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2020年12月02日

吉井美優(26時のマスカレイド)インタビュー 「作ってない素の自分を好きになってくれる人を大切にしたいです」

ニジマス 26時のマスカレイド 吉井美優 アイドル タウンワークマガジン townworkメンバー5人の主演ドラマ『君の名前を好きって書いた』が話題の26時のマスカレイド(通称ニジマス)。主題歌シングル『二人だけの初めてをもっと』も発売されました。グループの自己紹介ソングで“超絶美少女”と歌われているのが吉井美優さん。ルックスと裏腹にキャラは自称「お笑い寄り」。アイドル活動についてうかがう中で、負けず嫌いぶりも随所に出ました。

騒いで遊んでる“THE女子高生”でした(笑)

――美優さんはバイトをしたことはありますか?

高校生の頃に人生経験として、スーパーで3ヵ月やりました。レジ打ちや品出しをしていて、一度お金の精算でミスしちゃって、計算が合わなくて、すごく怒られたのを覚えています。

――当時はどんな高校生だったんですか?

学校に必ずいる、騒いでうるさい女子の集団の一員でした(笑)。原宿や渋谷で遊んで、プリクラを撮って、ごはんを食べて、“THE女子高生”みたいな生活をしていました。

――読者モデルもやっていたんですよね?

先輩に誘われて、「高校時代にしかできないかな」って軽い気持ちで始めました。撮影したりショーに出て楽しかったんですけど、芸能界に入る気持ちはなかったです。

――アイドルには興味ありました?

あまりなかったです。よく見ていたのはモデルさんや女優さんで、吉木千沙都さんや長澤まさみさんがずっと好きでした。

――AKB48がブームでしたよね。

私も好きでした。特にともちん(板野友美)さん。駄菓子屋さんで売っていたカードをめちゃめちゃ集めてました。でも、ただ「かわいい」と見ていただけで、自分がアイドルになりたいとは思わなかったですね。

 

逃げ道を作らないために大学には行きませんでした

ニジマス 26時のマスカレイド 吉井美優 アイドル タウンワークマガジン townwork――読者モデルから、後にニジマスになるアイドルグループのオーディションを受けたんですよね?

当時のプロデュースをする方が読者モデルのグループに関わっていて、「やらない?」と言われました。興味なかったんですけど、頼まれたら断れなくて(笑)。

――と言いつつ、オーディションでは頑張っていたようですが。

根が負けず嫌いなので、アイドルになりたいとは思わなかったけど、読者投票とかあると「絶対受かってやる!!」という気持ちになりました(笑)。毎日配信して写真を上げて、ずっと3位に入っていて。今思えば、頑張っていましたね。

――最終的にオーディションに受かりつつ、アイドルになる心づもりはなかったわけですか?

悩みました。オーディションをしていたのが高3の夏で、進路を決めないといけない時期だったんですよ。アイドルになっても売れるかわからないし、私は保育園の先生になりたかったので、「大学に進みたい」と当時のプロデューサーさんに言ったんです。そしたら、「逃げ道を作ったらダメ。やるならアイドル1本で」と言われました。

そのときは「何で?」と思いました。でも、今考えたら私は器用でないから、二つのことを一度にやるとパニックになっちゃうし、アイドルで何かあったら「保育士の道でいいや」って、すぐやめちゃっていたと思うんです。だから、私の場合は大学には行かなくて正解でした。

 

ダンスがヘタで笑われて負けず嫌いに火がつきました

ニジマス 26時のマスカレイド 吉井美優 アイドル タウンワークマガジン townwork――逃げ道を断って、アイドル活動自体にも意欲は出ました?

最初は抵抗ありました。私は性格的にブリブリしてないし、いつもキラキラ笑顔でいたり、歌って踊って胸キュン台詞を言うようなキャラでもないので。ファンの方への接し方もわからなくて、「向いているのかな?」という葛藤がありました。

――清楚キャラで行こうとした時期もありましたっけ?

最初の頃はそれで頑張ってましたけど、疲れてしまって。配信で顔面ストッキングとかやっていたら引かれて、一時期ファンの人がいなくなっちゃったんです(笑)。

そこで逆に、作ってアイドルぶってる私より、素の吉井美優を好きと受け止めてくれる人を大切にしたいと思うようになりました。特典会もアイドルっぽく「ありがと~?」ではなく、「ヤッホー! 来てくれて嬉しいよ」みたいな友だち感覚でやっています。

――歌やダンスも未経験だったんですよね?

カラオケではよく歌ってました。ダンスは体育の授業でやったくらいでしたけど、「全然できるっしょ」と思っていて。スポーツは得意なほうなので、レッスンで自分では踊れているつもりでいたら、メンバーにすごく笑われたんです(笑)。基本のアイドルステップができなくて、手と脚が一緒になっちゃっていたんですよ。

でも、ヘタだと思われるのがイヤなので、負けず嫌いが出て特訓しました。どうやったら美しく見えるのか。カッコイイ曲とバラードで表現をどう変えるか。自分なりに考えて踊って、家に鏡を用意して、目線の落とし方や指先の使い方まで意識するようになりました。

――歌のほうは、持ち前のハイトーンが最初から出せていました?

カラオケで西野カナさんの曲ばかり歌っていたんです。キーが高いから自分の声も高くなって、グループに入ってから人とキーが違うことに気づいて、一時は悩みました。自分が一番歌いにくいところが、他のみんなは歌いやすいので、どうしたらいいのかと。

でも、だんだん自分のキーに合うパートをもらえるようになって。ファンの方にも「高音がいいね」と言っていただけて、自分の歌声を受け入れられるようになりました。

 

1人1人のファンの方の顔も話も覚えています

ニジマス 26時のマスカレイド 吉井美優 アイドル タウンワークマガジン townwork――今はどんなときに、アイドルのやり甲斐や幸せを感じますか?

ライブにたくさんの方が来てくれたり、特典会で泣いて喜んでくれる女の子がいると、本当に感動します。かわいいアイドルがたくさんいる中で、私たちを見つけてくれただけでも嬉しくて。

私たちはライブを何回もやりますけど、たとえばバイトしてお金を貯めて遠征してきて、初めて観てくれる方もいるじゃないですか。だから、お返しできるように、毎回のステージを全力でやっています。

特典会も限られた時間内でどれだけ話せるかが、私の勝負。相手の言葉を全部聞きたいし、全部話したい。気持ちを込めて、1秒も無駄にしたくないです。それでも足りなかった分はDMやコメントをしてほしい。私が少しでもみんなのストレス解消になれたらいいなと思っています。

――その辺がアイドルとして大事にしていること?

そうですね。いつでも勇気やパワーを届けられる存在でいたいです。悲しいことや辛いことがあっても、私たちがいるのを忘れないでほしい。メジャーデビューして「遠くなっちゃった」と言う人もいますけど、全然そんなことはなくて。私は1人1人のファンの方をすごく覚えています。バカなんですけど(笑)、記憶力はいいので。

顔も話した内容も忘れません。たぶん1人1人を好きで興味があるから、自然と覚えちゃうんでしょうね。しばらく来てなかったファンの方に「久しぶり」と言うと、「何で覚えているの!?」って逆に引かれます(笑)。

 

ドラマで演じる役のことを2ヵ月考え続けました

ニジマス 26時のマスカレイド 吉井美優 アイドル タウンワークマガジン townwork――アイドル活動で大変だったこともありますか?

『君の名前を好きって書いた』の撮影はすごく大変でした。事前に演技レッスンを1ヵ月やって、ライブとも重なっていて。午前中にレッスン、その後にライブ。役になったり、吉井美優になったり。撮影も含めた2ヵ月は「1日24時間じゃ足りない!」と初めて思って、すごく濃かったです。だから今はどんなに忙しくても、あの夏に比べたら何とも思いません。

――もともと演技にも興味あったんですか?

ドラマや映画を観るのは好きでした。恋愛モノは全部観ます。『恋空』とか『僕等がいた』とか、最近だと『恋つづ(恋はつづくよどこまでも)』とか。今回の『キミスキ』も恋愛が絡んでいて、楽しかったです。

――なかなかうまく行かないシーンとか、ありませんでした?

レッスンを受けていたとき、私は演技がヘタだと気づきました。監督と1対1で教わる機会があって、「作りすぎ。もっと自然にやらないと」と言われて、スイッチが入った感じです。それから2ヵ月、役の千世について「どういう性格なんだろう? どんな感情でこの言葉を言うんだろう?」と毎日毎日考えました。

台本を何回も読んで、ページを写真に撮って、移動中も見ながら台詞をブツブツ繰り返したり。他の役の台詞を自分で録音して掛け合いを練習するといいと聞いたので、家で延々とやったりもしました。やっぱり負けず嫌いなので、努力はします。映像は一生残るし、自分で「観たくない」とならないように、やり切りたかったんです。

――想いを寄せる男の子と顔が近づくシーンもありました。

その後が泣くシーンで、練習とは違う感情になりました。レッスンでは、ドキドキしていたら相手がいなくなって、ただ泣いてしまう……というふうにやっていて。本番では恋愛経験のない千世が、目をつぶってキスしそうになって、「なぜ私が勇気を出したのに、どこかに行ってしまうの?」という感情で動いていたら、涙が自然とすごく出ました。家に帰ってからも悲しさが消えなくて、ずっと泣いていました。

――女優体質なんでしょうね。

わかりませんけど、人前で感情を露わにすることにすごく抵抗あったのが、吉井美優ではなく米山千世になったら「こんなに人前で泣けるんだ」と思いました。自分の中にそんな感情があったことを知れて、貴重な経験でした。

 

今までで一番高い音も限界までは行ってません

ニジマス 26時のマスカレイド 吉井美優 アイドル タウンワークマガジン townwork――このドラマの主題歌シングル『二人だけの初めてをもっと』が発売されました。王道アイドルソングですね。

最初はゆっくりしたテンポで、サビはすごくかわいくて、最後は静かに……という展開が面白い曲になっています。聴いていて楽しいし、キュンキュンする歌詞でファンの方も共感できると思います。

――レコーディングで特に力を入れたことは?

今までで一番高い音を歌っています。でも、私の限界値ではありません。みんなでハモるところも、「高音出る?」と聴かれて、歌ったら普通に出ました。ライブでもあのキーのままで歌っています。ファンの方に「やっぱりすごいね」と言ってもらえて嬉しいです。

――特に江嶋綾恵梨さんとのハモリがエモいです。

最後のたたみ掛けて重ねるパートは、仮歌ではもっと低かったのが、レコーディングしていて、どんどん高くなっていきました。えじとのハモリは毎回「嬉しいね」と話してます。

――来年のニジマスもいっそう盛り上がると思いますが、夢を叶えていくための秘訣だと思うことはありますか?

諦めないことですかね。自分の中でずっと「やらない後悔より、やって後悔」という言葉を掲げていて、「もう無理かも」とか考えずにやってみたら、次に行けたこともあるので。

ニジマスはライブをどんどん大きい会場でやらせてもらってますけど、最初の頃は秋葉原や原宿でビラ配りをしていて。300枚くらい手書きのメッセージを入れたのに、丸めて捨てられたりもしました。2~3年目でチケットの売れ行きが伸びなくなったときも手売りをしましたし、そういう経験があるから今があります。

今が辛くて「もうイヤだ」となっている人もいるかもしれませんけど、いつか笑い話になるときが来ます。前だけを見て頑張っていたら何でも叶うと、私はこの4年間ニジマスをやってきて思っています。

 

■Profile
吉井美優
(よしい みゆ)
1999年3月2日生まれ。神奈川県出身。
2016年に「読モBOYS&GIRLS×Zipperアイドルオーデイション」に合格して、26時のマスカレイドのメンバーに。2019年8月発売のミニアルバム『ちゅるサマ!』でメジャーデビューし、オリコン1位に。メンバー初主演ドラマ『君の名前を好きって書いた』が日テレプラス、Huluで放送中。12月24日にワンマンライブ『クリスマスカレイド2020 ~それは素敵な、クリスマスでした。~』をZepp Hanedaで開催。2021年1月から『26時のマスカレイドスペシャルライブ ニジマスアドベンチャー』を大阪、名古屋、東京で開催。

◆26時のマスカレイド OFFICIAL SITE:https://26masquerade.com/
◆26時のマスカレイド OFFICIAL Twitter:@nijimasu_staff
◆吉井美優 OFFICIAL Twitter:@nijimasu_miyu
◆吉井美優 OFFICIAL Instagram:@miyu_yoshii32

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河野英喜 取材・文:斉藤貴志

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