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2020年12月01日

カレー沢薫の「バイト丸わかり図鑑」配達・配送バイト編

カレー沢 バイト 配達 配送 タウンワーク townwork日本は少子超高齢化社会である。
それに伴う地方の過疎化、買い物難民リアル怒りのデスロード化問題を解決する鍵は「通販」だと思われる。

私も30年後ぐらいにはパリピが肝試し、もしくは地方の暗部記事を得意とするルポライターが取材にやってきそうな、限界集落予備地に住んでいるので、通販は良く利用する。

しかし、利用している通販サイトが「地球に厳しく」を社訓にしているのか、頼んだ商品をあまりまとめてくれないため、同日に注文したものが、三日に分けて届いたりするのだ。
しかも毎回、小1が成長を見越して小6の制服を着せられたかの如く、商品に対し明らかにデカすぎる箱でやってくる。

配送員からすると、三日連続同じ通販サイトの巨大な箱を配達していることになるので、とんだクレイジー通販野郎だと思われている気がする。
しかも、平日の午前中や昼間でも常時家にいるため「夫のクレカで通販にハマっているマッド主婦」と思われている可能性もある。

このような被害妄想が捗るのも、配送員が大体同じ人だからである、おそらく、ルートや時間帯が決められているのだろう。

今回紹介するのは、そんな妄想を抱かれる側の「配達・配送バイト」だ。

 
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前述通り、通販は地方の生殺与奪を握っているし、コロナ禍でも大活躍だったので、配送員というのは今後も需要の高い仕事だろう。
さらに、私もクレイジー通販マッド主婦、夫のクレカ柱リボの呼吸(仮)として様々な配送員と接しているが、配送員というのは、会社からワンサイズ下の制服を支給されていないか?という筋骨隆々な人だけではなく、年配の人や、女性も多い。

リタイヤ後のセカンドキャリア候補としても経験しておいて損はないだろう。

「配達・配送バイト」の主な業務は荷物を配送ルート順に届けられるように配送車に積み込み、地図と伝票を確認しながら指定時間内に荷物を届ける、または逆に集荷にいく場合もある。

配送車を使うという点から「配達・配送バイト」は基本的に普通運転免許所持が条件となり、求人によっては中型や大型の免許を必要とする場合がある。
私も、専門学校時代「とにかく履歴書が黒い奴が勝つる」の精神で取らされたワードやエクセル、イラストレーターやフォトショップ、果てはレタリング(全て3級)などの資格を持っているが、何せ取得が20年近く前である。
正直そこを見込まれて採用されるととても困るので、今でも使える資格だけを残した結果「普通免許(AT限定)」だけになった。

私だけでなく、地方の人間は、普通免許がないというのは社会的死を意味する場合が多いので、大体二十歳前後で免許を取らされ、日常的に運転をしている場合が多い。

そう言った意味では「配達・配送バイト」は地方出身者と親和性が高いバイトかもしれない。
バイトのために免許を取るのは大変だが、免許を持っている人はバイトの選択肢に入れていいし、中型大型免許を持っているならなお有利である。

自分が配送員と接するのが荷物受け取りの時なので、配送のバイトの主な業務は受け渡しのように思えるが実際は「運転」の時間がかなり長いらしい。
よって一番大事なのは「安全運転」であり、遅れそうだからと言ってスピード違反をしたり、煽り運転をしている様をバッチリドラレコられて夕方のニュースに流されるようではダメだ。
ストロング系飲料を明け方まで痛飲するのが日課という人も難しいかもしれない。

配送ルートに関しては、我が家に来る人が大体同じなように、基本的に一定だという。
最初は家を覚えるのが大変だが、いつも同じルートなので、慣れれば淡々とした仕事になっていくようだ。
また荷物の上げ下ろしがあり、場所によっては重い荷物を持って階段を上ったりということもある。
これもやっている内に慣れて来るし、配送バイトをすることにより、ゴリラになれたというスキルアップ効果もあるようだが、ゴリラになるまで続ける自信がないという場合は、最初から軽貨物の配送を選んだ方が良いかも知れない。

荷物の受け渡し時と、出勤退勤時に会社の人間と接する以外は車の中で過ごす時間が長いため、コミュニケーション能力はあまり必要がないが、やはりお客さんに接する仕事ではある。

私も、本を出すたびに、サイン本用に100冊単位の書籍が家に届く。
そのダンボールを見ただけで、毎回絶望的な気持ちになるが、そこで手渡しではなく「玄関まで運びましょうか?」と言ってもらえるだけで「神か?」と思ってしまう。
短いやりとりの中ちょっとした気遣いがあるだけで相手は喜んでくれるものである。

ただし、世の中には店員などに「いつもありがとうございます!」と「お前のこと覚えたで!」という反応を見せられるだけで「チェンジ!(俺が店を)」という人もいる。

配送ルートが一定なので、自ずとお客さんとは顔見知りになっては行くが、世間話などを求めているかは人によるので、無理に業務以外の話をする必要はない。

私の唯一使える資格である「普通免許(AT限定)」を使え、人と接しない時間の方が長いとあれば、「配達・配送バイト」はかなり自分向きと言える。

それに、自分もクレイジー通販野郎として、通販を使う人のことは良く分かる。

例え、連日同じ家に同じ通販サイトの荷物を配達することがあっても「この家通販好きだな」などとは思わずに「ここの通販サイト、同じ商品二つ頼んでも一個ずつ送ってきたりするよね、わかる、箱でかいし」と、いらぬ勘繰りをすることなく仕事ができるだろう。

 
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カレー沢薫
1982年生まれ。漫画家・コラムニスト。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビュー。SNSでは“自虐の神”と崇められる人気作家。
Twitter @rosia29
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