バイト履歴書の「本人希望欄」の書き方:書いてよいこと・NGなこと・希望がない場合などの書き方例
履歴書の中にある「本人希望欄」。「何をどう書いたらいいか分からない」と迷ってしまう人も多いようです。そこで、本記事では、本人希望欄の書き方や、書かないほうがいい内容、特に希望がない場合の書き方も含めて、紹介していきます。
【目次】
履歴書の本人希望欄に書く内容
履歴書の本人希望欄の役割は、給与面などの待遇希望ではなく、勤務をする上で影響のある事情などを書く欄です。アルバイトやパートの場合、本人希望欄に書く内容は、希望シフト、扶養内勤務の希望、希望職種、勤務地(複数の選択肢がある場合)などです。
本人希望欄の基本の書き方
履歴書の本人希望欄に記載する、希望シフト、希望職種、希望勤務地の基本の書き方を紹介します。
希望シフト
シフトの希望は応募要項の範囲内で、働ける週の勤務日数、曜日、時間帯などを記入します。書き方は、「17時以降、平日2~3日希望」など細かく書きすぎない程度にします。パートで配偶者の扶養内を希望している人は、「(扶養内希望)」と書くと良いでしょう。
「週3~4日の勤務を希望します」
「火水の勤務が可能です」
「火・木は16時から、金は17時から勤務可能」
「平日3日程度、17時までの勤務希望(扶養内希望)」
「大学の授業の関係で、平日午前中は出勤できません」
「月火木の勤務を希望します(金曜日は〇〇社で勤務のため不可)」
希望職種
希望職種とは、複数の職種を同時に募集しているときに選択する職種です。「職種:ホール担当を希望します」などと記載します。「ホール担当希望」「希望職種:ホール」などと書くよりも丁寧な印象です。職種名は省略せず正式名称を記入しましょう。
「職種:ホール担当を希望します」
希望勤務地
希望職種と同様に、複数の勤務地が同時に募集されている場合は、希望の勤務地を記入します。「勤務地:〇〇店を希望します」などと記入します。
「勤務地:〇〇店を希望します」
「本人希望欄」に書いて良いこと
春休みや夏休み期間、試験前など、学生ならではの理由で勤務できないこともあります。その場合は、分かっている範囲で記入しても問題ありません。企業側も事前に知った上で採用するほうが、後からわかるより良いと言えます。
長期休暇中のシフト変更の希望
夏季休暇中や春季休暇中など、その期間のみシフト変更したいことが分かるように記載します。「補習のため」「部活のため」など簡単に理由も添えておくとよいです。
「夏季休暇中は、月・火・水は夏期講習のため午後からの勤務を希望します」
「春季休暇中は、月3回日曜日は部活の試合があるため出勤が難しいです」
テスト期間中の休みの希望
直近でテストがある場合を除けば、履歴書にはテスト期間中の休みを希望することが伝わればよいです。具体的な日程やいつまでに報告が必要かは面接の段階で相談しましょう。
「6月末から7月中旬、1月は試験のため出勤が難しいです」
「本人希望欄」に書かない方が良いこと
基本的に本人希望欄には、福利厚生や給与などの待遇などは書きません。基本は、募集広告で確認し、分からないことは面接で直接聞くのが基本です。その希望が働くかを左右するするほどの最重要事項であれば、面接前に確認すると良いでしょう。
また、仕事内容などの“質問事項”も避けたほうが無難です。これも本人希望欄に書くのではなく、面接の際に口頭で確認するようにしましょう。面接時に質問する場合は、自分の質問が募集広告を見れば確認できるような質問ではないか、もう一度よく確認してから聞くようにしましょう。
・時給や給与に関する希望
・交通費の支給や休憩など、お金や待遇に対する希望
・志望動機や自己PR※上記は面接の際に口頭で確認する
希望が特にない場合の書き方
勤務時間や場所、職種などに「特に希望がない」場合は、「貴社の規定に従います」と記入します。「特になし」と書くよりも丁寧な印象です。書き忘れなのか特に希望がないのか判断がつきにくいので、空欄のまま提出することは避けましょう。
「貴社の規定に従います」
本人希望欄をうまく活用して無理なくバイト
本人希望欄にきちんと記入しておくことで、バイトを始めてからも、勤務先とのトラブルを防ぐことができます。履歴書には他にも自己PRや志望動機などの重要な項目がありますが、これらは「採用してもらうために必要な項目」であるのに対して、本人希望欄は「採用後に楽しくバイトするために必要な項目」といえます。正しい本人希望欄の書き方をマスターして、自分の希望に合った楽しいバイトライフを送りましょう。
※更新履歴
2014年3月24日、2020年9月4日、2022年8月22日、2023年8月22日