【学生応援★リュウジ飯】 第9回「バテ気味でもサラッと食べられる♪ 夏真っ盛りに食べたい“ひんやり”主食レシピ」
夏場は、できれば熱がこもる台所に立ちたくないですよね。とはいえ、毎日外食ですませるのは、お金がもったいない。そこで、短い時間でサクッと作れる冷たい主食を、リュウジさんに教えてもらいました。食欲がなくてもサラッと食べられるのに、しっかり食べ応えがあるから、お腹も満足できるはずです。
ほうじ茶の苦みと梅の酸味ですっきり夏味「冷やしほうじ茶漬け」
具材を切って盛り付けるだけなのに、料亭で出てくるような手の込んだ味に仕上がるから不思議。アルバイト帰りの夜食にはもちろん、友達が遊びに来た時に振る舞っても、喜ばれそうです。
ごはん 茶碗1杯分(180g)
さば缶(水煮) 1/2缶(70g)
大葉 5枚
梅干し 1個
ほうじ茶 120ml
白だし 大さじ2
煎りごま 少々
(1)梅干しは種を除いて包丁でたたき、大葉は千切りにする。
(2)ごはんは水で冷やし、水気をよく切る。
(3)器にごはんを盛り、ほうじ茶と白だしを混ぜ合わせただしを注ぐ。
(4)(3)に大葉、さば、梅干しの順に盛り付ける。
仕上げに、煎りごまをかけたら完成です♪
ツナの旨みを効かせて郷土料理を簡単再現「冷や汁風そうめん」
夏場に食べることの多い「冷や汁」は、手間ひまかかるイメージですが、リュウジさんのレシピは材料を切って混ぜるだけ。食べ終わったら、残ったスープに冷ごはんを入れてもおいしいですよ♪
そうめん 100g(2束)
きゅうり 1/3本
ツナ缶 1/2缶(35g)
みそ 大さじ1
白だし 大さじ1と1/3(=小さじ4)
すりごま 大さじ1
おろししょうが(チューブも可) 小さじ1
冷水 220ml
煎りごま 少々
(1)きゅうりは輪切りにする。
(2)そうめんを袋の表示通りの時間でゆで、水で締め、水気をよく切る。
(3)器にツナ、みそ、白だし、すりごま、しょうが、冷水を入れ、混ぜ合わせる。
(4)(3)にそうめんを入れてざっくり混ぜ、きゅうりを盛り付ける。
仕上げに、煎りごまをかけたら完成です♪
【もうひと工夫!】 “冷やし中華”の味がするパスタ!?「冷やしイタリアン」
暑くても食べやすいように、スパゲティを冷製アレンジ♪ 夏の風物詩“冷やし中華”をイメージした和えパスタの味の決め手は、「焼肉のタレ×酢」という意外な組み合わせ。
スパゲティ 100g
レタス 1/8玉
ベーコン(ブロック) 40g
ゆで卵 1個
★しょうゆ 大さじ1
★焼肉のタレ(甘口) 大さじ1
★酢 大さじ1
★うま味調味料 1振り
★オリーブオイル 大さじ2と小さじ1
パセリ、コショウ 少々
(1)レタスは太めの千切り、ベーコンは拍子木切り、ゆで卵は粗みじん切りにする。
(2)フライパンを中火にかけ、オリーブオイル小さじ1を熱し、ベーコンを入れて、カリッとなるまで炒める。
(3)ボウルに(2)の★の調味料(しょうゆ、焼肉のタレ、酢、うま味調味料、オリーブオイル)を分量通りに入れて、混ぜ合わせる。
(4)スパゲティを袋の表示通りの時間でゆで、水で締め、水気をよく切る。(電子レンジ調理でもOK。耐熱容器にスパゲティと水500ml、塩5gを入れ、袋の表示+4分加熱するとゆで上がる)
(5)(3)にスパゲッティを入れて和えてから、レタスを加えて混ぜ合わせる。
(6)器に(5)を盛り付け、ゆで卵をのせる。
仕上げに、パセリとコショウを振りかけたら完成です♪
まとめ
ご紹介した3つのひんやり主食の裏テーマは“組み合わせの妙”。どのレシピも、「焼肉のタレと酢を合わせる」「ほんの少しだけしょうがを足す」「梅干し×さばで夏っぽく仕上げる」のように、食材や調味料を足し算することで、味に深みが生まれているんです。自分好みの組み合わせや比率を見つけ出すのも、料理の楽しみの一つですよ。
料理研究家・リュウジ
「今日食べたいものを今日作る!」をコンセプトに、Twitterで更新するレシピが人気を集める。2017年8月に公開した「無限湯通しキャベツ」は『あさチャン!』(TBS系)、『ZIP!」(日本テレビ系)などでも取り上げられ、話題に。レシピ本『お手軽食材で失敗知らず! やみつきバズレシピ』、『クタクタでも速攻でつくれる!バズレシピ 太らないおかず編』(ともに扶桑社)など好評発売中。
Twitterアカウント:@ore825
取材・構成・文:有竹亮介(verb)
撮影:森カズシゲ