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2024年06月28日

カレー沢薫の「バイト丸わかり図鑑」ビアガーデンバイト編

カレー沢 コラム タウンワークマガジン townwork

私は夏が好きである。

だがこれは、夏を好きと言わざるを得ないレベルで冬の寒さが嫌いという消去法であり、夏単体で出してこられたら「春とか秋はないのか?」と言ってしまうだろう。

しかも最近の夏は年々暑さが増しており、こちらもそれに併せて冬も嫌いだが夏も苦手という、誰も愛さず誰にも愛されない人感が増してきている。

しかし、私のように全てを呪っている人間がいる一方で、全てを愛そうとしている人もおり、夏の暑さもそれはそれで楽しもうとしている人も多い。

ただし、現在の夏は5年ぶりに会った親戚の子供ぐらい別物になっており、いつまでもかわいい昭和の夏感覚で愛そうとすると、二十歳の感覚で焼肉食べ放題に挑んだ中高年の胃みたいな結果に終わるので、暑さ対策だけは怠ってはいけない。

夏の楽しみ方と言えば、海とか海とか、そして海とかある。

何せ夏を楽しんだことがないので、楽しみ方の引き出しが皆無なのだが、とにかく夏は屋外の遊びがアツいという印象だ。

しかし、前述通り最近は暑さがシャレになっておらず「夏はできるだけ外に出るな」というアナウンスもされているので、夏=屋外遊びというのも昭和の発想なのかもしれない。

しかし、夏の間、人々がずっとひきこもって、塩飴や経口補水液を舐めるカブトムシの真似で夏を感じているとは思い難い。

隙を見て外にでている、もしくは最近の夏は「夜」が主流なのかもしれない。

忘れていたが夏には「花火」というイベントがあるし、昼間が暑い分ナイトイベントは増加傾向なのかもしれない。

昔はキラキラ女子の群生地として知られたナイトプールも今は全員服みたいな水着を来た家族連れなど、生態系が多様化している可能性がある。

そして昔からある、夏の夜の楽しみと言えば「ビアガーデン」だ。

そう言ってはみたが、成人歴20年以上、夏歴も40回以上あるのにビアガーデンには未だに行ったことがない。

「夏の夜のお楽しみといえば!?」というクイズを出されても、なかなか正解できず、業を煮やした司会に「ビール」というスペシャルヒントを出されてやっと正解できるレベルだと思う、それも「知床ビール風呂褌祭り」など誤答を3回ぐらい出してからだ。

何故ビアガーデンに行ったことがないかというと、まず「ビールが飲めない」に尽きる。

ならば「ファソタグレープガーデン」なら行くか、というとそれも怪しい。

まず「ビアガーデン」とはなにか、主に屋外でビールなど飲食物を振る舞う飲食店のことだ。

ビアガーデンは商業施設の屋上や公園、イベントスペースなど、開放的、悪く言えば吹き曝しの場所で開かれるため屋外での飲食が苦ではない季節のみの期間限定である場合が多い。

ビアガーデンの魅力は期間限定でしか味わうことができない「解放感」である。

逆に言えば、私のように「閉塞感」を愛している人間には全く魅力が伝わらない。

むしろ私のような閉塞強火担をビアガーデンに連れて行くと、運ばれてくる酒や料理に対し「これ部屋で1人で食いたいな」という態度がにじみ出ており、せっかくの開放的な空気を閉塞させだすので、俺はタタラ場、お前は森、という至言を思い出して、こういうタイプは部屋に置いてきた方が良い。

しかし、解放感に対しては未だ何も魅力を感じないが「ビールが飲めないのに行っても仕方がない」という考えは改める必要があるという。

今のビアガーデンはビール好きばかりを対象にしてはおらず、メニューを増やしたりBBQができるようにしたりと、アルコールが飲めない人や、子連れファミリー層でも楽しめる施設に進化しているらしい。

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そんな万人向け夏のレジャーになりつつあるビアガーデンのバイトだが、屋外というだけで居酒屋などの飲食店バイトと大差ないのではないかと思ったが、違う場合もあるらしい。

普通の飲食店であれば、主にホールとキッチンに別れ、ホールは席案内から注文を取ったり料理を運んだりと、ホール内の仕事を全般的にやるのだが、ビアガーデンのバイトは大手になると、ホール、キッチンに加え、アテンド、ランナーなど、さらに細分化されることもあるそうだ。

アテンドは予約客やグループ客を席に案内し会計などを行う業務、ランナーはキッチンで完成した飲食物を指定された場所まで運ぶ業務、さらにそこからお客のテーブルに運ぶのがホールの仕事であり、食べ終わった食器類を片付けるのもホールの仕事だ。

普通の飲食店と違い、マルチタスクにならず特定の仕事に専念できるという意味では初心者でもはじめやすいとも言える。

しかし、なぜこういうシステムになっているかというと、おそらくメチャクチャ忙しいため、兼任によるパニックを防ぐために細分化しているという面もあると思う。

実際に週末やピークタイムは猛烈に忙しいそうだ、またいくらビール以外も充実と言っても空前の白湯オーダーブームが来ているわけでもなく、一番運ぶのはジョッキビールなどであり、重い物を頻繁に運ぶことになるらしい。

またビアガーデンといえば夜のイメージだが、普通に昼間もやっており、日中のバイトは日焼け不可避だそうだ。

逆に言えば、夏の暑さや喧騒、そこで出会った仲間など、夏感が味わえるバイトであり、後はビールをタダや割引で飲める機会があったりするので、夏はどうでも良いがビールが好きなことだけははっきりしている人には魅力的なバイトだろう。

実はGWに屋外でビールが飲めるイベントに行ってきたのでビアガーデン未体験ではなかったかもしれない。しかしビールは飲めないし運転手なので私はノンアルである。

そういう場でビールが1000円以上するのは仕方ないが、900円のナチョスを客から見えるところでドソタコスを皿に盛ったのはいただけない。

ただそれも酒が入っていたら気にならなかったかもしれない。

ノンアルでも楽しめるようビアガーデンも進化しているようだが、酒のイベントでシラフでいると、見たくない物が視界に入ったりするので、やはり飲まない勢は部屋でファソタを飲むのが一番かもしれない。

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カレー沢薫
1982年生まれ。漫画家・コラムニスト。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビュー。SNSでは“自虐の神”と崇められる人気作家。
X(旧Twitter): @rosia29

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