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2018年10月12日

シンガーソングライター/俳優 阪本奨悟さんインタビュー「自分から諦めないかぎり、夢は離れていかない」

阪本奨悟さん
メジャーデビュー1周年を迎え、写真集「ただいま。」をリリースした阪本奨悟さん。アーティストとして、そして俳優として輝きを放つ阪本さんに、作品へ込めた思い、25歳の今だから明かせる仕事観などインタビューしてきました。

これまで応援してくれたファンに、今の素直な気持ちを伝えたい

阪本奨悟さん
――どんな経緯で写真集のタイトルを「ただいま。」に決めたんですか?

僕は子どもの頃から俳優をやっていたんですが、音楽活動への思いがあって俳優の活動を一旦ストップし、地元へ戻って音楽活動をスタートしました。そして、今年ミュージカルという世界、2.5次舞台に復帰させていただきました。そんな時に写真集のお話をいただいたので、これまで応援してくださった皆さんへ今の素直な気持ちを伝えるために、今回のタイトルになりました。

――ファンの皆さんも「おかえり」という気持ちでいっぱいでしょうね。撮影では北海道へ行かれたんだとか……。

はい。「函館を満喫し尽くした」といえるぐらい充実した撮影でした。そして、僕は「ウニ丼が大好きなんだ」っていう新発見もありました。たまたま入った居酒屋さんウニのクオリティが高くて、ウニがツヤツヤしてるんですよ。朝市で獲れたてのウニも食べたんですけどあまりにおいしかったので、「もう東京へ帰りたくない!」って(笑)。

――無事に帰ってきてくれてよかった(笑)。写真集ではレコーディングをしているところも撮影したんですよね?

制作の裏側にカメラが入ることが初めてだったので、新鮮な気持ちで撮影に臨むことができました。スタジオでは「撮られている」ことをあまり意識せず、ひたすらレコーディングに集中していたので、撮影したものを後で見返した時に「何かに熱中している時って、自分はこういう顔をするんだ」と驚くこともありました。

――レコーディングスタジオという場所は阪本さんにとってどんな存在ですか?

どういう曲をレコーディングしているかにもよるんですけど、「もしかしたら、今歌っているこの曲は何十年後、何百年後、世紀が変わっても残っているんだろうか…?」みたいなだいぶ先のことまで見据えてしまって、これはいい作品を残さないといけないって身の引き締まるような、かなり緊張感の張り詰めた場所です。

写真集を見た母と姉の反応が気になります

阪本奨悟さん
――そんな場所で撮ったカットも楽しみです。では、撮影でもっとも印象に残っていることは?

やっぱりウニですね。極上のウニとの出合いは衝撃的でした(笑)。写真集の内容でいうなら、今回、今城純さんというカメラマンさんに撮っていただいたんですが、1カット1カット、光の捉え方がとても鮮やかなんです。「次はどんな写真になるんだろう?」って僕もワクワクしながらカメラの前に立っていました。なかでも浜辺で撮ったカットは本当に美しくて、まるで写真展で展示されている作品を見ているかのような感覚。我ながら「わー、キレイ」って感動して、お気に入りの1枚になりました。

――そんな写真集を真っ先に見てほしい人は……。

もちろんファンの皆さんです。僕がこれまで見せてこなかった姿もつめ込まれていますし、ちょっと大人っぽいセクシーカットもあるので新たな一面をぜひ見ていただきたいです。そして、母と姉ですね。2人は僕の活動を逐一チェックしては「この顔がよくない。この曲はよくない」など細かくダメ出しをしてくるんです。ありがたいことなんですけど、時々うるさいなぁって(笑)。だから1冊目はまず母と姉に渡して、2人の反応を知りたいですね。

自主音楽活動を経たことで視野が広くなりました

阪本奨悟さん
――先ほど、地元に戻って音楽活動をしていたというお話もありましたが、そんな時期を経て今思うことはありますか?

基本的なことですが、やはりまわりの人たちへの感謝ですね。この気持ちは忘れちゃいけないなって思い知りました。11歳でこの世界に入ってお仕事をさせていただいて、当時は自分がまだ子供だったこともあり、周りの方にご用意して頂いた活動というものが当たり前の感覚だったんです。でも、地元に帰って一人でゼロから、むしろマイナスから音楽を始めたら、大人たちのバックアップが当たり前のものではなかったということに気がついた。なので、以前より2倍も3倍もまわりの皆さんの思いというものを考えるようになりました。

――貴重な経験でしたね。そして活動を再開して、いろいろ変化したこともあると思います。

視野は確実に広くなったと思います。音楽を仕事としてやっていくんだという意識は大きく変わりました。自分のやりたいことだけをやるのであれば、これまでと同様に地元でやっていくほうがラクだと思うんですが、仕事となるとどうしても自分の好きなことだけではやっていけませんし、いろんな人たちに手を貸してもらわなければいけない。一人でやっていた時は自分がやっていることが正しいんだと信じざるを得なくて、頑固になっちゃう部分もありましたが、今はたくさんの方の意見をうかがい、作品づくりに取り入れられるようになりました。

不安もあった「刀剣乱舞」への出演。でも、今は感謝しかない

阪本奨悟さん
――柔軟な考えた方ができるようになったと。さらに、メジャーデビューから1年が経ちました。

目まぐるしくいろんなことが起きた怒涛の1年でしたね。デビューのタイミングで既にセカンドシングルの制作が始まっていて、スケジュールもどんどん埋まっていきました。途中で心が折れてしまいそうになるぐらいのタイトスケジュールでしたが、ひたすら音楽と向き合い、たくさんの活動を行うことができた。充実した音楽三昧の1年となりました。

――役者としては、復帰作「刀剣乱舞」がすごい人気ですよね。

初めて出演した舞台が「テニスの王子様」で、その後何本か出演し、音楽活動に専念した。そして、数年ぶりに「刀剣乱舞」で再び2.5次元作品に出演するにあたって、すでに超人気シリーズとなっていた「刀剣乱舞」のファンの皆さんに受け入れてもらえるだろうかという不安もあってかなり悩んだんですが、いざ舞台に立ったら皆さんが温かく迎えてくださったんです。何より、新たな場所で僕の歌を聴いていただけたこと、自分なりのエンターテイメントを多くの方に観てもらえる場所となったので、今となっては出演して本当によかったと感じています。

「自分で考える」ということだけは譲れない

阪本奨悟さん
――阪本さんの覚悟が作品ファンの皆さんにも伝わったんだと思います。では、お仕事をするうえで大事にしていることは?

とにかく自分で考えるということですね。じゃないと納得できない性格なので、自分で考えたうえでまわりの人の意見も聞いて、もう一度自分の中で考えてみる。結局は頑固者なんですよ(苦笑)。

――最後に、阪本さんと同じように日々奮闘している同世代の皆さんへメッセージをお願いします。

僕もまだ夢に向かって走っている途中ですが、一つだけ言えるのは諦めないことが大切です。自分が諦めない限り、夢は自分から離れていかないので、まだ破れてはいないと思うんですよ。でも、諦めてしまったらもう(夢が)叶うことはない。叶うか叶わないかは誰にもわからないことなので、絶対に諦めないでほしいです。

 

■Profile
阪本奨悟(さかもと しょうご)

1993年6月13日、兵庫県生まれ。2007年、ミュージカル「テニスの王子様」で4代目・越前リョーマ役に抜擢され、NHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」など多くの作品に出演していたが、音楽への強い思いから2011年いっぱいで東京を離れ、地元・兵庫で音楽活動を開始。2年の活動を経て、2014年にシンガーソングライターとして東京での活動を再開した後、2017年5月に両A面シングル「鼻声/しょっぱい涙:」でメジャーデビューし、2018年7月に1stアルバム「FLUFFY HOPE」をリリースした。

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編集:ぽっくんワールド企画
撮影:河井彩美
取材・文:荒垣信子

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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