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2020年11月25日

廣川奈々聖(わーすた)インタビュー「自信を持つには努力しかなくて、全部納得してから先に進みたい」

わーすた 廣川奈々聖 アイドル タウンワークマガジン townwork“世界標準”を旗印に結成され、今年5周年を迎えたわーすた。そのリーダーでツインボーカルの一角を担うのが廣川奈々聖さん。アイドル界屈指の歌唱力に真面目な性格。ミニアルバム『What’s “standard”!?』発売を機に、足跡から将来像まで伺いました。

 

小1の頃から「大人っぽい」と言われてました

――わーすたでリーダーを務める奈々聖さんですが、もともと引っ張るタイプだったんですか?

親が転勤族で、小学生の頃は福岡から佐賀、広島、大阪、また福岡とあちこち移っていたんですけど、すごく目立ちたがり屋で、学級委員とか合唱コンクールのリーダーとか、何でもやってました(笑)。

――転校した先々でそういうことをできたのはすごいですね。

小さい頃からオーディションを受けるのが好きで、子ども向け雑誌のモデルとか、いろいろ応募していたんです。それでメンタルが強くなって、小1くらいでもう、話し方が「大人っぽい」と言われてました(笑)。

――それでアイドルのオーディションも受けるように?

アイドルを好きになったのは小学校高学年です。『キラチャレ』(エイベックスのキッズオーディション)をモデル部門で受けて、東京での決勝のゲストが東京女子流さんだったんです。初めてアイドルさんを目の当たりにして、尊さに気づきました。その頃AKB48さんが大人気だったこともあって、オタクになりました(笑)。

――歌やダンスもやっていたんですか?

ダンスは小さい頃から習っていました。振りコピが大好きで、家でAKB48さんやK-POPの少女時代さんやKARAさんの曲でずっと踊っていて。カラオケも小学校低学年からよく行って、男性の曲を歌っていました。TOKIOさんの『宙船』とか、B’zさんの『イチブトゼンブ』とか。

 

引きたくない頑固な性格で意見ははっきり言います

わーすた 廣川奈々聖 アイドル タウンワークマガジン townwork――2013年に『avexアイドルオーディション』に合格してiDOL Streetのストリート生(研修生)になり、高校生になるところで、わーすたの結成メンバーに選ばれました。

ビックリしました。新しいグループができる雰囲気がなかったから、私は中学を卒業するタイミングでスト生を辞めるつもりだったんです。でも、自分たちのグループができるのはすごく嬉しくて、やりたい気持ちになりました。

――同時にリーダーに指名されて。

メンバーは「しっかりしたリーダー」と言ってくれますけど、抜けてるところもあります。衣装にすぐモノをこぼして汚したり(笑)。

みんな年齢が近くて、ほぼ同期なので、私が「こうしなさい」みたいに言うことは全然ないです。雰囲気をやんわり作っていくタイプのリーダーだと思います。平等主義で誰かと極端に仲良くなることがないのは、リーダー向きだったかもしれません。

――一方で、坂元葉月さんは奈々聖さんについて、「5人の中で自分だけ意見が違っても堂々と言う」と話してました。

頑固なところはだいぶあります(笑)。絶対に引きたくないし、納得するまでスタッフさんにも自分の意見と理由は言います。もともと自信がないタイプなので、すべてを完全に納得したうえでないと、先に進めません。

 

曲を聴き込んで世界観やリズムを体に叩き込みます

わーすた 廣川奈々聖 アイドル タウンワークマガジン townwork――パフォーマンスに関しても同じですか?

「いつまで自信がないんだ?」と思いますけど(笑)、努力しないと自信に繋がらないので、ずっと地道にやっています。

――でも、奈々聖さんはわーすた結成直後からiDOL Streetの当時の4グループから歌が上手いメンバーのユニットに入ったり、歌唱力には定評ありました。

自分では全然上手いと思わなかったです。でも、先輩たちと一緒にやらせていただいて、やる気がより出たし、「もっと自分に注目してもらえるように頑張ろう」という気持ちでステージに立っていました。

――アイドルとしての幸せを感じるのはどんなときですか?

自分の衣装があるのは、すごく幸せです。普通に生活していたら、こんな豪華なものを着ることはないですし、わーすたは他のアイドルさんからも「衣装がかわいいですね」と言ってもらえて、「やっぱり?」と思います。猫耳はめちゃくちゃしんどいですけど(笑)、愛がないわけでもなくて。

――わーすたのトレードマークですからね。アイドルの大変さを感じるときもありますか?

時間がない中で納得いくパフォーマンスを見せられなかったときは、思い出すと辛いです。だからツアー中は毎公演の映像を通しで観て、自分の動きでイヤなところは全部、次までに改善します。他の人が観れば分からないくらいのことでも、直したほうが自信になるので。

――その成果もあって、奈々聖さんの歌はどんどん磨きがかかってきています。

負けず嫌いで根性はあるんです。「絶対上手くなってやる!」という。ネガティブな時期もあって、自分の中で波は激しいほうですけど、わりと最近、去年の秋の代々木公園でのフリーライブくらいに「山を越えた」と感じました。まだまだ勉強しなきゃいけないことはたくさんありますけど、今は歌うのが楽しいと思えます。

――そこまで到達するには、ひたすら練習したわけですか?

練習もしましたし、私の場合、イメージトレーニングが効果的なことに気づきました。上手く歌おうと意識したら、絶対に上手く歌えないタイプなので。とにかく曲を聴き込んで、歌詞の世界観を考えたり、リズムが無意識にピッタリとハメられるようにすることが、自分には大事でした。だから普段からわーすたの曲を聴いて、体に叩き込んでいます。

 

オタク目線のまま小さいことから考えたくて

わーすた 廣川奈々聖 アイドル タウンワークマガジン townwork――自分の真面目な性格がマイナスに出ることはないですか?

すごくあります。何をするにもイチから考えたくて、“合間にやる”みたいなことができません。小さなことでも「寝る前に考える時間を作ろう」となるから、余分な時間が必要になって、揚げ句、考えすぎて疲れる(笑)。そこは自分の中で不便なところです。

――たぶん“それなり”でやろうと思えば、できるんでしょうけど。

真面目すぎる性格で、そういうふうにはできないんです。何ごとも軽く考えられなくて。完璧主義すぎても辛くなるから改善したいところですけど、初心を忘れずにやれているかなとは思います。

――そこはむしろ大事かも。アイドルとして、普段から心掛けていることはありますか?

ずっとオタク目線でいたいと思ってます。もともと自分がアイドルファンなので、些細なことでガッカリさせたくないし、逆に、離れたファンの心もちょっとしたことで引き戻せたらいいなと。ずっと見てくれるわけでなくても「ほっとけなくて何か応援したくなる」と思ってもらえるアイドルでいたいです。

SNSはすごく考えて、小さなことでも「これを言ったら喜んでもらえるかな」と思ったらツイートします。握手会では「前はこの人とこんな話をしたな」とか「最近誕生日だったな」とか、何でも覚えるようにしています。スト生の頃はメモを取ってましたけど、今はそういうことに関する記憶力は自信あります。

――落ち込んだときにすることはありますか?

ひたすら時間が経つのを待ちます(笑)。乗り越え方が分からなくて。でも、落ち込んだときのほうが向上心が生まれて努力するから、自分にとっては良いのかもしれません。落ち込みながらも練習して、また自信に変えるしかない感じです。

――そこに尽きるんですね。あれだけ歌が上手かったら、もっと自信を持っていい気もしますけど。

根が自信のない人間なので、たぶん死ぬまで「自信を持ちたい」と言ってそう(笑)。永遠のテーマですね。

 

ジャズ調の曲でセクシーな歌い方も挑戦しました

わーすた 廣川奈々聖 アイドル タウンワークマガジン townwork――わーすたのミニアルバム『What’s “standard”!?』ではバンドサウンドが打ち出されました。

私はロックな感じはそれほど得意でないと思ってましたけど、前よりは歌えるようになっていて、成長を感じました。苦戦した曲は『TOXICATS』です。

――『鬼滅の刃』のテーマ曲でLiSAさんが歌った『紅蓮華』などを手掛けた草野華余子さんの提供曲。

ジャズっぽいシャレた曲調で大好きですけど、歌うのは次元の違う難しさ。リズムの取り方や言葉数の多さだけでも大変なのに、歌詞を見たら「これをわーすたが歌うの?」というほど大人な感じで、セクシーに歌わないといけなくて。

音域の高いところと低いところで、幅を見せられるように発声しました。力を抜くところは抜きつつ、見せるところは見せる。メリハリが大事な曲だと思います。言葉の言い回しもオシャレに聞こえるように心掛けました。

――このアルバム全般でも、奈々聖さんの歌唱力の向上が感じられます。特に高音域とか。

私は低音が得意なほうで、わーすたの曲は高すぎるんです(笑)。でも、(三品)瑠香が高音が得意なこともあって、私も克服しないといけなくて、結成当時より音域がだいぶ広がりました。

2年くらい前、コーラスも録らせてほしいと自分からお願いしたんです。メンバー以外の方の声が入ると、違和感があったので。毎回主旋と同じくらい時間をかけてコーラスをやらせてもらって、本当に勉強になります。今回も5曲分を録るのは大変でしたけど、「こんなハモリがあるんだ」とか知識が増えました。

 

人との繋がりを大事に助け合える関係を築けたら

――『ハロー to the world』には“夢をはみ出してハロー!”というフレーズがあります。奈々聖さんも夢がはみ出していますか?

アリーナやドームツアーはずっと目標にしていて、はみ出した先にあるのはワールドツアーですね。最近は海外に行けませんけど、今のほうが海外からのコメントは増えていて。私たちもSNSで外国語で発信していて、世界の方に届いているかなと思います。

個人的には、たまに関わらせてもらうわーすたの衣装のデザインを本格的にやりたいし、主旋もハモも全部1人で録る曲を歌ってみたい。声優のお仕事もまたやりたいです。あと、生放送でレポーターのお仕事をやれたら。

――そうした夢を叶えるために大事だと思うことは何ですか?

最近テーマにしているのは、人との繋がりを大事にすることです。わーすたの世界だけで生きていたら限られた人としか話せなくて、それだとダメだなと。友だちでも業界の人でも、なるべく多くの人と繋がりを作って、話を聞いたりしながら、何かあったときは助け合える関係性を築いておくことを心掛けています。

アイドルの友だちと話し込むと、わーすたのメンバーとは違う話がいっぱい出てくるんです。その子と比べたら私はまだまだとも思うし、自分をより高めていけると感じます。直接仕事に繋がらなくても、応援し合えるだけで全然違うと思います。

――最後に、中学生からアイドル活動をしている奈々聖さんが、他にやりたかったバイトや仕事はありますか?

私、将来の夢がもうひとつあって、カフェを経営したいんです。日当たりのいいお店を作って、映えるように内装にもこだわって、インテリアの雑貨を海外から買い付けます。メニューもスイーツとか味も追求しますけど、見た目も映えるようにして。ファンの人に来られたら恥ずかしいので(笑)、大人になったら一般人としてやりたいです。

わーすた 廣川奈々聖 アイドル タウンワークマガジン townwork

■Profile
廣川奈々聖
(ひろかわ・ななせ)

1999年5月12日生まれ。福岡県出身。2013年に『avexアイドルオーディション』に合格して、iDOL Streetのストリート生に。2015年3月にわーすた結成。2016年5月にアルバム『The World Standard』でメジャーデビュー。

廣川奈々聖OFFICIAL Twitter:@tws_nanase
廣川奈々聖OFFICIAL Instgram:@nanaseven7_u_u
わーすたOFFICIAL BLOG:https://lineblog.me/theworldstandard/
わーすたOFFICIAL SITE:https://wa-suta.world/

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河野英喜 取材・文:斉藤貴志

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