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2018年07月19日

声優・尾崎由香さんインタビュー「大事なのは向上心をもつこと」


社会現象にもなったアニメ「けものフレンズ」でサーバルを演じた尾崎由香さんが、1st写真集「ぴ(ゅ)あ」をリリース。8月にはソロでのCDデビューも控え、波に乗る尾崎さんが現在にたどり着くまでどんな道を歩んできたのか、そして、声優というお仕事について、将来のことなど伺ってきました。

写真集では、自然体の“おざぴゅあ”を堪能してほしい


――写真集の出版おめでとうございます! まずはタイトルの意味から聞かせてください。

ありがとうございます! タイトルは“ぴ(ゅ)あ”で、ピュアと読みます。由来はまず、私がファンのみなさんから“おざぴゅあ”と呼ばれていること、そして、私が飼っている猫・アメリカンカールのぴあちゃんにもちなんで決定しました。

――尾崎さんにピッタリですね。どんな内容になっているんですか?

沖縄で撮影したんですけど、ナチュラルな姿をお見せしたかったのでメイクもほとんどしてない状態で、キレイな海へ行ったり、神秘的な洞窟へ行ったり、デートふうのシチュエーション、夏らしく浴衣でスイカを食べているところ、おいしいハンバーガーを頬張っているところなど自然体の尾崎由香がつまっています。そして、(猫の)ぴあと一緒に出たいと提案したら採用してくださって、ぴあと遊んでいるところも撮影していただきました。

――尾崎さんにとってもぴあちゃんにとっても1st写真集なんですね。

そうなんです(笑)。ぴあにとっては初めての環境なのでカメラを怖がって逃げ出すんじゃないかと心配したんですが、まったくそんなことはなく、むしろ私よりカメラ目線が多かったくらいでした(笑)。

デビュー曲のダンスは“ポンコツ可愛い”がコンセプト

――発売が楽しみです。楽しみといえば、CDデビューも。

はい! デビュー曲は「LET’S GO JUMP☆」といいます。夏を感じさせる爽快感のある曲で、ミュージックビデオも写真集同様に沖縄で撮影してきました。

――ミュージックビデオの最後にヨロヨロっとしてたのが可愛かったです。

振り付けの先生から「尾崎さんらしさを前面に出すダンスにしましょう」という提案があって、コンセプトは「ポンコツ可愛い」になったんです。最後のアレは偶然ではなく意図的だったんですけど、普段からヨロヨロしてるのであんまり変わらないのかな(笑)。

まわりの意見に耳を傾けることで、仕事が軌道に乗りはじめた


――ポンコツ可愛かったですよ(笑)。今現在は声優として活躍している尾崎さんですが、もともとは子役出身なんですよね。

母の勧めで子役として活動していて、物心つく頃にはお芝居をしていました。そして、兄の影響でアニメを見るようになって、20歳になった時に声のお芝居に興味を持ち始めたんです。声だけでお芝居をするのってどういうことだろうって。もともと新しいことにチャレンジするのが好きな性格なので、これはやってみようと思いました。私の場合、女優としては小柄な役とか女性の役しかできないけれど、声優さんだったら動物や男性、背の高い人、年配の人……。どんな役柄にだってなれる。そこが魅力だと思ったので、声優の世界に飛び込むことを決めたんです。

――声優さんはどんなに長いキャリアをもつ方でも、オーディションによって役が決まると聞いています。女優以上に狭き門ですよね。

100回オーディションを受けても受からないことが当たり前の世界なので、落ちたことを一つ一つ落ち込んでいたらやっていけないんです。ネガティブなことは考えないようにしよう、もし受からなかったとしても、次回受かるためにはどうやったらいいんだろうって、常に向上心をもって臨んでいます。

――デビュー当時から前向きに考えることができたんですか?

活動を始めたばかりの頃は、オーディションで不合格になるたびに落ち込んでいました。手を抜いているわけじゃないし、今、出せる力を一生懸命に出して取り組んでいるのにどうしてなんだろうって。私は声優に向いてないんじゃないかと悩み、挫折も経験しましたが、それまでなんとなく聞き流していた家族の励ましや、マネジャーさんのアドバイスにきちんと耳を傾けるようになってからは徐々に軌道に乗っていきました。

けものフレンズとの出合いが私を変えた


――そんななか、転機となったのはやはり……。

「けものフレンズ」ですね。初めて30分アニメのオーディションに合格した「サーバル」という役は、私の絶対的な転機になりました。声優になったとはいっても自信がなく、自分は魅力のない声質だと思っていたんですが、ファンの方から「尾崎さんの声で明るくなることができました。元気をもらってます」という声をいただいて、自信につなげることができたんです。ポジティブなサーバルのおかげで私自身もポジティブになれて、これからも声優としてやっていきたいと強く思いました。

「何でできないんだろう」という気持ちだけは持ち続けてほしい

――素敵な作品との出会いに感謝ですね。では今後、声優として、またアーティストとしての展望を聞かせてください。

声優としてはまだデビュー3年目なので、いろんな役と出合いたいです。洋画で、好きな女優さんの日本語吹替に挑戦したり、アニメだけじゃなくナレーションもやってみたいと思っています。アーティストとしては、キャラクターソングはもちろん、ポップス、パンク、ロックなどいろんなジャンルの曲を歌って、新しい発見をしてみたいです。

――尾崎さんが着実にステップアップしている姿に励まされている方も多いと思います。最後に、夢に近づこうと頑張っている若い世代へ、メッセージをお願いします。

何事も諦めないことが大切だと思います。挑戦してもできないことがあるのなら、「なんでできないんだろう? できるまでに、どう頑張ればいいんだろう?」と次につながるように考える気持ちだけは絶対に持っていてほしいですね。私も0歳から芸能界に入って、子役から女優、女優から声優と、ここまで諦めずに活動を続けることができました。だから、みなさんにも自分を信じて頑張ってほしい。心からそう思います。

 

■Profile
尾崎由香
(おざき ゆか)
1993年5月15日、東京都生まれの25歳。0歳で芸能活動をスタートし、子役として多くの作品に参加。2015年から声優としての活動を始め、2016年「ラクエンロジック」のコーナーアニメ『私たち、らくろじ部!』でアニメデビュー。2016年、講談社「ミスiD」のファイナリストに選出され、翌2017年、テレビ東京系「けものフレンズ」のサーバル役でブレイク。8月1日にはNHK・Eテレ「少年アシベ Go!Go!ゴマちゃん」のオープニングテーマ「LET’S GO JUMP☆」(ワーナーミュージックジャパン)でCDデビューをはたす。

OFFICIAL SITE
・OFFICIAL Twitter:@yuka_bushi
・OFFICIAL Instagram:@ozapure15

編集:ぽっくんワールド企画
撮影:河井彩美
取材・文:荒垣信子

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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