【例文つき】面接・履歴書で役立つ長所・強みのアピール方法一覧
「あなたの長所を教えてください」。バイトの面接でもおなじみのフレーズですよね。でも、「自分の長所っていわれてもわからない」という人も多いのではないでしょうか。今回は、自分の性格や得意なこと、短所などからアピールしたい長所を例文つきで一覧にまとめました。「自分の性格、こう言えばいいんだ」などと参考にして、自分なりの言葉にし、自信をもってアピールしていきましょう。
自分の性格からあてはまる長所を考える
面接や履歴書でアピールする「長所」といっても特別なものではありません。自分の性格で特徴的なこと、親や友だちからよくほめられるポイントを思い出し、思い当たる点から「長所」としてまとめてみましょう。
協調性がある
年齢や性別、タイプを問わず仲良くできるという人は「協調性」をあげましょう。単に「仲良し」だけでなく、どうやってバイトに活かしていけるかをアピールするのがポイント。たとえば、意見が対立しても、相手から話をよく聞き、まとめていったなどのエピソードがあるとよいでしょう。
私の長所は協調性を大切にするところです。小学生のころからサッカーを続けてきましたが、部活ではチームメイトをまとめるために、毎日のミーティングでいちばんに自分の意見や思いを伝えてきました。はじめに意見やアイデアがあると、みなが基本となるイメージを持ちながら話し合いを進めることができ、他の人も意見をいいやすくなると感じています。時にぶつかることも多かったですが、最終的にはわだかまりがなく、団結して試合に臨めたました。この協調性をぜひ接客の仕事に活かしたいと考えています。
素直である
親や家族、身近な人でも「ごめんなさい」「ありがとう」がいえる人は、「素直である」をアピールするのがよいでしょう。間違いを指摘されたときに素直に受け入れられると、成長するスピードが早いといわれています。特に厳しい指摘をきちんと受け入れることができた話を入れるとよいでしょう。
私の強みは素直さ、真摯に受け止める姿勢にあります。以前、ファーストフード店でアルバイトをしていたのですが、初めてということもありミスが続いてしまいました。厳しい指導が続くことで、私はつらいと感じつつも必死に働いていたのですが、「あなたの良さはその素直さだよ」といわれ、「この性格を強みに成長していこう」と思い、その日から1つひとつの指摘をきちんと受け止めて、バイトリーダーを任されるまでになりました。この素直さを今回のアルバイトでも発揮したいと考えています。
くよくよしない
落ち込んでも、失敗しても、一晩寝たら忘れる性格の人は、「くよくよしない」を長所として伝えましょう。一見「能天気」に見えても、気持ちのコントロール、切り替えができることは大きな強みになります。苦しいことがあっても引きずってことなく前を向けた、といった話を織り込むとよいでしょう。
私の強みは、くよくよしないことにあります。長年、テニスを続けてきたのですが、個人競技であるテニスでは、1つのミスを悔やんでいると、試合に勝つことができません。幼い頃はどうしてもミス1つでいらだったり、落ち込んだりしていたのですが、ある時、くよくよしても、よいことはないと思い至りました。しっかり反省するべき点は反省し、分析しますが、落ち込んでも仕方ないことは気にしなくなり、試合だけでなく、勉強などでも、落ち着いてことを運べるようになりました。
ポジティブ思考である
「間違えたのは、挑戦をしているから」と前向きに捉えることができる人は、ぜひ「ポジティブ思考」と訴えましょう。ミスや間違いは誰でもつきものですが、それを活かそうと思えるようになった理由、まわりの人への影響といったエピソードがあると、説得力が増します。
私は国際交流サークルを通じて、外国人とコミュニケーションをはかってきました。留学経験もない私にとって英会話はけして容易ではなく、当初はまったく言葉が通じずに困りましたが、それでもミスするのはトライし続けているからという考え方で、積極的に話しかけるようにしました。すると徐々に英単語が聞き取れるようになり、今では自然に会話ができるように。アルバイトでも「ミスした分だけ成長する」という思いで、前向きに力を発揮していきたいと思います。
得意なことからあてはまる長所を探す
おしゃべりや人見知りをしない、ムードメーカーなど自分の「得意」なことがあれば、それも長所としてアピールしましょう。どうして得意なのかその理由や、得意なことをどうやってのばしてきたのか、背景を伝えらえるとよいですね。
おしゃべりが得意
どんな人とでも臆せずに会話ができ、弾むという人はそのまま「コミュニケーション能力」と考えてみましょう。会話ができるということは、相手のことを知りたがり、気配りができるということ。単に友だちと長時間で話すのではなく、異なる背景を持つ人たちどう打ち解けているのか、という内容にしましょう。
私は年に数回、ボランティアで高齢者施設を訪れています。当初は緊張して会話もできなかったのですが、目線をあわせる、自然な笑顔、うなづきながら真剣に話を聞くなど工夫していくうちに、どの施設を訪れても高齢者の方と自然と会話が弾むように。こうして身につけたコミュニケーション能力を今回のアルバイトで発揮したいと思います。
人見知りをしない
初対面の人にかこまれても緊張することがなく、フラットになじめる人はぜひ強みとして「人見知りをしない」としましょう。「人懐こい」ことも十分に長所です。特に初めての場所・仕事でも嫌がらずに取り組めた経験があるとよいですね。
私の長所は人見知りをほとんどしないことです。どこにいってもあまり緊張しない性格なので、平常心で臨めるのが強みだと思っています。今回のアルバイトでは、複数の店舗や場所で働くことも多いと思いますが、どんな環境でも私の長所を発揮し、多くの先輩・仲間と協力しながら進めていきたいと思います。
ムードメーカーである
場の空気を読み、盛り上げるのが得意で、「ムードメーカー」といわれたことがある人は、そのまま長所にしてみましょう。どうやって場の空気を読み、人を和ませることを考えているのか、そのポイントをまとめるとよいでしょう。
私は部活やクラスなどで、よく「ムードメーカー」と言われますし、自分でもそのように思っています。かといってよく喋るわけではありません。人の心をなごませるためには、場をよく観察し、話がどこに向かっているのか、流れを呼んで絶妙なタイミングでコメントすることが欠かせないからです。今回のサービスのアルバイトでも、この流れを読む力を活かし、多くのお客さんを笑顔にしたいと思います。
工夫や改善が得意
「ゴミ箱の場所を変える」「新しい掃除道具できれいに」、小さな工夫や改善をすることが得意な人はぜひ、「工夫や改善が得意」「向上心がある」とアピールしましょう。1つ1つは小さなことで構いませんので、その理由と結果を書くとわかりやすいでしょう。
私は以前のアルバイト先で、備品や消耗品の発注・管理をまかされていました。それまでは「なんとなく」足りなくなったときに買いに行くというやり方だったのですが、責任者に相談し、ネットショップで定期的に発注する方法へ変更、締め切り日も設定しました。すると備品管理の手間が大幅に省け、本来の仕事に集中できるように。今回のアルバイトでも小さなストレスを逃さず見つけ、工夫改善することで、より働きやすくしていきたいと思っています。
自信のあることから長所を見つける
自分が今まで取り組んできたことで、自信があることはぜひ長所にしましょう。これだけは負けないという「自負があること」でもいいですね。自信がある人はそれだけで輝いてみえます。自信をつけるにいたった思い、大切にしていることなど、自分の「強い気持ち」を伝えましょう。
何事にも全力投球
器用でなくても、まじめで愚直、全力投球してきた人はそのまま、自信を持って「全力投球するタイプです」と伝えましょう。よい意味で後先のことを考えないまっすぐさ、器用でなくとも、まじめで愚直に取り組んできたエピソードがあると説得力が増します。
私の長所は、目の前の目標に全力投球するところです。友人知人からはもっと「手を抜きなよ」ともいわれるのですが、気が済むまではとことん全力で物事にあたります。幼いころからピアノを習っていて「いきなりはうまくできない、1つひとつうまくなっていこう」という体験がベースにあるからだと思います。器用ではありませんが、今回のアルバイトでも全力で取り組んでいきたいとい思っています。
行動力がある
考えるだけでなく、実際にトライすることに自信がある人は「行動力」をあげましょう。考えるよりも体が動くほうが早いので、失敗もあるけれども、学ぶスピードも早いなどと伝えると、好感が持てます。
私は行動力があると言われます。先日、自然災害が発生した地域で、友人とともにボランティアとして参加し、片付けを手伝いました。ボランティア募集を見てすぐに問い合わせ応募したため日程に余裕はなく、体への疲れはありましたが、多くの発見がありました。考える前に手を動かし、実際に行動することが、何より自分の成長につながると信じています。
コツコツと努力する
丁寧にノートをとったり、掃除や片付けといったことに自分から取り組むことができる人は、ぜひそのまま「コツコツ努力できる」と伝えましょう。なぜ自分が丁寧に取り組んでいるのか、続ける力の源となっているもの、行動の背景を訴えると、奥行きのある人間像が伝わります。
私はダンスサークルに所属していますが、現在は自身で舞台に立つことなく、裏方のメイクや衣装、用具の準備などを担っています。もちろん、自分で踊るのも楽しいのですが、輝いている人をより輝かせる楽しさに気がついてからは、地道な仕事こそが自分にむいているかもしれないと裏方にまわるようになりました。また、世の中は地道な仕事でできていると気づけたのも、大きな発見です。自分のコツコツと続けられる根気強さをアルバイトでも活かしていきたいと思っています。
短所からあてはまる長所を探そう
「自分にあるのは短所だけ、長所なんてない……」。そう思っている人もいるかもしれませんが、実は短所と長所は裏表の関係にあるのです。最後に「短所」から「長所」へと裏返しにしてご紹介します。
地味で暗い。笑顔が苦手→控えめ、ていねい
自分のことを地味で暗いと思っている人は、控えめな性格といいかえることができます。まわりに配慮でき、さりげない心づかいができるといった良さをアピールしましょう。また、笑顔は苦手でもやわらかい雰囲気を出せるといいですね。
私は控えめな性格で、よく声も小さいと言われます。ただ、小さなことに気がつくと言われることが多く、先日、訪れた商業施設で泣いているお子さんに気が付き、どうやら迷子であるとわかりました。店員さんとも相談し、無事、親御さんのもとに引き渡すことができたのですが、こうした小さな声に気づける良さを活かし、ていねいに仕事へ取り組みたいと思います。
口下手→まじめ、慎重で冷静
口下手で話すのが苦手という人も多いですよね。そんな人は、聞き役に徹し、サポートが得意である、慎重で冷静と言い換えるといいでしょう。饒舌でなくとも、コツコツと誠実に取り組める姿勢は、必ず伝わります。
私は口下手で、口数は多くなく、会話ではいつも聞き役になっています。しかし、気がつくと友人から相談されることが多く、自然とアドバイスやサポートしていることが多くなっています。大切なのは相手を思う「ひと言」「行動」なのだと思います。今回のアルバイトでも誠実に一つひとつ、積み上げていきたいと思います。
自信がなくオドオド→客観視できる
自分の性格に「アレがダメ」「コレがダメ」とダメ出しをしすぎていませんか? 実はそれも謙虚、謙遜する誠実さ、客観視できる「長所」のひとつなんです。自分が思っているより、ずっとできる、大丈夫と自信をもってくださいね。
私の長所は客観的に物事をみることができる点です。言い換えれば自分の弱点が気になりすぎてしまい、時におどおどしているように見えるかもしれません。しかし、仕事でこだわるべきは自分の視線でないと気づき、さまざまな視点から物事を見る、同僚や先輩にこまめに意見を聞くようにし、自信をもってあたれるようになりました。
性格は百人百色です。誰しもいろんな長所・短所があり、見方を変えるだけで長所を「発見」できることもあります。また、長所短所の見つけ方は就活でも役に立つので、「自分の長所」を見つける伸ばす、アピールする方法をマスターしておくと、のちのち役立ちますよ!