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2019年07月02日

ハシヤスメ・アツコ(BiSH)インタビュー『バイト経験は約20種——的を絞らずに経験することで“好き”が見つかる』

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“楽器を持たないパンクバンド”BiSHのハシヤスメ・アツコさんに、20種類以上の経験があるというバイト時代のエピソードを伺いました。あえて、様々なジャンルのバイトをした理由とは……。さらに、BiSHの最新アルバム『CARROTS and STiCKS』の制作エピソードや、ソロデビューについてもインタビュー。

 

待望のアルバムは新曲ラッシュ——これまでと未来のBiSH像を凝縮!

 
——アルバム『CARROTS and STiCKS』は、新曲が14曲で、ボーナストラックとしてシングル曲も収録されるという豪華な内容ですね。

アルバムとしては、前作から1年8ヵ月ぶりのリリースになります。この期間は、大きな会場でライヴが出来るようになったり、レコード大賞の新人賞に選んでいただいたりとBiSHとしても激動の時期だったんです。

応援してくださる方も増えたなかでリリースする次のアルバムが、新曲をメインとしたものになったのは、自分たちでも驚きつつ、私たちらしいなと感じています。特にアルバムのリード曲でもある1曲目の「DiSTANCE」には、これまでのBiSHと、これからのBiSHの方向性をより強く感じていただけると思います。

——では、個人的に印象的だった楽曲は?

2曲目の「遂に死」は、聴いた瞬間に“こういうのやりたかった!”ってガッツポーズをしました(笑)。最近は、キレイなメロディの楽曲も多かったんですけど、初期の頃のちょっとうるさい感じ……私たちのキャッチフレーズでもある“楽器を持たないパンクバンド”の雰囲気が全面に感じられる曲になっています。

——歌詞の面で印象に残っている曲も教えてください。

BiSHには、1曲に対して全員で歌詞を書いて、そのなかの1つが選ばれるという作詞の仕方があるんです。残念ながら私の歌詞は、今回のアルバムでは採用されなかったんですけど、メンバーの個性が出ている曲もたくさん入っています。

特に5曲目の「CHOP」は、モモコ(モモコグミカンパニー)の作詞で、タイトルは英語ですけど、曲中の歌詞は“ちょっぷ”になっていたり。そういう遊び心も含め、曲のキャッチーさと相まってライヴでの一体感が楽しみです。それと、リンリンが書いた「O・S(オーバーソウル)」は、言い聞かせというか、自分自身にも問いかけるところがあってすごく今の自分にも刺さりました。

——そういった関係性もステキですね。そしてハシヤスメさんとしては、ソロでもリリース(7月4日)されるわけですが!

最初はBiSHとして、みんなでワイワイ踊れるような曲をやりたくてプロデューサーさんに提案していたんですけど、結果としてソロでリリースさせていただくことになりました。

「ア・ラ・モード」は、最初に聴いた時は、徐々に味わいが増していくスルメ曲なのかなと感じていましたが、レコーディングをしてみて、“1発でみんなを取り込める曲だ!”と思えたので、これから多くの人と共有できたら嬉しいです。

 

最初のバイト代は切手代に!? 芸能に憧れて送った履歴書は100通以上。

ハシヤスメアツコ BiSH アイドル 音楽 インタビュー タウンワーク townwork——では、ここからはバイト経験について教えてください!

初めてのバイトは、高校生の夏休みに働いた牛丼店でした。キッカケとしては、夏休みで時間があったのと、当時から芸能界に憧れて色々なオーディションに応募していたので、雑誌とか履歴書、切手代とか写真代が必要だったので始めてみようかなと。

切手代でいえば、たった120円ですけど、積もるとけっこう大変でしたね。そう思うと、今までの全部の履歴書をトータルすると、芸能事務所やオーディションに100通以上は送っているので、ここまでの道のりは長かったです(笑)。

——夏休み以降もバイトはされているんでしょうか?

実は、バイトは20種類くらいやっているんです! その中でも長く働いたのは、スーパーで試食品やお菓子を配る仕事ですね。毎週土日に通って1年くらい続けました。

——試食コーナーで人を集めるのは難しくなかったですか?

それは大丈夫でした。お客さんがいなくて1人でボーッとする時間がつまらなくて苦手だったので、商品を作っては配りまくっていましたね(笑)。配る時は、アレルギーなどの問題もあるので、お子さんに渡す時は親御さんに必ず聞くとか学ぶこともあったし、仕事も楽しかったので自然と笑顔でいられました。

 

地元で見つけた羽田空港のバイト募集が上京を後押ししてくれた

ハシヤスメアツコ BiSH アイドル 音楽 インタビュー タウンワーク townwork——接客業が向いていたんですね。

はい、楽しかったです。あとは、昔から空港の独特な雰囲気が好きで、福岡空港のカフェと、羽田空港のおみやげ店でも働きました。実は、その羽田空港のバイトがキッカケで上京したんです。

福岡で求人誌を見ていたら、羽田空港には寮があったのと、東京に出るための交通費を全額負担してくれると書いてあったので、“これだったら東京に行ける!”と思って、所持金3万円で東京に出てきました(笑)。それがなかったら、上京までにもう少し時間がかかったと思うので、感謝しかないですね。

——羽田空港で働いてみてどうでしたか?

バイトをした初日に空港でサンドイッチマンさんを見かけて、東京はすごいところだなと思いました(笑)。しかも先日、サンドイッチマンさんとお仕事でご一緒することが出来て、その時のお話もさせてもらえたので、どんな経験もいつか活きてくるんだと思えました!

 

働いてみて知るルールと、自業自得の失敗談(笑)!?

ハシヤスメアツコ BiSH アイドル 音楽 インタビュー タウンワーク townwork——ハプニングや失敗談はありますか?

ハプニングというか……自分が悪いんですけど、羽田空港は、破棄されたおみやげを食べたのがバレてクビになりました(苦笑)。空港は食品に関しての規定がすごく厳しいのと、おみやげはその場で食べるものとは違って、数日後に人に渡したり送ったりすることも多いので、表示されている賞味期限より早めに破棄されるんです。そういった配慮は、働いてみて初めて知ったことでしたね。でも、当時の私は“今お腹がすいている……食品がもったいない”と思ってつい(苦笑)。

——すぐにバレたんですか?

防犯カメラもありますし、セキュリテイもちゃんとしているので、すぐにバレて叱られましたね。でも、今でも空港は大好きな場所です。当時、働いていたスタッフさんも少なくはなっているんですが、BiSHの存在を知って“おめでとう”って言ってくれたり、ツアーとかで空港に行く時に、みんなの顔を見に行けるのも楽しいです。

 

コンサートスタッフを経験したからこそ、影で支えてくれる人の大切さに気づけた

ハシヤスメアツコ BiSH アイドル 音楽 インタビュー タウンワーク townwork——バイトをするほど、各地での出会いも残っていくのは魅力ですね。

はい。あとは、今の仕事をする上で、タメになったのがコンサートスタッフのお仕事でした。関係者だけが入れるスペースへのパスチェックとか、グッズ販売を担当しました。

私が参加したのは夏で、めちゃくちゃ暑い中、外のテントでの販売だったんですけど、列になっているので、お客さんを待たせているプレッシャーもあり計算も必死でしたね。

私たちも横浜アリーナや幕張メッセのステージに立たせてもらったんですけど、その日も物販を含め、たくさんのスタッフさんたちが働いてくれていて“ありがとう”の気持ちしかなかったです。自分が体験していなかったら、そういうことにも気づけていなかっただろうなと思うと、経験していて良かったなと思います。

 

色々なバイトしたことで、自然と相手の立場に寄り添えるようになっていた

ハシヤスメアツコ BiSH アイドル 音楽 インタビュー タウンワーク townwork——色々なことが巡っていると。

そうなんだと思います。ほかにも、たとえばファンの方と交流できる機会に、「バイトがなかなか休めなくてやっと来れました!」っていう話をされた時に、その職種で働いたことがあると「わかる!」って共感できることも多くて。相手の立場に寄り添えたり、共感できるポイントが多いのはバイトをしてきたからこそだなと思います。

——では、最後にこれからバイトを始める方にアドバイスをお願いできますか?

私は小さい頃から芸能という夢はあったんですけど、“本当に叶うのかな?”とか、“本当は他にも適職があるかもしれない”と思った時期もあって、あえてアパレルや飲食など、やったことのない職種を選んだ結果、バイト経験が約20種類になりました(笑)。でも、的を絞らずに色々な経験してみるのもオススメです。

バイトを経験したことで、その時には気付かなくても、後になって役立ったり自分に返ってくることがすごく多いなと感じています。

 

■Profile

ハシヤスメ・アツコ(BiSH)

BiSH(ビッシュ)は、ハシヤスメ・アツコ、アイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、モモコグミカンパニー、リンリン、アユニ・Dからなる楽器を持たないパンクバンド。2016年5月4日にシングル『DEADMAN』でメジャーデビュー。エモーショナルなパフォーマンスや個性溢れる歌声で多くのファンを魅了している。

◆BiSH OFFICIAL SITE:http://www.bish.tokyo/
◆BiSH Official Twitter:@BiSHidol
◆ハシヤスメ・アツコ Official Twitter:@atsuko84_BiSH

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河井彩美 取材・文:原 千夏

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