スマートフォン用サイトを表示

アルバイトや転職に役立つ情報が満載!最新のお仕事ニュースなら【タウンワークマガジン】

2022年07月07日

夏休み、地方でおてつたび。お金も経験も得られる旅のカタチ「おてつたび」とは

おてつたび タウンワークマガジン townwork今年も夏休みがやってきます。「バイトもしたいし、旅行もしたい」「夏休みに何か学びになる経験をしてみたい」。そんな人におすすめしたいのが、バイトをしながら地域の人や産業に触れ、他にはない経験が手に入る「おてつたび」です。今回「おてつたび」の魅力と大学生におすすめな理由を代表の永岡里菜さんに聞いてみました。

1週間からできる、普段出会えない人や仕事に触れる経験

おてつたび タウンワークマガジン townwork――「おてつたび」を知らない人に向けて、仕組みを教えてください

おてつたびは「おてつだい」と「旅」を掛け合わせた造語で、短期的・季節的な人手不足に悩む地域の農家や旅館など、都会ではなかなか出会えない人や産業のおてつだいをしながら旅ができる仕組みのことをいいます。

現地に行く交通費は実費ですが、宿泊費などは受け入れた地域が提供します。おてつだいに対するアルバイト代としてお金を稼ぎながら、地域の人のあたたかさに触れ、第二、第三の故郷と思える場所が見つかる楽しさもあります。

期間は1週間から10日間程度のものが多いので、学生のみなさんは夏休み期間などを利用することもできます。

――リゾートバイトとの違いはどこにあるのでしょうか?

リゾートバイトとの違いは、参加する側も受け入れる側も「経験や交流」を大切にしているところです。おてつたびの参加者は、「新しい経験をしてみたい」「地域の方と仲良くなりたい」などの思いを持っている人が多く、受け入れる地域側もそれを理解しています。

そのため、各案件の募集ページではどんな経験ができるかの情報を出すようにしていますし、参加候補者にも名前などの基本情報だけでなく、自分の「好き」や「得意」、興味のある分野など人柄を教えてもらう項目の記入を応募フォームでお願いしています。これもリゾートバイトの採用プロセスとは違いますね。

おてつたびの業種は、リゾートバイトにも多い観光業や農業、漁業などの一次産業が多いですが、地域の人と一緒に作業をすることで、地域の人と深い交流ができたり、地域がかかえる課題を見つけ、自分事として考える機会が得やすいと思います。他には雪かきや薪割り、お祭り、酒蔵、空き家の改修作業やDIYなど珍しい仕事もあります。地域側にとっては当たり前の日常でも、地域外の人にとっては一度体験してみたいと思えるおてつだいがたくさんあります。

 

おてつたびを通じて、将来やりたいことが見つかるかも

おてつたび タウンワークマガジン townwork――おてつたびの魅力の一つである交流についてですが、地域の人との交流はどのように生まれるのでしょうか。

受け入れ側の方から、おてつたびで来る人は普通のバイトとは違って地域に興味がある人が多いので、「この地域のここがおすすめだよ」「ここは〇〇が美味しいよ」など、仕事以外で話が膨らむという話をよく聞きます。また、地域の方は同じメンバーで同じ仕事を続けているためマンネリ化してしまうのですが、外から来たおてつびと(おてつたびの参加者)に「すごいですね」「これはどういうことですか?」など興味を持って質問され、自分の仕事に改めて誇りを感じたという話も聞いたことがあります。このように、受け入れ側もおてつびとを労働力というより働く仲間として受け入れてくれていて、地元の魅力を伝えたいと接してくれる人が多いので、自然と距離は縮まると思います。

――おてつたびを経験した学生の変化を感じられたことはありますか?

学生さん一人ひとり違ったものを持ち帰って来られるのが面白いです。
岡山県の農家でおてつたびをした学生さんは、おてつだい期間が終わってもそのまま残り、1年間学校のオンライン授業を受けながら農家さんの動画の制作をしていました。また、就活で悩んでいた学生さんは、地域の人々と触れ合う中で農業関係の仕事に就くことを決めた人もいます。
また、参加前はちょっとしたことでイライラしてしまっていたという学生さんが、おてつたびで地域の人の優しさに触れた結果、「自分はなんて小さなことに腹を立てていたんだろう」と反省したという声もありました。地域でおてつだいをする中で人の優しさやあたたかさに触れ、心に余裕を取り戻す人も多いのだと思います。

おてつたびの経験をどう一人ひとりが持ち帰るかは人それぞれですが、学生さんにとって、いろいろな生き方、働き方を知ることができるのは大きな財産になると思います。ぜひ「やりたいことが見つからない」という学生さんにも挑戦してほしいですね。

――おてつだいの時間以外は、地域を旅することもできますか?

できます。ただし、どのくらい旅をしたいかは人によって違いますよね。勤務は午前中のみで午後はフリーという仕事や、15時には仕事が終わる仕事など、案件によって勤務時間や休日が異なりますので、希望に合うおてつたびを選んでいただくといいと思います。

 

1人でも、友達とでも。参加しやすいサポートをしています

おてつたび タウンワークマガジン townwork――「やってみたいけれど不安がある」という人も多いと思います。サポート体制などはありますか?

おてつたびへの参加に不安や迷いがある方向けに、月に一度ミートアップという参加者や地域の方に経験談を聞ける場があります。現在はオンラインが中心ですが、気軽に参加できるので、参加前の不安や迷いを解消して欲しいですね。

また、参加した人向けには「おてつたび倶楽部」というチャットツールがあります。オンライン、オフラインのイベントを定期的に開催しているので、ほかのおてつたび参加者と交流したい人はこちらも利用していただけます。

地域に興味があっても、突然地方に行って住んでいる方に声をかけることは難しいですよね。そんな不安を解決できるのが、カジュアルに地域に入っていけるおてつたびではないかと思っています。

――一人での参加が不安という人は、友達と一緒に参加することも可能ですか?

友達同士での参加も可能です。ただ、おてつたびは参加者の9割くらいが1人で参加しているので、1人でも不安を感じず参加していただけると思います。同じような価値観を持った人が集まるのですぐに仲良くなりますし、期間が終了しても、住む地域も年代も違うおてつびと(おてつたびの参加者)同士がランチをしたり、連絡を取り合っているという話はよく聞きます。

中には、大学生のお子さんとお母さんが一緒に申し込まれたケースもありますし、夫婦で参加されるなど、さまざまな使い方が可能です。学生のみなさんには大学の間も、大学を卒業した後も、ずっと活用していただけると嬉しいです。

――参加するには何から始めればよいですか。

Web上でマイページを作成し、基本情報のほかにも、好きなことや得意なこと、興味のある分野などの登録をお願いしています。これは応募した際に、受け入れ側に個人情報を伏せた状態で開示されます。

次に、おてつたびに応募します。募集ページには、求人条件だけでなく、そこで出会える人や地域の魅力、なぜ今回おてつだいに来てほしいのかなど、地域の方々の思いが詰まっています。
募集中のおてつたびであれば、今からでも夏休みの参加に間に合います。最終的には受け入れ側とのマッチングになるので応募者多数の場合は選考になりますが、学生の方は夏休みを機に、ぜひ一歩踏み出して参加してほしいですね。

 

■プロフィール
永岡里菜さん

株式会社おてつたび 代表取締役。1990年生まれ。三重県尾鷲市出身。
千葉大学卒業後、PR・プロモーションイベント企画制作会社勤務、農林水産省との和食推進事業の立ち上げを経て、独立。地域に人が来る仕組みをつくるべく、2018年7月株式会社おてつたびを創業し、地域と若者をマッチングするwebプラットフォーム「おてつたび」を運営。お手伝いを通じて地域のファンになってもらい、誰かにとっての特別な地域を創出できる世界を目指す。
早速バイトを探してみよう