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2019年12月04日

カレー沢薫の「バイト丸わかり図鑑」ネットカフェバイト編

カレー沢 バイト ネットカフェ 漫画喫茶 タウンワーク townwork私の本業は無職だが、副業でこのような文章や、漫画の仕事もたまにしている。
しかし、私の漫画を書店で見かけることはあまりない。
何故なら書店というのは売れているか、売れるあてがある人気作品を置くところだから。

それと同じ理由で、今回紹介するバイト先でも私の作品を見かけることはあまりない。

今回紹介するのは「ネットカフェ」でのアルバイトだ。

ネットカフェとは、文字通りネットが使えるカフェの事であり、漫画が大量に置かれていることも多いので「漫画喫茶」と呼ばれることもある。
他にもDVDやゲームの貸し出しなどもあり、個室完備シャワーがついていたりもするのでお客さんの利用目的は様々だ。

特に無駄に粘ってしまった合コンなど、終電後は命綱と言っても良い存在である。

ネットカフェでの業務は、主に、受付、清掃、調理、だ。
接客業だが、お客さんと接するのは受付や、フードの注文や受け渡しなどぐらいで、接客時間自体は多くない。

まずネカフェは別名「漫画喫茶」と言われるぐらいなので「漫画が読める」ことを期待してネカフェのバイトを考える人もいるかもしれない。
しかし結論から言うと「業務中漫画を読むのは禁止」なところが多いようだ。

考えてみれば、ネカフェの店員が受付で漫画を読んでいる、というのは寿司屋がカウンターの中でシャリを食っているようなものだ。
暇なら読んでも良さそうなものだが、その理屈だと「腹減ったらシャリ食って良い」ということになってしまう。
店舗によるがやはりNGな所が多いようだ。
もちろん、休憩時間に裏で読んでいい、というところはあるかもしれないが「仕事しながら漫画が読める」ことを期待して応募するのはやめておいたほうが良い。

ネカフェの業務で一番力を入れなければいけないのは「清掃」だという。
確かにネカフェで最も重要なのは「清潔感」と言っても過言ではない。

先住民の痕跡が色濃く残っているようなネカフェには二度と行きたくない。
シャワールームも、他人の毛が1本排水溝に絡んでいるだけでテンションが下がるし、どこの毛にかによってさらに下がる。

そして、混雑時には、客が入れ替わり立ち替わり入ってくるので、掃除は丁寧かつスピーディに行わなければいけない。
よって意外にもネカフェバイトは短時間で部屋やシャワー室をキレイにする「掃除スキル」が上がると言われている。

ただ、ネカフェというのは、ほぼ個室であり、お客さんは我が家以上にのびのび過ごされてしまうことがある。たまに最高に盛り上がったワンマンライブ級の「のびのび跡」を掃除する羽目にもなるようなので、潔癖症レベルの人にはあまりお勧めできないバイトだ。

ネカフェはほとんどが24時間営業なので、勤務時間帯は幅広く選ぶことができる。
また、ネカフェは時間帯によって忙しさや業務内容がかなり変わるようだ。

朝方は、泊まり客の退店受付と部屋の掃除が多くになるとランチとしてフードの注文が多くなるが、基本的に朝から日中はそこまで忙しくないようだ。
ネカフェが忙しくなるのは主に夕方から夜にかけてだそうだ。
終電を逃した人や、お持ち帰られなかった人などが続々入店し、フード注文も増え調理も忙しくなる、もちろん掃除も早くしなければいけない、夜はあらゆる仕事が忙しくなるのだ。

この時間帯に、スタッフが1人でも欠けると「詰み」を感じるほどだという。

だがそのピークを過ぎ「深夜」になるとお客さんもほとんど寝るので一転して「暇」になり、逆に「やることがない」のレベルになるそうだ。
深夜勤務というだけでは辛いかもしれないが、暇で高時給のバイトを狙うなら、ネカフェの深夜勤務はありかもしれない。

 
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ネカフェは接客時間自体は少ない、しかし個室に人が長時間滞在したりするゆえ「ご近所トラブル」が起こることもあるという。

具体的には、隣のブースがうるさいとか、カップルシートで禁止スポーツが行われているなどのクレームが入ることがある。ご近所トラブルなら双方の話し合いで何とかしてくれ、というしかないが、ネカフェの場合は店員が間に入って収めるしかない。

トラブルというのは基本社員が対応するもので、いくら「店長顔」でもバイトがしゃしゃり出ない方が良いが「注意」程度はバイトでもしなければならない。

ここで、近所のSDO(醜聞大好きオバさん)のように双方を煽るような物言いをしたら、非番の店長が呼ばれることになってしまう。よって上手く相手を注意する「トラブルシューティング力」が上がるそうだ。

ちなみに漫画に詳しい必要はあるか、というと特にないそうだ。これなら、漫画を読む方にも描く方にも詳しくない私でも安心である。
むしろ勤務していくうちに、漫画雑誌の種類や、人気の作品など、漫画に詳しくなってくるそうだ。私は、売れている作品を見ると、皮膚が青紫になるので、積極的に漫画から目をそらしているのだが、やはりそれでは良くない。

強制的に売れ線の漫画を目の当たりに出来る、という意味でもネカフェのアルバイトをしてみるべきかもしれない。

 
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カレー沢薫
1982年生まれ。漫画家・コラムニスト。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビュー。SNSでは“自虐の神”と崇められる人気作家。
Twitter @rosia29
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