シーシャカフェでバイトしたい! 仕事内容、やりがい、大変なことについて聞いてみた
従来のタバコと違い、水パイプを使ってさまざまなフレーバーが楽しめるシーシャカフェ・バー。バイトをしてみたいけれど、具体的な仕事内容やシーシャの知識や技術が必要なのか気になるところ。そこで『Shisha(シーシャ)Cafe & Bar PukuPuku(プクプク)』で働くスタッフに、アルバイトの仕事内容ややりがいのほか、向いている人なども聞いてみました。
びびのさん/アルバイト歴2ヵ月(シーシャカフェバイト歴4年)
関口さん/採用担当(店長)
【目次】
シーシャカフェの仕事内容とは
シーシャ初心者のお客様が多いのでより丁寧な接客が大事
当店は初めてシーシャに触れるお客さまが多いので、わかりやすく丁寧な説明を心掛けています。シーシャの説明と合わせて、その日のフレーバーを選ぶために、今の気分や好みをお聞きします。お客様にぴったりのシーシャを提供するために、このヒアリングはとても重要ですが、お客様に「第二のリビング」としてリラックスするチルタイムを楽しんでいただけるよう、堅苦しくならず、お客様の雰囲気や好む距離感を見ながら接するようにしています。
お客様の好みや気分に合わせたシーシャを提案
お客様へのヒアリングをもとに、数多くのフレーバーの中から味や香りを考えます。器具にタバコの葉と炭をセットし火加減を調整して、お客様に提供します。シーシャは一度に2時間程度楽しめるので、味を一定に保つために途中の炭交換など火加減を見るのも大切な仕事。そのほか、喫煙器具の清掃もあります。
シーシャと一緒に楽しめるドリンクを作りも担当
シーシャの提供だけでなく、カクテルなどのドリンクづくりも担当します。一般的なカフェ・バーと同様に、お客様からご注文を受けたらドリンクをつくり、提供します。そのほか、フロアやキッチン、シーシャのストック場や炭場などの清掃も行います。
シーシャカフェバイトの楽しいこと、やりがい
シーシャづくりを通して「自分らしさ」を発揮できる
私は「人と違うことをして、自分の強みにしたい」という想いで、シーシャカフェでのアルバイトを始めました。法律上、シーシャは二十歳から触れられるものなので、誰でも同じスタートラインから始められて、自分のスタイルをつくれるのが魅力。同じタバコの葉を使ってもつくる人によって出せる香りも違うので、自分のセンスを発揮することができるのが面白いですね。
また、私はフリーランスでイラストレーターの仕事もしているので、自分のやりたいことを両立できていることもやりがいにつながっています。
お客様にシーシャの魅力を伝えられることが嬉しい
初めてシーシャに触れるお客様に魅力を伝えて、シーシャのことを好きになってもらいたいので、フレーバーの選び方や使い方、器材の名称などがわからないまま進まないように一つひとつ丁寧に説明するように心がけています。「ニコチンはどのくらい入っているの?」、「身体に害はないの?」などの質問にもしっかりと答えて不安な気持ちを和らげて、美味しいシーシャを味わっていただきたい。そうして、お客様が私に会いに来てくれたり、私の作るシーシャを気に入って「またびびのちゃんにお願いしたい」と言ってくださったときは本当に嬉しいですね。
シーシャカフェバイトの大変なところ
シーシャづくりには知識とスキルが必要
シーシャは特殊な器具を用いたり、フレーバーも100種類以上あるので、スタッフはおいしいシーシャづくりをするために知識とスキルを磨き続けることが必要になります。スタンダードなフレーバーはもちろん、こだわりのあるお客様の要望にも合うシーシャを提供できるよう、日々シーシャに向き合っています。
提供まで15~20分!シーシャの火入れは力仕事
シーシャづくりは意外と力仕事。シーシャは提供するまで15〜20分程度かかり、タバコの葉に火を入れる「吸い出し」の作業では、パイプを吸いながら一気に炭の温度を上げるため肺活量を使います。やっていくうちに慣れて、喉の耐性が強くなります。
シーシャカフェバイトは、こんな人におすすめ
探究心やコミュニケーション能力が活かせる仕事
ここのスタッフは、シーシャに真摯に向き合っている人ばかりです。シーシャづくりを極めたいという探究心がある人やお客様とのコミュニケーションが好きな人など、いろんなモチベーションが活かせる仕事だと思います。同じタバコの葉や器材を使っても、作り手の肺活量、炭の選び方、火の入り方などの違いで味が変わるのがシーシャの奥深さ。ガッツリ煙が出るシーシャづくりが得意な人もいれば、タバコを吸ったことがない人にも吸いやすいシーシャをつくるのが得意な人も。同じお客様を接客してもスタッフのセンスによってそれぞれの個性を発揮できます。おいしいシーシャを追求して、一つのフレーバーの良さを引き出すための炭の種類や温度を研究したりする人も。凝り性な人にはハマりやすい仕事かもしれません。
店長に聞く、面接で重視していることとは?
何よりも「シーシャが好き」という気持ちが大事
シーシャカフェの仕事は、知識やスキル、センスなど必要な要素は多いですが、ほとんどのスタッフがシーシャづくり未経験から始めており、働きながら知識やスキルを身に付けられるので心配ありません。何よりも「シーシャが好き」という気持ちが大事です。おいしさは人それぞれ感じ方が違いますし、お客様が答えを持っています。シーシャは3000〜4000円と高単価なので、お客様が時間とお金を割いてくれているということを意識して、自分の色を出しつつお客様に寄り添う意欲のある人を求めています。
お客様の意図を汲めるコミュニケーション能力も必要
学歴は不問で、人とのコミュニケーションスキルを重要視しています。好みや気分、食前食後、食べたものなどお客様にヒアリングしていく中で、喋り方、誰と来ているか、視線の置き方、声の抑揚なども読み取り、提案力のセンスを磨いていってほしいですね。シーシャには正解がないので、突き詰めていくとより鋭く洗練された感覚が身に付けられると思います。
また、当店は少数精鋭で、営業時間が長いこともあり、びびのさんのようにダブルワークもOK。学業や自分のやりたいことと両立しながら頑張りたいという方はぜひチャレンジしてみてください。
取材・文:金井さとこ、撮影:河井彩美