熱波師になるには? 仕事内容や資格の有無、収入、向いている人まで紹介
サウナにハマっている、温泉や温浴施設が好きという人なら、一度は熱波師の仕事に興味を持ったことがあるのではないでしょうか。ここでは、熱波師となどのような仕事なのか、仕事内容や給料事情、向いている人などについて紹介します。
熱波師の仕事内容
熱波師とは、サウナのなかで熱した石(サウナストーン)に水をかけて高温の水蒸気を発生させ、大きなタオルで熱波を送る仕事をする人の名称です。仰ぐ道具はタオルがメインですが、熱波師によってはうちわを使ったり、うちわとタオルの二刀流の熱波師もいます。
仕事内容は、サウナ内で熱波を送ることの他、サウナ利用者が心地よく汗をかけているか、体調を崩しかけていないかなどに気を配る役割もあります。また、熱波師はサウナをより楽しんでもらうためのサービスも行ないます。熱波師によっては、ダンスしながら熱波を届けたり、解説や掛け声を工夫するなどさまざまなスタイルがあります。
熱波師になるには。資格は必要?
熱波師になる方法は大きく2つあります。1つは、温浴施設やスーパー銭湯で働き、接客やスタッフの動き、清掃やメンテナンスなどを担当しながら、熱波師の仕事を担当できるチャンスをうかがうという方法です。もう1つが、熱波師の業務も含まれている温浴施設の求人に応募する方法です。
熱波師には資格はありますが、必須ではなく、未経験からはじめられます。
熱波師資格には日本サウナ熱波協会の熱波師検定AとBがあり、資格を取得することで知識や経験を増やすことができ、全国の温浴施設で働きやすくなります。熱波師の全日本熱波師名鑑によると、現在、日本にいる熱波師&アウフギーザーは265名(2022年)。熱波師には男性も女性もいます。バイトスタッフとして働いている大学生もいます。
熱波師に求められること
高温のサウナ内での仕事になりますので、温度に慣れることや、利用者や自身がやけどなどの安全に配慮しながら熱波を送ることなど、気配りやトークスキルが求められます。熱波師はサウナ室の「マスター」、つまり管理人という側面も持ちます。サウナがなぜ美容や健康によいのかといった知識はもちろん、体調のすぐれない人には水分補給やときには退出をすすめるなど、毅然とした態度も必要になります。
熱波師の収入
温浴施設によっては、熱波師だけに時給+αの手当てを出しているところもあります。また、温浴施設の従業員ではなく、フリーランスの熱波師になり、複数の温泉施設やスーパー銭湯で働く人も登場しており、1日で数万円稼ぐ人もいます。
熱波師に向いている人
サウナや温泉、温浴施設が好きなことはもちろん、人を満足させることや喜ばせるのが好きな人が向いている仕事です。また、サウナ内での仕事になりますので、健康管理、一定の筋力・体力も必要になります。
まとめ
サウナ好きな人が憧れる熱波師は、まずはスーパー銭湯や温浴施設、温泉施設のアルバイトスタッフとして働いてみるのが早いようです。実際にスタッフとして働くことで、サウナ特有の高温に慣れることもできますし、自分のなりたい「熱波師」の姿が見えてくるはずです。特に接客の経験やトークスキルがあれば歓迎されることでしょう。興味があれば、ぜひ一度、応募してみてはいかがでしょうか。
取材・文:嘉屋恭子