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2018年12月21日

モモコグミカンパニー(BiSH)インタビュー『想像できないことを楽しむ。自分の性格とは逆の仕事を選んでみるのも面白いと思う』

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“楽器を持たないパンクバンド”BiSHのモモコグミカンパニーさんに、バイト時代のエピソードを伺いました。“ダメダメな子”だったと自ら話す一方、後から気づけたことも多かったという当時を振り返ります。さらに、リリースされたばかりの新曲「stereo future」の制作秘話についても伺いました。

新曲のレコーディングは自分らしさを知る作業だった

——「stereo future」はゲームソフト『GOD EATER3』のオープニングテーマということですが、最初に曲を聞いた時の印象から教えてください。

「今までのBiSHとは少し雰囲気が違う気がしたんですけど、6人の声で歌うことで最終的には新しい自分たちらしさを出せる楽曲に仕上がったと思います。楽曲とアニメーションを合わせた映像はメンバー全員で見たんですけど、ゲームの世界観と曲がリンクすることで、1つの完成された映像作品になっているなと思いました」

——レコーディングでこだわった点はありますか?

「いつも最初は歌い分けを決めずに1人ずつ全部歌って、サウンドプロデューサーの松隈ケンタさんが、誰がどの部分を歌うかを決めていくんです。歌う時に、ほかのメンバーは『◯◯っぽい歌い方をしてみて』とかアドバイスを受けていたのに、私は『自分らしく歌って』と言われて、その自分らしさを探すのに苦労しました。出来上がりを聴いて採用されていたのがクールな印象の歌声だったので“これが今の自分らしさなのかな”と客観的に感じることもできました」

——歌詞の中で特に共感したポイントはありますか?

「最初の“壊れそうに街が泣いてんだ”とか“埃まみれの心情”という、街が擬人化されている部分がゲームの世界を表しているし、廃墟のイメージで撮影したPVともリンクしていてとても好きです」

——ライヴで歌ってみての手応えはいかがですか?

「振り付けをメンバーのアイナ・ジ・エンドがしていて、今までで一番難しい振りになっています。イントロから手が痙攣するような振りが入っているんですけど、それがあることで感情が入れやすくてライヴ映えする曲になっています」

——ではc/wの「S・H・i・T」についてもお伺いします。

「この曲は、メンバー全員が作詞をしていて、その中からBiSHをテーマに詞を書いたアユニ・Dのものが採用になりました。私は曲を聴いて“悲しい感じ”を受けて愛をテーマに描いたんですけど、そういう6人それぞれの違った捉え方もすごく面白いなと感じました」

——12月22日にはツアーファイナルの幕張メッセ公演も控えていますね。

「今回のツアーは私たちにとって初めてのホールツアーだったので、どこにいってもお客さんの顔がしっかり見えたのは新鮮で嬉しかったです。ファイナルとなる幕張メッセは、バンドに加えストリングス隊も入ってまたツアーとは違ったものになりそうなので、ぜひ新しいBiSHを観に来てほしいです」

バイトを始めた頃は、仕事というよりも遊びに行ってる感覚だった

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——ここからはバイトについて伺います。初めてのバイトはいつでしたか?

「高校3年の時に始めたラウンドワン(総合エンターテインメント施設)です。配属はボウリング施設で、ボールを拭いたり片付けが主でした。そこは同世代の子が多くて、仕事というよりも遊びに行っている感覚でしたね(笑)」

——バイトを始めたキッカケは?

「制服が可愛かったのと、接客業をしてみたかったんです。黙々と事務作業をするよりは、お客さんも交えて楽しいほうがいいなと思って。ただ、私は天邪鬼な部分もあって当時は無愛想でしたね。接客に笑顔は必要ないし、仕事をこなせばいいと思っていたんです。“笑わない”と決めていたわけではないんですけど、自分の気持ちを優先していたんですよね。楽しかったら笑うし、楽しくないなら笑わないっていう。“仕事は人のためにするものなんだ”っていうことに気づけたのは最近で……ようやく大人になりました(苦笑)」

笑顔の大切さに気づけたのは本当に最近のこと

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——その意識の変化は、いつ頃だったのでしょうか?

「バイトのインタビューなのに申し訳ないんですけど、人と関わる時に笑顔が大切だと気づいたのはBiSHに入ってからです。最初は無理に作る笑顔は偽りだと思って笑えなかったんですけど、一番身近にいるメンバーがファンに向ける笑顔を見て、私も応援してくれている人には、自然と笑顔を返したいと思うようになってから徐々に変わっていきました」

——メンバーとファンの力はすごいですね。話は戻りますが、ボウリング場で印象に残っている作業はありますか?

「レンタルシューズの後処理が大変でした。次の人が使えるようにスプレーで消毒をするんですけど、休日になるとすごい人数のお客さんが来るので、返却されたシューズが押し寄せてくるんです(笑)。2〜3時間くらい、ひたすらスプレーしていたこともありました。

あと、そのボウリング場では、1時間に1回ストライクをとると記念写真を撮れるというイベントがあって、照明も変わる中、マイクを通してボウリングをしている人たちに企画を説明したり、ストライクが出た人のところに行って写真を撮ったりするのは華やかで楽しかったです」

特別扱いすることなく、今でも普通に接してくれる仲間と出会えた

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——逆に苦手だった作業や失敗談があれば。

「ソフトクリームがうまく作れなくて……。上手く巻こうと思って動かし過ぎていたのがダメだったみたいなんですけど、仲間にアドバイスをもらって練習したら出来るようになりました!」

——バイト先で知り合った人たちとは今でも連絡をとっていますか?

「はい。“◯◯見たよ”とか報告をくれるんですけど、『芸能人に会わせろ!』とか適当なことを言ってますね(笑)。特別視することもなく、今でも普通に接っしてくれる仲間を持てたのは良かったなと思います」

夢を追いかけている人と話すことで、刺激をもらえた

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——その後、ラウンドワン以外でもバイトはするのでしょうか?

「地元の映画館でも働きました。基本は上映のあとの掃除がメインで、広いスクリーンになると5〜6人で一気に入って清掃するんです。ポップコーンの汚れは目立ちましたね。

それと地元だから終電を気にしなくて良かったので、遅番に入ると映写機の電源をオフにする“締めの作業”をやらせてもらいました。間違えて違う線を抜くヘマもしたんですけど、先輩が優しかったので楽しかったです。終わるのが夜中の2時くらいだったので、生活サイクルに慣れるのは大変でした(笑)」

——映画館で得たものはありますか?

「その映画館でバイトしていた人は夢を追いかけている人が多くて。たとえば声優志望の人が館内アナウンスするとすごく上手だなとか……。将来に向けて身になるものを求めている人が多かったので、休憩時間にそういう人と話をするのは刺激になりました」

——その頃のモモコグミカンパニーさん自身は、もう芸能の世界を目指していたんでしょうか?

「漠然と何かを書く人になりたいと思っていたので、お店にお客さんがいない時は、感じたことや思いついたことをメモ帳に書いたりしていましたね。接客を選んだのも、言い方はよくないですけど、いろいろな人と出会えるし人間観察をしたかっただけなのかもしれないです(笑)。今年は本を出すお仕事を頂いたりもして、すごくありがたいなと思っています」

高校時代のダメダメなバイトを経て、CMタイアップに大抜擢の奇跡!?

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——バイトを通して嬉しかった思い出はありますか?

「私は助けてもらうことのほうが多くて、いつも仲間に“ありがとう”って感謝する側だったので、あまり褒められた思い出はないですね(苦笑)。でも、実は今年の3月にBiSHでリリースした新曲「PAiNT iT BLACK」が、ラウンドワンのタイアップ曲になったんです。CMキャラクターもやらせていただいたんですけど、“ダメダメなバイトだったのに広告に出ちゃっていいのかな”って。それが決まった時にSNSにラウンドワンでバイトをしていたことを書いたらファンにもビックリされて、“人生逆転だな”っていう書き込みももらいました(笑)。人生って何が起こるかわからないし、いろいろなところで経験が繋がっていくのも楽しいなと思います」

——では、これからバイトを始める人にアドバイスをいただけますか?

「“これをやったらどうなるんだろう?”と想像できないことを楽しむという意味では、自分の性格とは逆の仕事をやってみるのも面白いんじゃないかなと思います。私みたいに、時間が経って気づけることもあると思うので、楽しみながら挑戦してみてください!」

 

■Profile

モモコグミカンパニー(BiSH)

BiSH(ビッシュ)は、モモコグミカンパニー、アイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・Dからなる楽器を持たないパンクバンド。2016年5月4日にシングル『DEADMAN』でメジャーデビュー。エモーショナルなパフォーマンスや個性溢れる歌声で多くのファンを魅了している。モモコグミカンパニーは、今年3月にBiSHのヒストリー本『目を合わせるということ』を執筆。初の著書を発売した。

今後は、12月22日に千葉 幕張メッセ9・10・11ホールにてグループ史上最大規模の単独ライヴを行う。他、28日にはCOUNTDOWN JAPAN 18/19、30日にはレコ大に出演。

◆BiSH OFFICIAL SITEhttp://www.bish.tokyo/
◆BiSH Official Twitter@BiSHidol
◆モモコグミカンパニー Official Twitter@GUMi_BiSH●

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河井彩美 取材・文:原 千夏

 
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