シフト制とは。固定シフト制との違いやメリットデメリットを解説
アルバイトやパートはシフト制が組まれていることが多いです。シフト制にも曜日や時間が柔軟に決められる自由シフト制と、一定、決まった曜日や時間で働く固定シフト制など種類があります。それぞれの違いやメリットデメリットなどを解説します。
シフト制とは
シフト制とは、決まった曜日・時間に働く固定制の働き方ではなく、一定の期間ごとに組まれた勤務シフトに沿って交代制で働く勤務形態のことを指します。
主に24時間稼働しているコンビニや飲食店、病院、介護施設、工場、倉庫、土日祝日も営業している店舗やコールセンター、システム運用などで取り入れられています。
一般的に労働時間が短いアルバイトやパートで取り入れられているイメージがありますが、業種によっては正社員でもシフト制が導入されています。求人広告には、シフト制、あるいは、交代(交替)制と記載されることもあります。
シフト制の種類
自由シフト制(シフト自由)
自由シフト制とは、働く時間や曜日が固定されておらず、シフトを決める前に希望シフトを勤務先に申告する形式です。希望シフト制ともいわれ、求人情報には「シフト自由」と書かれていることも多いです。シフトは月単位で決めるところが多く、月半ばに希望を出し、3週目あたりに次月のシフトを決めるサイクルが目安です。中には、2週間ごとの隔週で決めるバイト先もあります。シフトの決めるタイミングは勤務先によって異なるので、面接の際に確認すると良いでしょう。
■自由シフト制のバイト例
販売系全般:
コンビニ、スーパー、ドラックストア など
飲食系全般:
居酒屋、ファミレス、カフェなど
サービス業全般:
ホテル、警備員、引っ越し、コールセンター など
固定シフト制
固定シフト制とは、働く時間や曜日が固定されている働き方です。時間固定シフト制や曜日固定シフト制ともいわれます。シフトが決まったら、基本的に同じ曜日、時間帯で働くので、プライベートの予定が立てやすく、収入も安定します。半年または1年程度のスパンでシフトの希望を確認されることがありますが、急なシフト変更は他の従業員との調整が必要なため、前もって相談することが必要です。
■固定シフト制のバイト例
塾講師、家庭教師、24時間体制の工場や生産ライン など
完全シフト制
完全シフト制は、早番、遅番の2交代制や、朝昼晩の3交代制などあらかじめ複数の勤務パターンが用意されており、その中からどのシフトに入るかを選択する働き方です。学生向けのバイトよりフルタイム勤務の正社員などに適用されるケースが多いです。
勤務時間帯が多様なので、比較的時間に余裕がある人向けの働き方です。
■完全シフト制のバイト例
24時間稼働の工場や空港、病院介護 など
自由シフト制と、固定・完全シフト制の違い
自由シフトと固定シフト・完全シフトとの一番の違いは、働く曜日や勤務時間が固定されているかどうかになります。自由シフトは、シフトを組む際に働く日や時間帯を1勤務ごとに決められますが、固定シフトはシフトを組む際に働く曜日と時間帯を固定します。完全シフトは職場がいくつかの勤務パターンを設定しており、その中から働く時間帯を決めます。
固定シフト制と完全シフト制の違い
固定シフトと完全シフトの違いは、職場であらかじめ勤務パターンが決められているかどうかです。固定シフトは、シフトを組む際に働く曜日と時間帯を決めるのに対し、完全シフトは、日勤・夕勤・夜勤などあらかじめ勤務パターンが決められており、その中から働く時間を決めるところが違いになります。
自由シフト制のメリット・デメリット
メリット
自由シフトは自分の予定に合わせて勤務日と休みの希望を出せるのがメリットです。例えばテスト期間はシフトを少なめに、長期休みは多めになど、都合に合わせて希望を出すことができます。授業やサークルと両立をしたい学生や、子どもがいる主婦にはメリットが大きいでしょう。
デメリット
自由シフトのデメリットは、シフトが決まらないと先の予定を立てにくいことと、希望が必ず通るわけではないことが挙げられます。シフト確定まで1~2週間かかることもあり、希望のシフトに入れず期待した収入を得られないこともあります。
固定シフト制・完全シフト制のメリット・デメリット
メリット
固定シフトと完全シフトは、働く曜日や時間帯が固定されるので先の予定が組みやすく、毎月(または毎週など)自分の希望シフトを申告する手間がないのが魅力です。また、勤務外の時間を有効に使える上に、希望したシフトに入れないことがないので収入が安定します。
デメリット
固定・完全シフトのデメリットとしては、出勤日が固定されているので、出勤日にお休みを取りたい場合は前もって相談しなくてはならず、休みにくいというデメリットがあります。
シフト制で働く前に確認しておくこと
同じシフト制でも店舗、会社によって、月単位、隔週、毎週など、シフトを決めるサイクルやタイミングが異なります。詳細までは求人情報には書いていないこともあるので、シフトの決め方やタイミングなどを面接などで確認しておくといいでしょう。シフト制で働く前に確認したい点をご紹介します。
・シフトが決まるタイミング(月末、月初など)
・シフトの希望はとおりやすいか
・特に入ってほしいシフトがあるか
・シフト決定後に都合が悪くなった際はどうするか
※更新履歴:
2019年10月30日
2022年6月10日
2022年10月26日
2024年2月1日
2024年2月6日
2025年2月20日
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。