履歴書は、漢数字と算用数字、どちらを使う? 封筒に書く数字の場合は?
履歴書は住所や電話番号など数字の記載も多いので、正しい数字の表記に迷う人もいるかもしれません。今回は履歴書に記載する数字は、算用数字(アラビア数字)、漢数字のどちらがよいか、また封筒に書く場合との違いも解説していきます。
履歴書は算用数字を使う
数字表記は、横書きの書類には算用数字(アラビア数字)、縦書きの書類には漢数字を使用するのが一般的です。履歴書は横書きが多いので、日付や元号、住所の丁目や番地、電話番号などは算用数字を使用します。算用数字を使用することで読みやすくなり、数字の判別もしやすくなります。
算用数字(アラビア数字):1.2.3・・・
漢数字:一、二、三・・・
和暦を使う場合でも算用数字でOK
履歴書の年の表記は、和暦、西暦のどちらでも構いません。大切なのは履歴書全体で表記を統一することです。和暦で書く場合も、履歴書は横書きなので、算用数字を使用します。ただし、スタートの年、例えば「令和元年」「平成元年」は「令和1年」ではなく「令和元年」とします。2年めからは令和2年、令和3年と続きます。
固有名詞や熟語内の数字はそのまま書く
人の名前、企業名、地名、ビル名などの固有名詞、数字が入っている熟語や慣用句、ことわざなどで使われている数字は、横書き縦書きに限らずそのまま使うのが原則です。
【氏名】田雲一郎
【地名】六本木
【熟語】一期一会
【慣用句】一事が万事
【ことわざ】石の上にも三年
縦書きの封筒の数字は、読みやすさで判断する
郵便番号は算用数字
封筒の縦書き横書きに限らず、郵便番号は「〒000-0000」とハイフンで区切って算用数字で書きます。
住所は、読みづらさを考慮して判断する
履歴書を送付する封筒は縦書きが多いので、住所内の番地やビルの階数表示などを書く際、一般的なマナーは漢数字です。ただし、縦書きにすると読みづらい番地は、誤送付をさけるために、算用数字で書いても間違いではありません。
縦書きの漢数字で123と続くと、123なのか、33なのか判別しにくいことがあります。その場合は、住所の数字は、算用数字で書くようにしましょう。
漢数字で「ゼロ」は「〇」と書く
住所で使う「ゼロ」を漢数字で書くときは「〇」と表記します。例えば「10」は「十」と書かず「一〇」と書きます。
また、「31」など十の位を漢数字で書く際は「三一」と数字をそのまま漢字にします。「三十一」とは書きません。以降、3桁の数字も同様です。
▼算用数字の例
1丁目31番地 マンション名 501号室
▼漢数字の例
一丁目 三一番地 マンション名 五〇一号室
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。