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2020年07月17日

モデル/俳優/ショップ店員・ゆうたろうさんインタビュー 「たとえ10分でも、出会った人には全力で興味を持ちたい」

ゆうたろう インタビュー 俳優 モデル タウンワーク townworkFODで配信中のドラマ「シックスティーン症候群(シンドローム)」で、小さく可愛らしい男の子・櫻井直に扮しているゆうたろうさん。16歳という多感な世代を描いたこの作品で、ゆうたろうさんが考えた“自分らしく生きること”。そして、タレントとして人気者となった今も、ショップ店員を続ける理由や仕事観についてインタビューしました。

 

直くんを演じるにあたって、見た目を原作に寄せることから始めました

ゆうたろう インタビュー 俳優 モデル タウンワーク townwork――女の子に間違われてしまうぐらい可愛らしい直くんという役柄ですが、役作りはどんなことから始めたのでしょうか?

僕が演じた直くんは高校生なので、20代で制服を着ることがコスプレになってしまうかもという不安があったんです。でも、原作というきちんとした正解があったので、できるだけ見た目を原作に描かれている直くんに寄せていくこと、そして学生時代の気持ちを取り戻すことから始めました。その中で、ゆうたろうならではのオリジナリティを出すことが最初の課題でしたね。

――主人公の息吹(竹内愛紗)をはじめ、4人の登場人物それぞれが葛藤を抱えていますよね。

直くんが抱える闇って、実は息吹やめい(武田玲奈)、浅田(板垣瑞生)の中でも一番深いんじゃないかなって感じたんです。でも、16歳の頃ってちょっとしたこじらせや、人には言えない悩みが誰にでもあるじゃないですか。

――では、直くんの心情はすんなり理解できましたか?

僕の16歳は中学卒業を機に広島を出て大阪へ行き、自分をとりまく環境が大きく変化した年でした。当時、メイクをしていたことや、今よりひと回り華奢だったことで直くんみたいに女の子に間違えられることもありましたし、古着屋に来てくれるお客さんからも男の子に対する憧れではなく、女の子への憧れのような目線で観られていたので、そういう面では直くんとの共通点を感じました。

 

大阪での生活が性格に変化をもたらし、人に興味を持つように

ゆうたろう インタビュー 俳優 モデル タウンワーク townwork――ある意味、ゆうたろうさんのために用意されたような役柄ですね。多感な時期ゆえ、当時は悩むことも多かったと思います。

地元にいた頃は学校にもほとんど行かず、家族と数人の友達だけという狭いコミュニティの中で生きていたんですけど、大阪で接客業を始めたことで僕自身も変わらざるを得ませんでした。人見知りが少しずつ克服され、この人にはこういうファッションが似合うからアドバイスをしてあげたいと思うようになり、人に興味を持つようになったんです。僕の人生において、劇的に変わった時期でした。

――作品では“自分らしさ”と向き合うことの大切さも描かれていますが、ゆうたろうさんが考える自分らしさについて聞かせてください。

自分が好きなことを選択してきた結果、現在のゆうたろうが存在しているわけで、ファッションが好きでメイクが好きで、それをアイデンティティとしてとらえながらモデル・俳優・ショップ店員として活動しています。これは唯一無二の自分らしさだと思っているので、人と関わる時間を求めて、今もショップ店員を続けているんです。

 

究極“なんでも屋さん”みたいな立ち位置でやっていきたい

ゆうたろう インタビュー 俳優 モデル タウンワーク townwork――両方の生活があるからこそ、バランスがとれているのかも。ところで、以前「自分の顔が好きじゃなかった」とお話されていましたが……。

10代の頃はマスクをしないと外に出られないぐらいだったんですけど、メイクがきっかけでコンプレックスを克服できるようになり、少しずつ自信をもてるようになっていきました。

――俳優やモデルって人前に出るお仕事ですよね。

5、6年前はメイクをする男の子もほとんどいなくて、メイクこそが自分のパワーアイテムみたいな感じだったんですけど、俳優やモデルを始めて、いざ大勢の人の前に出てみたら、もちろん緊張はするけど、気持ちよさや楽しさを感じるようになってきたんです。僕は、人から「やってほしい」と言われたことを全部やりたいタイプなので、ショップ店員からモデル、俳優となり、最近、アパレルとのコラボもやらせていただくようになったんですが、究極“なんでも屋さん”みたいな立ち位置でやっていきたいなって。今は人前に出ること、人から見られることが大好きです。

――マスクをせずには外出できなかった少年時代から考えると、大きな変化ですよね。

俳優やモデルをやっていると、1日でかなりの大人数と関わることもあります。そんな中で、僕でも仲良くしてくれる人がいる、興味をもってくれる人がいるんだって気が付いたんです。そんなこともあって、20歳ぐらいから考え方が変わってきたんだと思います。ただ、自分に自信がもてたというより、一周まわって人の目をあまり気にしなくなったというほうが正しいのかな。

 

一人では何もできないからこそ、ちゃんと人を信頼して好きでいたい

ゆうたろう インタビュー 俳優 モデル タウンワーク townwork――そんなゆうたろうさんが今、やってみたいことや興味があることについて教えてください。

芸能界じゃないとできないことって考えたら、ドッキリとか(笑)? もし、自分が仕掛けられたらどんなリアクションをするんだろうとか想像するのも面白いし、ふいの自分を見てみたい。いつかチャレンジしてみたいですね。

――ドッキリとは意外です(笑)。仕事をするうえで最も大事にしていることは?

モデルにしろ、俳優にしろ、ショップ店員にしろ、1人では何もできないので、人をちゃんと信頼して好きになることを心がけています。店員だけをやっていた頃からそうなんですけど、たとえ10分だけでも、誰かと接している時は相手に全力で興味をもちたいなって。だから、自分から積極的に話しかけるようにしています。

――10代からさまざまな経験をしてきたゆうたろうさんは現在22歳、同世代の皆さんはこれから社会へ出る人も多いと思います。そんな皆さんへメッセージをお願いします。

僕は17歳の時に何もわからないまま、芸能界というだだっ広い世界に飛び込みましたが、どうせやるなら楽しもうという精神でぶつかってきました。ただ、新しい生活へ飛び込むことはウキウキワクワクがある反面、不安も多いじゃないですか。まずは飛び込んでみる。でも、もしそこが居心地の悪い場所で、ガマンをして精神を削り、自分が壊れちゃうぐらいだったら居心地がいいと思える場所を探してほしい。僕は学校に行かないという選択をして、好きなことを選びました。それが正しいとかではなく、それこそ世界は一つじゃないと思うので、そんな生き方もあるんだよと伝えたいです。
 
ゆうたろう インタビュー 俳優 モデル タウンワーク townwork

 

■Profile
ゆうたろう

1998年6月3日、広島県生まれ。2016年、ショップ店員から“可愛すぎる美少年”モデルとして芸能界デビュー。これまでの主な出演作は映画「3D彼女 リアルガール」、「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」、「殺さないと死なない彼女」、ドラマ「シャーロック」(フジテレビ系)、「来世ではちゃんとします」(テレビ東京系)、Webドラマ「FOLLOWERS」(Netflix)、舞台「みみばしる」など。

◆OFFICIAL SITE:https://asobisystem.com/talent/yutaro/
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編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河井彩美 取材・文:荒垣信子

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