてくるところでしょう。
例えばバーベキューなら、仕切る人がいた方が準備も片付けも効率がいいかもしれません。
けれども、彼女たちは焼く順番、焼き加減、量など「そこは自由でいいじゃん!」というところまで仕切ってきます。
これが旅行先になると、楽しい旅行がほぼ合宿のごとくスケジュールでガチガチにされてしまうのです。
「みんなのためを思って」やってくれてはいるのですが、本人も気づかないところに「みんなに感謝されたい」とか「目立ちたい」という承認欲求のある場合が多いため、自分からズイズイ仕切る場合がほとんど。しかも「みんなをまとめている私!」「私が仕切ることでみんな楽しい!」という根拠のない自信とのコンボで、親切(と本人は思っている)の押し売りが止まらないのです。
そんなこんなで尊敬・信頼を得るどころか仕切れば仕切るほど嫌われてしまう、かわいそうな彼女たち。
対処法の1つとして挙げられるのは、「多数決の導入」でしょう。仕切りそうな感じを出してきたら、「今日は多数決で決めましょう!」と提案してみてください。仕切りだしたあとに「やっぱり多数決にしませんか?」だと、“私が決めたことに納得がいかないから”というニュアンスが出てしまい、機嫌を損ねてしまいます。必ず先手を取りましょう。
もう1つ、「ヨイショして仕切らせない」という手もあります。
「いつも仕切ってもらって面倒かけてるんで、たまにはラクしてくださいよ~」とみんなでヨイショをして現場から少し離してしまうのです。承認欲求を満たされて彼女たちもハッピー、周囲も気兼ねなくイベントを楽しめることでしょう。
●漫画:カマタミワ
東京都在住。一人暮らし歴20年のイラストレーター・漫画家。ブログ『一人暮らしカマタミワの半径3メートルのカオス』が人気。livedoor blog公式ブロガー
HP: http://www.miwah.com/
twitter: @kamatamiwa
●最新著書
KADOKAWA 刊
1,100円(税込)
弁護士、放送作家、大手メーカー工場長、デザイナー、茶人、フリーライター、シンクタンクSE、イラストレーター、カメラマン、新聞記者、ノンキャリア官僚、フリーターらで構成される雑談集団。著書に『めんどうな女のトリセツ』のほか、『正しいブスのほめ方』『正しい太鼓のもち方』『スルーする技術』『盛り合わせを選んだらお店のカモ! 大人の経済学常識』など多数。
●最新著書
「イケメントレーナーpresents ずぼら女子のためのおとなキレイ養成講座」
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