ファッション誌LARMEモデル・斎藤みらいさんに聞く『冬太りを解消する食生活とながらストレッチ』

お正月太りが戻らない、寒くて家でゴロゴロしていたら体重が増えていた、なんて人も多いこの季節。そこで、ダイエット検定や肥満予防健康管理士の資格を持つモデル、斎藤みらいさんに冬太りを正しく解消する方法を教えてもらいました。

冬太りを解消するには、食事の“量を減らす”のではなく、“内容を変える”

「痩せやすい体をつくるには、食事が一番大切。でも、痩せたいからといって、食事量を減らすと代謝が落ちてしまい、逆に太りやすい体になるから要注意です！食事の内容を見直して、3食しっかり食べれば健康的に痩せていきます。食材は、旬の野菜や果物、魚、玄米などを意識して食べるといいですよ。魚は、焼くのが面倒と思う人は保存もできて扱いやすいサバ缶がオススメ。青魚はEPAという体脂肪の減少を促進する効果があるのでよく食べています。」

痩せやすい体になるオススメの3食

「具体的に、どんなメニューが痩せやすい体になれるのかを紹介しますね。まさにこの朝食は、私の今朝のメニューでした（笑）」

「白米は糖質が多いので玄米に変えましょう。玄米は食物繊維やビタミンが豊富なので栄養も抜群。多めに炊いておにぎりを作り冷凍しておけば忙しい朝でも食べやすいですよ。味噌汁に含まれる味噌の大豆成分は植物性たんぱく質が含まれていて、脂肪燃焼を促進したり腸内環境を整えてくれるので、ぜひ一緒に摂りましょう。プラスで納豆を食べれば、更に整腸効果が期待できます。朝はあまり食べられないという人は温めた豆乳だけでもOK。」

「学食で食べるなら丼ものやパスタだけなどの1食完結ごはんは避け、小鉢が数点ついているような和食中心の定食がベスト。できるだけ野菜が多く摂れるようなメニューを選んでください。痩せる食事は量よりもバランス。お米、野菜、魚などがバランスよく摂れる食事が体の代謝をあげて痩せやすい体を作ってくれます。」

「この時期にオススメなのが鍋とスープ。鍋は野菜がたくさん摂れて簡単に作れるので、バイトから帰ってきてお疲れの時でもパパっと作れるはず。旬の野菜と魚を入れた味噌鍋や体を温めてくれる生姜パウダーを入れた鍋にするとダイエット効果もありつつとても美味しいですよ。」

「鍋が少し重いならスープを作りましょう。トマトは温めると抗酸化作用のあるリコピンが効果的に摂れ、酸化を防止すると体をサビにくくしてくれので美肌効果も期待。トマトベースの鍋にミネラル豊富な芽キャベツやブロッコリーを入れましょう。時間に余裕があればピーマンの肉詰めならぬ、ピーマンのサバ詰めを副菜に。ピーマンの中にサバをいれてフライパンで焼くだけです。」

「冷えはダイエットの大敵。体を温めて血流を良くすると新陳代謝がよくなり老廃物が流れるので、この時期は特に体を温ためる食材や料理法を選びましょう。」

お菓子はフルーツに置き換える

「みなさんお菓子、好きですよね。でも、お菓子はダイエット中は我慢して。甘いものが食べたいと思ったらフルーツに置き換えましょう。この時期は、体を温めてくれるりんごがオススメですよ。」

ながら運動をプラスしてダイエット効果アップ！

「ダイエットは食事を変えることが一番ですが、適度な運動をプラスすることで更に効果がアップ。毎日の運動なんて面倒くさいと思いがちですが、テレビや音楽を聴きながらでもできる「簡単ながらストレッチ」だけで大丈夫です。」

「腹筋は食事前に10回するだけで満腹中枢を刺激して食欲が落ち着く効果があります。肩甲骨周りには褐色脂肪細胞という組織があり、それを回すことで刺激し脂肪を燃焼しやすい体をつくることができます。足のむくみが気になるときは足をあげて15分キープするだけで血液やリンパの循環を良くする効果が。どれも簡単にできるので毎日続けてみましょう。」

体重計の数字よりも鏡で全身をチェックするのが続ける秘訣

「この食事方法と運動を約2ヶ月続けてみてください。少しずつ効果が実感できるはず！　最初はなかなか体重が減らなくてダイエットを辞めたくなるかもしれませんが、続けることでリバウンドしない健康的な痩せ方ができます。ポイントは体重計の数値を気にするより、パンツが少しゆるくなった、ニットを着たらシルエットがキレイになった、など鏡で自分を見ることを心掛けてください。痩せたらオシャレがもっと楽しめますよ！」

取材・文：中屋麻依子、撮影：八木虎造