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2022年08月30日

海の家でバイトしたい!仕事内容、やりがい、大変なこと、探し方について聞いてみた

海の家バイト海好きなら一度は憧れる「海の家」でのお仕事。アルバイトスタッフには、どんな役割が求められるのだろうか。業務内容に加え、やりがいや苦労、どんな人が向いているかなど、気になるポイントを江ノ島の「うみのいえ うみとも(以下うみとも)」でバイトをする、大学生の佐藤さんに聞いてみました。

・お話を聞いた方
佐藤さん/大学4年生・バイト歴4年目(海の家がオープンしているのは7月〜8月)
佃さん/店長

海の家バイトの仕事内容とは

海の家バイト▲大学1〜2年生は逗子、大学3〜4年生は江ノ島の海の家(うみとも)で働く佐藤さん
――佐藤さんが海の家バイトを始めようと思ったきっかけは何だったんですか?

「大学1年生の夏、友達と逗子の海に遊び行ったんです。そのときに「海が好きだ」と改めて感じ、海の家で働きたいなと思ったんです」

―――そこから、どうやって海の家のバイト求人を探したんですか?

「僕の場合は思いつきだったため、自分の足で逗子にある海の家を1軒ずつ回って探しました。ちなみに、お店選びは重要です。自分が入りたいシフトだけ入れるかなど、事前にできるだけ条件を確認してください。知り合いがいれば、その人を通じて情報収集するのがベストですが、なければ最初はお客さんとしてきて、雰囲気を確かめるのが良いと思います。」

――続いて、海の家での仕事内容について教えてください。

「基本的にはホール、キッチンにくわえて呼び込みが主な業務になります。週末は呼び込みをしなくても満席になりますが、平日の朝などお客さんが少ない時間帯の呼び込みはマスト。お店の立地によっては呼び込みをしないとお客さんが来ないお店もあるので、前に働いていた逗子の海の家では、朝から晩まで呼び込みをすることもありました。ここでは、特にノルマはありません」

――一般的な飲食店との違いはありますか?

「ホール、キッチンに関しては一般的な飲食店と業務内容に差はないと思います。強いていえば、環境が野外というところ。また、海の家では1日使い放題のコインロッカーとシャワーを併設しているところが多く、そちらへの呼び込みや説明も行います」

――出勤時間が早いイメージもあるのですが?

「『うみとも』の営業時間は9時〜17時です。そのため、僕は経験者ということでオープン前の準備を任されていて、開店時間の15〜20分前にはお店に来て準備を行います。ちなみに学生アルバイトの多くは11時、12時の出勤が多いため、そこまで朝が早いわけではありません。また、江ノ島ではお客さんが残っていた場合、本部に延長申請を提出すれば20時まで営業可能です。日によっては19〜20時まで働く場合もありますよ」

海の家バイトのやりがいは?

海の家バイト▲毎日のように顔を合わせているので、スタッフ同士の仲も深まりやすい
――佐藤さんは海の家でのバイトは4年目になりますが、どんなところが楽しいですか?

「非日常を味わいながら働けるというところです。朝が早いのはきついですが、ここに来てしまえば目の前に海が広がっており、非日常の空間なので楽しいです。こういう場所で働ける機会もなかなかないので、夏の思い出づくりにはピッタリだと思います」

――なかなか経験できることではないですもんね。

「また人脈が広がるところも魅力だと思います。毎日知らない人と出会えるのは面白いですよ。例えば、仲良くなったお客さんとは連絡先を交換し、休日に飲みに行ったり、遊んだりしています。また、スタッフとも友達になれて、人脈が広がりました」

――スタッフ同士だけでなく、お客さんとも仲がいいんですね。

「そうですね。なかには仕事前や休憩中に海でマリンスポーツを楽しむ人もいるみたいです。僕の場合は仕事終わりにスタッフと海に飛び込んだり、砂浜で花火をして楽しんでいました。去年もよくスタッフと海を見ながらお酒を飲んでいましたよ」

海の家バイトで大変なことは?

▲うみのいえ うみとも。名物はジャークチキン
――反対に、海の家でのバイトはどんなところが大変ですか??

「一番つらいのは暑さですね。『うみとも』ではホール7割、キッチン3割の割合で働いています。どちらも暑いのですが、特にキッチンは扇風機もないので蒸し風呂のような暑さです。

なので熱中症対策として、スタッフ同士が連携し、小まめに水分補給を促しています。もちろん、きつくなったら交代してバックヤードで休んだり、扇風機の前で涼んでもらっています。今年、熱中症の人は出ていません」

――なんとなく、みなさんノリが良いイメージなのですが、内気な人は慣れるまで苦労しますか?

「やはり、お客さんに話しかけられることは多いです。そのため、内気な人は最初、大変かもしれません。とはいえ、喋るのが苦手ならキッチンをメインで働くことも可能だと思います

そのようなやり取りを上手にかわせる人もいれば、困ってしまう人もいます。女性は特に不安だと思うのですが、『うみとも』では事前に希望を聞き、常に近くで男性のスタッフが見ているようにしています。そして、ある程度の時間が経ったらバックヤードに戻れるような仕組みにしています」

――「お酒も飲む」と聞いたのですが、飲めないとNGですか?

「たしかに、お客さんからお酒をいただいたり、知り合いが来たときに一緒に乾杯することもあります。でも、別に飲めなくても大丈夫です。ただ、飲む量は個人に委ねられているので、お酒の弱い人は少量にしたり、上手にかわしたりして、仕事に支障をきたさないようにしてもらっています」

海の家バイトに向いている人は?

▲今年で2年目になる佐藤さんはキッチンがメイン。完全な分業制ではないため、たまにホールに立つこともあるそう
――未経験でも働けそうですか?

「難しい業務ではないため、未経験でも十分働けますよ。居酒屋で働いた経験のある人、料理が得意な人は優遇されると思います。あとは、人と話すことが苦ではない人も活躍できますね」

――アルバイトの佐藤さんから見て、海の家バイトにはどんな人が向いていると思いますか?

「お金のためだけだったら一般的な飲食店の方が涼しくて快適だと思います(笑)。でも、ここでしかできない思い出や経験や出会いがたくさんあります。なので、この環境を楽しみながら働ける人が向いていると思います」

▲「うみのいえ うみとも」店長の佃さん

――では、店長から見た、海の家バイトに向いている人を教えてください。

「『海が好きかどうか』ですね。海の家のバイトって憧れている人が多いのか、募集をかけた5月の段階でかなり応募が集まるんです。バカンス気分で働けて、楽しいイメージがあるのかもしれませんね。しかし、その多くは想像以上の暑さに耐えられず、早々に辞めてしまいます。なので、大前提としてそんなに楽な仕事ではないことをふまえたうえで、それでも「海が好きだから、やりたい!」という強い思いを持っている人は向いていると思います」

――そのなかで、やはりコミュケーション能力はマストですか?

「もちろん大切ですね。しかし、コミュニケーションが苦手だからといってできないわけでもありません。比較的、お客さんはフレンドリーに話しかけてくれるので、徐々に働いていく中で慣れていき、明るくなっていく人が多い気がします」

――通勤が難しそうですが、海の家には寮があるのでしょうか?

「『うみとも』は近所に寮も完備しています。僕は横浜から通っているので利用していませんが、県外の来ている人は寮に住んでいますね。やはり「湘南ブランド」に憧れている人が多いみたいです。ちなみに食事が出ない代わりに家賃はかからず、光熱費を利用する人たちで割っているそうです』

――学生も十分、活躍できますか?

「活躍できますよ。特に佐藤くんのような経験者は貴重な存在で、とても頼りなるので大歓迎です。ここでしか経験できない2か月で特別な思い出を作って、ぜひ海の家バイトのリピーターになってほしいですね」

■取材協力
うみのいえ うみとも

取材・文・撮影/小野洋平(やじろべえ)

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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