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2015年09月28日

【オモシロ飲食店バイト探偵】第2回 木場「鳥のいるカフェ」の仕事をリサーチ&体験してみた!

撮影:榎並紀行(やじろべえ)

撮影:榎並紀行(やじろべえ)


動物のいるカフェ、ユニークなテーマを掲げるバーや居酒屋……。東京には振り切った特徴を持つ、個性豊かな飲食店が数多く存在する。そこのスタッフさんは果たしてどんな思いで、いかなる働き方をしているのだろうか。ちょっと大変そうだけど、きっと普通の職場では得られない楽しさや喜びがあるはずだ。

これは、そんな少し変わったコンセプトを持つ飲食店の、少し変わったお仕事について調査するコーナー。第2回目は木場の「鳥のいるカフェ」。その名の通りフクロウや鷹、インコなど、そうそうたる鳥たちがいるカフェである。

カワイイバードスタッフがお出迎え

今や動物とふれあえる「○○カフェ」は数多い。猫カフェはやや食傷気味とあって、最近はカフェ側も色んな動物をかつぎ出してきている。だが、カフェでゴリラを飼うわけにはいかない。鳥くらいがちょうどいい。

というわけで、東京メトロ東西線・木場駅から徒歩3分、「鳥のいるカフェ」にやってきた。

鳥のいるカフェ。ストレートなネーミングのおかげで「よし、鳥がいるんだな!」と心して臨むことができる

鳥のいるカフェ。ストレートなネーミングのおかげで「よし、鳥がいるんだな!」と心して臨むことができる


おそるおそる中をのぞいてみると…

おお、鳥!

おお、鳥!


鳥がいる! しかもすごいいる。おそらく満席になっても人間より鳥が多いんじゃいだろうか。思わず、杉田かおる「鳥の詩」が脳内にこだまする(わからない人はお父さんお母さんに聞いてください)。

なお、同店では鳥たちのことを「バードスタッフ」と呼んでいるという。彼らは単なるマスコットではなく、可愛くて愛嬌のある接客スタッフなのだ。つまり、メイド喫茶でいうところのメイドさんだな。

ご主人様と言うかわりに、「ゴッホウ ゴロッケ ゴゥホウ」と鳴くらしい(Wikipediaより)。歯ブラシで餌付くおっさんみたいな鳴き声ですね

ご主人様と言うかわりに、「ゴッホウ ゴロッケ ゴゥホウ」と鳴くらしい(Wikipediaより)。歯ブラシで餌付くおっさんみたいな鳴き声ですね


在籍しているバードスタッフはフクロウ、ミミズクを中心に13匹。ここに通うお客さんは推しメンならぬ、推しバードを見つけて楽しんだりするらしい。

ちなみに筆者の推しバードはつぶらな瞳の彼

ちなみに筆者の推しバードはつぶらな瞳の彼


キャワイイ!!

キャワイイ!!


首をかしげる仕草も堂に入ったもんである。さては自分が可愛いことを知っているな。

最近はこの可愛さに世間が気づき始めたのか、ペットとしてフクロウを飼う人も増えているらしい。じっさい、この店でも気に入ったフクロウがいれば購入できるという。でも、自分の推しフクロウがどこかのお家にもらわれていくのはきっとショックに違いない。「僕は君を飼えないけど、誰のものにもならないで」というのは人間のエゴだろうか。

うっとり推しインコを愛でるこの人も、そんな切ない思いを抱えているに違いない(筆者の想像です)

うっとり推しインコを愛でるこの人も、そんな切ない思いを抱えているに違いない(筆者の想像です)


リアルなフクロウの置物も飾られている

リアルなフクロウの置物も飾られている


これまたリアルな…

これまたリアルな…


と思ったら本物! 心臓飛び出るくらいびっくりした

と思ったら本物! 心臓飛び出るくらいびっくりした


バードスタッフにちなんだメニューもある。写真は「ぷてちゃんのお顔のレアチーズケーキ」700円(ドリンクとセットで1,100円)。スプーンを入れるときに若干心が痛む人気メニュー

バードスタッフにちなんだメニューもある。写真は「ぷてちゃんのお顔のレアチーズケーキ」700円(ドリンクとセットで1,100円)。スプーンを入れるときに若干心が痛む人気メニュー


鳥カフェのお仕事、どうですか?

さて、そんな鳥カフェでのお仕事。スタッフさんはどんな思いで働いているんだろう? 話を聞いてみたい。

お話をうかがったのはスタッフ歴1年のMさん。お忙しいところすみません

お話をうかがったのはスタッフ歴1年のMさん。お忙しいところすみません


―― どうして、ここで働こうとおもったんですか?

Mさん「最初はお客さんとして来ていて、店長に『働いてみない』って誘われたのがきっかけですね。もともとフクロウが好きで、このお店で二羽購入したんですよ。今日も一緒に来ていますけど、そこにいるベンガルワシミミズクの雪見っていう子です」(Mさん、以下同)

―― フクロウ、飼ってるんですか?

Mさん「はい。小さいころから爬虫類と猛禽類に興味があって、爬虫類はひと通り飼ってきたので次はいよいよ猛禽類に行こうと思って。1年前に決心しました。犬や猫も普通にかわいいとは思いますけど、フクロウほどは興奮しないですね」

―― 萌えポイントは?

Mさん「やっぱりモコモコ、フワフワなところ。フクロウってすごく首が太く見えるけど、実際はほとんどが毛で、首はものすごく細いんですよ。指を入れると奥まで埋まっちゃう。その手触りにやられましたね」

フクロウ愛が強すぎるMさん

フクロウ愛が強すぎるMさん


―― どんな感じでふれあうんですか?

Mさん「腕にのっけてお腹をさわったり、あと小さい子が一羽いるんですけど、その子とは一緒にお布団に入ったりしますね。お布団が大好きなんですよ。飼い主は床で寝転がって、フクロウが布団を占領している時もあります。かわいいですよ~。お店でも餌を上げながら、ずっとなでています。店でも家でもずっとたわむれていますね」

Mさんの腕にはフクロウの爪痕が生々しく残る。「最近はもう慣れちゃったんで、ああ今日もやられたか、みたいな感じですね。ウフフ」

Mさんの腕にはフクロウの爪痕が生々しく残る。「最近はもう慣れちゃったんで、ああ今日もやられたか、みたいな感じですね。ウフフ」


ちなみにMさんは毎日、雪見ちゃんを腕にのせて自転車で出勤するそう。ワイルドにもほどがある。

ではここで、Mさんを魅了した、かっこかわいいバードスタッフのみなさんを紹介しよう。

ユーラシアワシミミズクのラク(♂)。世界最大級の大きさを誇るミミズク。店長大好きだが、他の者とのふれあいは一切好まない孤高の存在

ユーラシアワシミミズクのラク(♂)。世界最大級の大きさを誇るミミズク。店長大好きだが、他の者とのふれあいは一切好まない孤高の存在


イギリス生まれのカラフトフクロウ。仙人っぽいたたずまいと、すべてを見透かすようなギョロ目が特徴

イギリス生まれのカラフトフクロウ。仙人っぽいたたずまいと、すべてを見透かすようなギョロ目が特徴


ベンガルワシミミズクの雪見ちゃん。Mさんの愛フクロウ。カメラを向けるとウインクしてくれた。萌え~

ベンガルワシミミズクの雪見ちゃん。Mさんの愛フクロウ。カメラを向けるとウインクしてくれた。萌え~


お、あなたさまはもしかして…

お、あなたさまはもしかして…


…ホーク、すなわち鷹! かっけえ!

…ホーク、すなわち鷹! かっけえ!


なお、ガラスに囲われた鳥舎では、バードスタッフのストレスにならない範囲で触れ合うこともできる

なお、ガラスに囲われた鳥舎では、バードスタッフのストレスにならない範囲で触れ合うこともできる


フクロウのお世話って、大変ですか?

だが、Mさんによればフクロウのお世話はけっこうハードらしい。出勤してまずやることは鳥舎の掃除。

「閉店から翌日のオープンまでに糞などでかなり汚れてしまうので、とにかく時間がかかります。開店の2~3時間前に出勤して、ガラスも隅々まで拭いて綺麗にしますね」

こちらは店長さん。スタッフの献身的なお世話により、鳥舎は常に清潔に保たれている

こちらは店長さん。スタッフの献身的なお世話により、鳥舎は常に清潔に保たれている


バードたちの視線を感じつつ

バードたちの視線を感じつつ


「あと、鳥たちの体調チェックも大事な仕事ですね。毎日糞の色とかを確認したり、うまく立てない、食欲がないとか、異変を逃さずチェックするようにしています。フクロウって体調が悪くても、それを表に出さずギリギリまで隠してしまうんです。野生だと弱っている姿を見せられないから、本能がそうさせるんでしょうね」

店長さんが餌やりの様子を見せてくれた

店長さんが餌やりの様子を見せてくれた


アカアシモリフクロウのチョボ。子どもとのふれあいが大好きな優しい性格だが、生肉を頬張る姿に猛禽類としての一面が垣間見えた

アカアシモリフクロウのチョボ。子どもとのふれあいが大好きな優しい性格だが、生肉を頬張る姿に猛禽類としての一面が垣間見えた


うまいホー

うまいホー


子どもたちも釘づけ

子どもたちも釘づけ


うずらの生肉をムシャムシャ頬張る姿は衝撃的であった。「おれたちは単なるペットじゃない!」。猛禽としての矜持が垣間見えた瞬間だ。

だが、ひるんでいる場合じゃない。餌やりもスタッフさんの大事な仕事なのだ。ちなみに餌の生肉はお店でさばいているらしい。なかなかのミッションだが、このハードルを越えられなければ、鳥カフェの店員は務まらないのだ。

最後に餌やりを体験させてもらった

最後に餌やりを体験させてもらった


パク! やっぱりかわいい! うちの子になるかい?

パク! やっぱりかわいい! うちの子になるかい?


さて、というわけで今回はフクロウだらけのカフェのお仕事にふれてみた。

訪問前はフクロウに対して特別な感情は抱いていなかったが、そのかわいさにすっかりKOされてしまった。Mさんが夢中になってしまうのも無理はない。

とにかく鳥の数が多いので仕事は大変そうだったが、それ以上に大好きな動物に囲まれて働くのって、めちゃくちゃ幸せなんだろうな。

フクロウについて語るMさんの、キラキラした笑顔が忘れられない。

「またこいや」

「またこいや」

撮影・取材・文:榎並紀行(やじろべえ)

こんな求人見つけました
カフェフクロウ動物ペットエサやり
【取材協力】
鳥のいるカフェ 木場店

住所:東京都江東区木場2-6-7 セブンスターマンション1F
営業時間:平日13:00~20:00、土日、祝日11:00~20:00(ラストオーダー19:30)
定休日:水曜

http://toricafe.co.jp/