動物に関わる仕事13選! 資格なし、未経験でも働ける?
動物が好きだから動物に関わる仕事をしたい、でも働くには資格が必要なのか?と思う人もいると思います。実際のところ、資格の有無を問われない職種もあるので、編集部で調べた動物に関わる資格なしの仕事を紹介します。
資格はなくても動物の知識や慣れは必要
動物に関連する国家資格は、獣医師と愛玩動物看護師の2職種のみです。その他の仕事は、国家資格はありません。トリマーやドッグトレーナーなど特殊なスキルが必要なものは民間資格が求められたり、ペットホテルや動物カフェでも、動物系の専門学校で学んでいたり、動物を飼った経験がある人の方が優遇されたりするところもありますが、経験に問わず募集しているところもあるので、気になる求人を見つけたら、応募要件を直接聞いてみるのがおすすめです。
学生・未経験の募集もある、動物と触れ合える仕事
編集部で見つけた求人のうち、資格がなくても動物と触れ合うことができ、学生や未経験でも比較的探しやすい職種を紹介します。
動物カフェスタッフ
動物と触れ合う機会を提供する動物カフェは、「猫カフェ」「犬カフェ」「うさぎカフェ」など種類もさまざまで、学生や未経験でも探しやすい仕事です。動物カフェの主な仕事はカフェ業務と動物のお世話で、通常のカフェ業務の他に、動物の体調管理、食事の提供、清掃、衛生管理などがあります。店内の動物にストレスがかからないよう、お客様と動物たちが気持ちよく過ごせる配慮が求められます。
ペットショップスタッフ
犬や猫だけでなく、ハムスターやモルモットといった小動物や、インコなどの鳥類、爬虫類などを扱う店舗もあり、普段触れあえない動物の世話の仕方やしつけ方を学ぶことができます。仕事内容はお客さまに動物の特徴や飼育方法を説明するほか、餌やりや糞の処理、フラッシングや爪の手入れ、ケージの清掃、ペット用品の品出しなどです。動物とお客さまどちらにも気を配ることができ、命を預かっている責任感が必要な仕事です。
ペットホテルスタッフ
ペットホテルは、飼い主が家を留守にするときにペットを預かる場所です。犬や猫のほか、うさぎや鳥類、爬虫類などを預かってくれるホテルもあります。食事やトイレの世話、散歩などを行いますが、普段と違う環境にストレスを感じるペットも多いので、餌の内容や散歩の時間や距離など飼い主からしっかりヒアリングをして、普段の生活に近づけるよう気を遣います。爪切りや歯磨き、しつけなどの知識があると歓迎されます。
動物の美容・健康に関する仕事
次は美容や健康に関する職種を紹介します。動物だけでなく、飼い主とのコミュニケーションも重要な仕事です。
トリマー
ペットサロンやペットショップ、動物病院などで、犬の毛をカットしたり、爪切りや耳掃除、シャンプー、ブラッシングなどをして、身だしなみを整えます。トリミングと同時に健康チェックを行うこともあります。カットをする際には、飼い主がどのような仕上がりのイメ―ジを持っているかヒアリングする力が求められます。トリマーとしては働くのに資格は必要ないですが、知識や技術は必要な仕事です。応募先によってはアルバイトとして働きながらスキルを身につける方法もあります。
動物病院の受付
動物病院の受付は人間の病院の受付と同様に、ペットの飼い主に状態を聞き、カルテを用意し、診察後は会計や保険の手続き、各種証明書の発行などを行います。薬やフードの受け渡しや、検査の手伝いをすることもあります。病院を怖がるペットもいるので、リラックスできるよう声をかけたり遊んであげたりすることも。飼い主と話すことも多いので、動物が好きなのはもちろん人と話すことが好きな人が向いています。
動物の世話・しつけ・保護に関する仕事
人が動物とともに快適に生活する上で欠かせないシッターやしつけ、保護に関する仕事を紹介します。
ペットシッター
依頼主の自宅で飼い主に代わってペットの世話やしつけ、ご飯やトイレの世話、散歩などを行います。必要に応じて健康管理を行うこともあります。扱う動物は犬や猫に加え、うさぎや熱帯魚、爬虫類、カエルなどの両生類など多岐に渡ります。シッターの知識は必要ですが、業務委託やアルバイト・パートの募集も比較的見つけやすいです。働く先は、ペットショップやペットホテル、依頼主の自宅や指定先などです。
ドッグトレーナー
ドッグトレーナーは犬の問題行動を解消し、飼い主と信頼関係を築くサポートをします。具体的には適切なしつけを行い、生活のルールを覚えさせます。飼い主にペットをしつける方法を指導することも仕事の一つです。大型犬を扱うことも多く、勤務先は犬の幼稚園、犬の保育園と呼ばれるトレーニングスクールやしつけ教室などです。最近は自宅やいつもの散歩コースでトレーニングを行う訪問型トレーナーも増えています。
動物保護団体職員
動物保護団体職員は、飼えなくなったペットや野良犬、野良猫、保健所などで殺処分になる予定の動物を引き取り、食事やトイレの世話や健康管理、ケージの清掃などを行います。ほか、保護した動物の新しい家族を探す譲渡会の手伝いや、ペットの放棄や虐待をなくすための啓発活動などを行うこともあります。自治体が運営している動物保護センターや社団法人、NPO法人など民間の保護センターなどが勤務先です。
動物を育てる飼育の仕事
人が動物とともに快適に生活する上で欠かせないシッターやしつけ、保護に関する仕事を紹介します。
水族館・動物園の飼育員
担当する動物や生物の生態を理解し、健康な状態を保つのが仕事です。具体的には餌を与えたり、水槽や動物舎の清掃、動物の健康管理を行うほか、来場者に動物の生態や住環境の知識などを伝える看板や印刷物を制作したり、餌やりや世話を体験できる場を提供したりします。飼育のためのわらを運んだり、開園準備をしたり、早朝から世話をすることもあります。資格は必要ありませんが、飼育・生物系の知識は必須と言えるでしょう。
酪農・牧場のスタッフ
乳牛を飼育して繁殖させ、搾乳して生乳を生産するのが酪農です。生乳を加工してチーズやアイスクリーム、ヨーグルトなどの乳製品を作る牧場や、観光用の牧場を経営しているケースもあります。スタッフは牛舎の掃除や餌やり、搾乳、牧草の手入れ、堆肥づくり、子牛への哺乳(乳を飲ませる)などを行います。動物好きはもちろん、体を動かすことが好きな人が向いています。学生なら長期休暇を利用してリゾートバイトの募集からチャレンジすることもできます。
ブリーダー
犬や猫などペットとなる動物の交配や繁殖を助け、生まれた赤ちゃんをペットショップに引き渡したり、自ら飼い主を探して販売します。血統や飼育に関する知識を持ち、飼い主に指導、アドバイスをすることも重要な仕事です。アルバイトは、動物の餌やりや散歩などの世話が仕事の中心ですが、新しい命が誕生する場に立ち会え、やりがいや達成感を感じることができます。開業するには保健所に「動物取扱業」の届出が必要です。
動物に関わるクリエイティブな仕事
動物の知られていない生態や情報などを世の中の多くの人に知ってもらう職種は、やりがいと達成感があります。
動物に関するWEBライター
動物の生態や飼育法、しつけ、病気、お出かけガイド、便利グッズにフード関連など、WEB上にある動物に関わる記事を書くのが仕事です。取材をして実際に動物に触れあうこともあれば、アンケートや調査から考察して記事を書くこともあります。動物好きはもちろん、動物に関わる幅広い分野に興味を持てる人が向いています。WEBは不特定多数の人が目にするため、誰が読んでもわかりやすい文章を書くことが求められます。
動物に関するカメラマン
被写体は、野生動物やペットとして飼われている動物たちです。ペットを撮る場合は、写真館のセットのほか、野外や飼い主の自宅に出張することがあります。動物は撮影側の思い通りに動いてくれないので、カメラの技術以外に、動物の生態に関する知識や集中力も必要です。野生動物を撮る場合は世界中に出かけて撮影し、写真集にまとめたり、新聞や雑誌に掲載したり、広告などに使ってもらい収入を得ます。
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。