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2017年09月28日

アイドル・月野もあ(仮面女子)インタビュー『バイトする意味を見つけられたら、それはきっと、自分の財産になると思います』

仮面女子 月野もあ

秋葉原の常設劇場「仮面女子CAFE」で365日ライブ活動をしている仮面女子。チーム所属4年目ながらも、仮面女子の中核をなすメンバーの一人である月野もあさんにインタビュー。高校生の時に始めたアイスクリーム店でのアルバイトの話やアイドル活動をする上で大切にしているシゴト観について聞きました。

小さい頃から、歌やパフォーマンスが好きな子どもでした。

――もあさんは、どんなバイト経験があるのでしょうか?

今までに3つバイトをしたことがありまして、2つは短期間だったんですけど、高校3年のときに進路が決まってからバイトを始めたアイスクリーム屋さんでは、2年くらい働いていました。

クルー(店員)が冷たい石板の上でアイスクリームとトッピングを混ぜ合わせながら歌ってくれるアイスクリームショップなんです。

――どういったキッカケでそこで働きたいと思ったのでしょうか?

小さい頃、ディズニーランドのキャストになりたかった私としては、歌やパフォーマンスでもお客様に喜んでいただける歌うアイスクリーム屋さんに、すごく憧れがあったんです。しかも、たまたま家から歩いて行ける距離にお店があったので、迷わずに選びました。

――いざ働き始めてみたら、想像と違っていたこと、大変なこともあったりしたのでしょうか?

そのアイスクリーム屋さんは、各店舗に予め出来上がったアイスクリームを送ってくるのではなくて、それぞれの店舗のマシーンで作って、出来たてのほやほやのアイスを調理してご提供するんです。ですからお仕事はケッコウ大変なんです。一度に40kgもアイスを作るんですよ。

自分でお仕事ノートを作ったりもして、いつも楽しんで働いていました。

仮面女子 月野もあ

――それはすごいですね。お客様の前に立ってパフォーマンスするクルーは華やかなお仕事のように見えますが、根性がないと出来なさそうです。

確かに、スポーツ的な体力、忍耐力は要ると思います。ゴールデンウィークや夏場といった繁忙期には、夜遅くまでアイスメーカーをまわしたりしましたから。

――大変ですね。

それと、アイスクリームは2つのスプーンを使ってアイスを混ぜるんですけど、片方のスプーンからアイスを投げてカップに入れるというパフォーマンスがあるんです。それを出来るようになるまで練習したり。あと、声を張ったり歌ったりするので、声が枯れてしまったりするとしんどくなることもありました。

――辞めたいと思うことはなかったのでしょうか?

それはなかったですよね。私はお仕事で人と触れ合うことが苦ではなかったので、いつも楽しんで働いていました。自分でお仕事用のノートを作ったりもして。それで、今日、それを持ってきたんですよ。

――すごい! 色分けしてたくさん書き込んであるし、メモが張り付けられていたりもしますね。表紙の裏には英文が書いてありますが……。

それは、クルー同士で交わす挨拶の文言です。中ページには、ポーションサイズ(器の大きさ)、メニューを全部書いて。メニュー名が長いものも多いし、その中に入っている具材とベースのアイスクリームをすべて憶えてからじゃないと店頭に立てないので、自分なりに色分けしたりして、一生懸命頭に叩き込みました。

バイト先でのあだ名は“Yummy”。お互いにあだ名で呼び合うことで、心の距離がすぐ近くなれたんです。

仮面女子 月野もあ

――お客様に質問されたときには、パっと答えられないといけないですよね。

そうですね。アイスクリームの中に入っているもの、そのメニューに相性のいいトッピング、アイスクリームを調理する石板の上の温度は人の舌に一番心地よい温度である-9℃でなくてはいけないとか……。本当に憶えることはたくさんあって。しかも、季節商品もあわせ常時40種類くらいのメニューそれぞれに歌が違っていて、その英語の歌詞を全部憶えなくてはいけないんです。

――想像しただけでくじけそうですが、ほかのクルーと支え合ったりもして?

入店すると店長にあだ名をつけてもらって、その名札をつけてお客様の前に立つんですけど、私は“Yummy(ヤミー)”と名付けてもらって。お互いにあだ名で呼び合うから、心の距離がすぐ近くなれたんです。

――すると、団結感が自然と生まれそうですね。

そうなんです。このノートに貼ってあるメモは、初めて石板の上でアイスを混ぜる仕事をやらせてもらえたときに、「クリマール(アイスクリームを盛り付けするスタッフ)デビューおめでとう」という先輩からのメッセージなんです。ちなみに、2つのスプーンでアイスをうまく転がしながら雪だるまのようにして、それを感覚だけで既定の重さにするという技能、歌や接客スキルを競うクリマールの全国大会が年に一度あるんです。各店舗で選出する代表者3名に私も選ばれたんですけど、出場のタイミングでアイドル活動をすることになったので、泣く泣く辞退しました。

――もあさんが出場していたら、優勝していたかもしれませんね。ほかの2つのバイトというのは?

ひとつは、大学のときにやった駅前のコンビニエンスストアのオープニングスタッフです。学校に通いつつ、アイスクリーム屋さんで働きつつだったので、長く続けられなくて。もうひとつは、高校生の冬休みに、学校のお友だちと一緒に神社で巫女さんのバイトをしました。普段はしない言葉遣いや所作も学べましたし、いい経験ができました。

大切なのは他人と比べないこと。昨日の自分に負けなかったかだと思うんです。

――バイトでの経験を通じて得たもの、学んだことが、アイドルとして活動するにあたって活きているなと実感する瞬間もあったりするのでしょうか?

まず、アルバイトとはいえ責任を持ってしっかりお仕事をしなくてはいけない、ということを学びました。今、アイドルとして活動していて、大変なのは当たり前だと思っていますし、それを乗り越えてこそ達成感を得られるなと。そして、プライベートではあまり社交的なタイプではないんですけど、お仕事として初めて会うファンの方とお話しするときに、意識せずとも会話をリードして、むしろ楽しんで出来るのは、バイトでいろいろなお客様と接した経験が活きているんだと思います。

――そんなもあさんが大事にしている、アイドルとしての心得は?

アイドルの世界で生きていく上では負けず嫌いなほうがいいという考え方もありますし、私も昔は、自分と人を比べて、ヘコんだりすることもあったんですね。でも、人と競ったり比べたりすることに意味はなくて、大事なのは自分の中で納得できるかどうかだと思うようになりました。私にとって一番大事なのは、自分がどこまでやったか、昨日の自分に負けなかったかどうかだと思うんです。

バイトをする意味も続けることで見つかるんじゃないかな。1年くらいは続けてほしい。

仮面女子 月野もあ

――自分に厳しくないと出来ないことです。

私が手を抜いたら、応援してくださる方たち、お仕事をくださる方たちに失礼ですし、がっかりさせてしまうことになるので、支えてくださる方たちのためにも、自分のためにも、頑張りたいと思っています。私、デビューしてから4年近く、仮面女子の毎日のライヴを一度も休んだことがないんですよ。

――ときには体調のすぐれない日だってあるはずです。

嘘みたいですけど、たとえば熱があったとしてもライブをすると治るんですよ(笑)。元気だけが取り柄だし、一度も休んだことがないというのは誇りでもあるので、これからもライブはお休みしたくないです。

――プロ意識が高い! アイドルとしてだけではなく、声優としても活動されているもあさんですが、今、どんな夢を抱いているのでしょうか?

仮面女子としては、誰もが知る国民的なアイドルユニットになりたいです。月野もあとしては、去年、念願だった声優デビューをさせていただいて、いろいろな作品に携わらせていただけているので。みなさんの印象に残るようにひとつひとつのキャラクターを演じて、声優としてももっとたくさんの方々に知っていただけるようになりたいです。

――ご活躍、楽しみにしています。最後に、これからバイトを始める人に、もあさんからなにか言ってあげるとしたら?

限られた条件の中でも自分が興味を持てる仕事を探して、できる限り続けたほうがいいんじゃないかなと思います。お仕事が自分に合っていないなという見極めもときには必要かも知れませんが、続ける中で得るもの、学べることも多いと思うんです。少なくとも1年くらいは続けて、ただお金を稼ぐだけではなく、バイトする意味を見つけられたら、それはきっと自分の財産になると思います。

仮面女子 月野もあ

■Profile
月野もあ(仮面女子)
地下最強のアイドル「仮面女子」として365日、秋葉原の常設劇場「仮面女子CAFE」でライブを開催。特技は空手、フルートとベース演奏。現在、「クリオネの灯り」(TOKYO MXにて毎週水曜日22:30~放映中)のショウタ役、「おにゃんこポン」(TOKYO MXにて10月9日25:35〜より放映開始)の高校生せり役で声優としても活躍中。

仮面女子HP:http://www.alice-project.biz/kamenjoshi/jp
Twitter:@moa__tsukino
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アメブロ:https://ameblo.jp/tsukino-moa/

編集:ぽっくんワールド企画 撮影:陵本敏永 文:杉江優花

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