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2020年12月17日

女優/モデル・鶴嶋乃愛さんインタビュー 「自分にまっすぐに。夢や目標に近づくためには、自己肯定をすることが大事」

鶴嶋乃愛 モデル 女優 インタビュー タウンワークマガジン townwork人間とAIの共存をテーマに描いた令和初の仮面ライダーシリーズ「仮面ライダーゼロワン」で、主人公・飛電或人(ひでん・あると)の秘書型AIアシスタント・イズに扮した鶴嶋乃愛さん。約1年間にわたって演じてきたイズというキャラクターと、まもなく公開される劇場版「仮面ライダーゼロワン REAL×TIME」への思い、現在の仕事観を尋ねました。

 

イズちゃんの内面的な変化にも注目してください

鶴嶋乃愛 モデル 女優 インタビュー タウンワークマガジン townwork――テレビシリーズの最終回から約4ヶ月。いよいよ劇場版が公開になりますね。

テレビシリーズでのイズはほぼ或人(高橋文哉さん)と一緒に行動していたのですが、この劇場版ではイズ単独のシーンがとても多かったんです。でも、一人で行動しているうちに或人の存在の大切さを学んだり、学んだ後にやっと或人と再会できたりと、イズにはいろんなことが起こります。劇場版でも、前半と後半で明らかに違うイズちゃんの成長を見ていただけるんじゃないかな。イズちゃんの内面的な変化にも注目していただきたいです。

――撮影で苦労したことや大変だったことはありましたか?

今回、アズ(特別編・TVシリーズで登場した、イズと瓜二つの悪役)の衣装がドレスだったんですけど、裾がものすごく長くて移動が大変でした。多分、2mぐらいあったんじゃないかな。でも、大変だったのはそれぐらいです。今回もテレビシリーズに引き続き、イズちゃんとアズの2役を演じましたが、演じ分けることが難しかった分、面白い経験をさせていただきました。

――演じ分けのポイントはどんな部分だったんでしょうか?

イズの場合は従順で素直、アズちゃんの場合は小悪魔風ということにポイントをおいて演じました。監督からずっと言われていたのは、「もっといやらしくやってもいい」ということ。言葉の発し方一つにしても、アズの場合はねっとり言うというか、ちょっと含みをもたせる感じなんですよね。アーク様以外は全員、下に見ていて、滅(ほろび=砂川脩弥)と話す時も手のひらで転がすような感じで接していました。

 

「仮面ライダーゼロワン」という作品から多くのことを学びました

鶴嶋乃愛 モデル 女優 インタビュー タウンワークマガジン townwork――ヒューマギアを演じるにあたって、苦労した部分もあったかと思います。

確かにイズはヒューマギアなのですが、テレビシリーズでシンギュラリティ(人工知能に自我が芽生え、人間を超越する現象)に達し、かなり人間らしくなりました。とはいっても、やはり人間ではないので、人間との違いを出すように演じることを心がけました。例えば、言葉を発する時に目を見開くんだけど、眉毛は極力動かさないようにしたり、普段の自分の声と変えてみたり、目線もしゃべっている人のほうへ向けたり、細やかなところを1年間ずっと意識していました。

――そのようなイズの動作や表情のお芝居も含め、この作品に携わって影響を受けたこともあったのではないでしょうか。

私は日常生活と役柄をしっかりと切り替えるタイプで、「本番!」となった時にスイッチが入るんですけど、この作品を演じることで、私のお芝居の方向性に合っている演技の仕方というものが、探り探りですが見えてきたんです。泣きのお芝居ひとつにしても、こういうふうにしたら私は感情が入りやすいとか、現場での居方とか、この作品を通して多くのことを学びました。

 

ファンの皆さんと触れ合う機会こそが、私が芸能界にいる意味なんです

鶴嶋乃愛 モデル 女優 インタビュー タウンワークマガジン townwork――ここからは仕事にまつわる話をお聞きしたいのですが、仕事をしていて喜びを感じるのはどんな瞬間ですか?

褒められた時ですね。「いいね」って言ってもらえるとモチベーションにつながります。また、今はこのような状況なので難しいんですけど、ファンの皆さんと会える時間がとても励みになるんです。オンラインでのイベントや、ゼロワンのファイナルステージ(キャストによるトークイベント)もそうでしたけど、ファンの皆さんと直接会うことで、私が求められていること、また私が芸能界にいる意味を実感できます。

――鶴嶋さんは2013年にモデルとして芸能活動をスタートしましたが、これまでの7年間で転機となった時期や出来事はありましたか?

一番大きいのはやはり「仮面ライダーゼロワン」への出演です。私は小学生からモデルのお仕事をしているんですけど、モデル業をしながらも、いつかお芝居をしてみたいという願望を抱えていました。オーディションを受けること自体も「仮面ライダーゼロワン」が初めてだったので、お芝居の右も左もわからないまま飛び込んだ状態でしたが、いろんなことを学びましたし、この1年で少しずつですけど成長できたと思います。

 

「考えを曲げないこと」が私の信念です

鶴嶋乃愛 モデル 女優 インタビュー タウンワークマガジン townwork――お仕事をするうえで大事にしていることはどんなことでしょう?

自分にまっすぐでいることです。お仕事でもそうですけど、私個人の生き方として大事にしているのが「考えを曲げないこと」です。簡単に曲げてしまったり、妥協してしまったりすると、(その仕事や役柄は)私じゃなくてもいいと思うんですよ。モデル業に関してもそうですし、「ゼロワン」のイズのビジュアルを作るうえでも、そこは徹底して意識したことです。

――そう考えるようになったきっかけがあれば聞かせてください。

ずっとそういう性格なんです。自分の意志で動きたいという思いが子どもの頃からとても強く、「それは違うと思います」ということもはっきりと口にしてきました。生活していて、まわりに流されそうになる瞬間ってあるじゃないですか。「こっちのほうがいいんじゃない?」って諭されても、「いや、私は絶対にこっち」って意見を覆すことはほぼありませんね。

 

多感な中学3年生の気持ちを秘めたまま、生きていきたい

鶴嶋乃愛 モデル 女優 インタビュー タウンワークマガジン townwork――しっかりと自分をもっていて頼もしいです! 来年はいよいよ成人の仲間入りですね。

正直なことを言っちゃうと、大人になりたくないんです。たいていの方は「20代になってからは時間が過ぎるのが早いよ」っておっしゃるんですけど、20年も生きていたら、だいたい“生きること”に慣れるというか、こなし始めるじゃないですか。うーん、分かりづらいですかね。“生きること”があまりにも当たり前になっちゃって、物事をさらっと受け流してしまうというか……。10代の多感な時期って、いろんなことで泣いたり笑ったり、感情の起伏が激しいですよね。だからこそ濃い時期になり、思い出に残ると思うんです。私も来年は大人と呼ばれる年齢になりますが、10代の頃のそんな気持ちを忘れたくないんです。人によってはそれを「大人げない」とか「もっと大人になったほうがいい」と考えるかもしれませんが、私はいろんな感情を持ち続けて、多感な中学3年生の気持ちを胸に抱いたまま、生きていきたいです。

――鶴嶋さんと同世代の皆さんも学業に仕事に、と奮闘していると思います。そんな皆さんへ、夢や目標に近づくためのアドバイスをお願いします。

自分を信じることですね。そして、自分を好きでいる、自己肯定をすることが一番だと思います。私自身、自己肯定感がとても強く、常に自信をもって何事にも向き合っているんですけど、そんなふうに自分が自信をもたないと、まわりも共感してくれないと思うんです。私は0か100という性格なので、100%のものを出せないのなら、世に出すべきじゃないと。そうはいっても、自信をもてなくなる時だってあるかもしれない。それでも、もてるように努力することが大事で、自分のことは自分が一番甘やかしてあげて、そして、自分のことは自分が一番褒めてあげる。窮屈な世の中なので、自分のことぐらいは甘やかしてください。同世代の皆さんへそう伝えたいです。

 

■Profile
鶴嶋乃愛
(つるしま・のあ)

2001年5月24日、高知県生まれ。2013年「第21回ピチモオーディション」でグランプリを受賞し、「ピチレモン」専属モデルとなる。その後、2016年から「Popteen」専属モデルとなり、今年8月に同誌を卒業。その記念として初のフォトブック「恋と呼ばせて」をリリースした。

◆OFFICIAL Twitter:@felonyrose__n
◆OFFICIAL Instagram:@felonyrose__n

撮影:河井彩美
取材・文:荒垣信子

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