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2021年05月14日

“まなまる”こと永藤まなさんインタビュー『最初に思い描いた形とは違っても経験は無駄にならない』

まなまる 永藤まな ピアノ ピアニスト 歌ってみた クレヨンしんちゃん YouTube YouTuber ユーチューバー ものまね タウンワークマガジン townwork
“まなまる”の愛称で、SNSに配信した『もしもクレヨンしんちゃんが〇〇を歌ってみたら』がバズり注目を集める永藤まなさん。モノマネのクオリティの高さのみならず、音大出身のピアノ演奏も話題に。ピアニストを目指していた永藤さんがどのように挫折や葛藤と向き合い、現在の“ピアノ弾きタレント”になったのかを伺いました。

将来はプロのピアニストになるものだと思っていた

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——ピアノ弾きタレントとして活動されていますが、もともとはピアニストを目指していたそうですね。

4歳からピアノを始めて、小学生の頃にはコンクールにも出ていたので“将来の夢”というよりは、ピアノの演奏家になるものだと思っていました。なので、高校の頃から普通科ではなく音楽の専門校を選び、大学も音大に通っていました。

——大学卒業までは、悩むことなく一直線といった感じだったんでしょうか?

高校で自分よりも上手な人たちがたくさんいることを目の当たりにしたことで、大学に入る時に悩みました。切磋琢磨を出来たのは良かったと思っていますが、上には上がいて、上手な人には敵わないという気持ちが生まれていたんです。だから大学に進学する時に、演奏家は諦めてピアノを教える教育の方に目を向けてみようかとも考えました。

でも、評価してくれる人がたくさんいてくれたので、もう少し頑張ろうと思って弾き続けることにしました。それと、演奏をして拍手をもらえる喜びは何ものにも替えられなかったんですよね。

——拍手をもらえるのは特別なことだったと。

昔から“喜んでもらえる”とか“褒められたい”という願望が強くて(笑)。承認欲求でもあると思うんですけど、コンクールで評価してもらうとか、テストで良い点数をとって親に褒められるとか、ピアノに限らず小さい頃から人に喜ばれることが自分のモチベーションになっていました。むしろ、自分だけが満足するというのはなくて、周りの人が喜んでくれるから嬉しいという感じだったんです。

ハイレベルな環境に飛び込んで感じたピアノを続けることへの迷い

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——その後、大学に行かれてみてどうでしたか?

負けず嫌いな部分があるのでガムシャラには頑張ったんですけど、やっぱり周りのレベルが高かったこともあって辛かったですね(苦笑)。ピアノ自体を嫌いになったわけではないのですが、ふと立ち返った時に、今までは考えないようにしていた“自分の本当にやりたいことってなんだろう”と思ってしまった時期もありました。

——自分の中の迷いが出てしまったと。

はい。それで一度音楽から離れてみようと思って、一般企業の面接を受けたりと就職活動をしました。音楽に関係のないことをやってみることで、新しい道が開けるかもしれないと思いました。

——かなり思い切った決断をされたんですね。

そうですね。演奏家を辞めるという選択肢を作ることで、ピアノを趣味や楽しみの1つとして続けていくのも有りだと思ったんです。でも、行動を起こしてはみたけれど、どうしても演奏家としてステージに立つことの楽しさとか、拍手をもらえた時の“やったぞ!”という達成感から離れられなくて…。それと、ここでも周りの人に“頑張ってきたのにもったいないよ”と言ってもらえたことが後押しになり、就職活動は一旦白紙に戻してフリーのピアニストの道を選びました。

——フリーになるとどんな活動があるんでしょうか?

現実的にはかなり厳しくて、なかなか演奏家として呼ばれることは少ないんです。自分で演奏会にエントリーしていくのも大変で、結局は1年半くらいでモチベーションが保てなくなってプロの世界を断念しました。

ピアノから離れた別の世界に飛び込んだら、新しいきっかけが生まれた

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——自分で区切りをつけるのは勇気がいりますよね?

時間もお金もかけてやってきたものを無くしてしまう怖さはありました。でもアルバイトを週5で8時間くらいしている状況を考えると、生活の中でピアノを生かせていることがないなと。バイトの内容自体は接客業で楽しかったんですけど…。それで、実家に戻ればピアノ教室を手伝ってくれる人もいたので、表舞台にこだわるのは止めようと思いました。

それでも、まだやっぱりちょっと…ちょっとだけステージに憧れる自分が捨てられなくて。実家に戻る前に1回だけ、ピアノとは関係なくてもいいから最後に私自身が輝けるステージに挑戦してみようと思い、タレントとして芸能事務所に応募しました。

——またまた思い切った選択ですね!

あははは、そうですね(笑)。そこで、SHOWROOMというものがあると教えてもらいました。4年前は、まだ動画配信がそこまで認知はされていなかったのですが、出来ることならなんでもやってみようという気持ちだったので挑戦することにしました。

——当時は“ピアノを弾けるタレント”というわけでもなかったんですか?

その時は“一人の人間”としてどこまで出来るか、ピアノがない状態でも何か認めてもらえるものはないかを探す意味でも、ピアノは封印しようと思っていました。でも、2〜3日くらい経った時に“画面の中でなんのパフォーマンスもしていない私って面白くないな”“もっとインパクトや動きのあることをやったほうがいいな”と思って、部屋の中を見渡したら、部屋の真ん中にデカデカとグランドピアノがあったから、これを使わない手はないなと(笑)。

ファンとのコミュニケーションから生まれた「クレヨンしんちゃん」の歌マネが人生を変えてくれた

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——2〜3日で封印が解除されたと(笑)。

自分の意思の弱さに驚きましたね(笑)。当時は、十数人の視聴者でしたけど、ピアノを弾いてみたらすごく反応が良くて、画面越しでも喜んでもらえていることがすごく嬉しかったんです。思っていたプロのピアニストの形とは違うかもしれないけれど、私にとってそれは問題ではありませんでした。1年後に『SHOWROOM AWARD 2017』の最優秀賞をいただいた時は、自分の居場所を見つけられたような気がしました。

——その頃はモノマネをやっていたわけでもなく?

モノマネという本格的なものではなくて、リクエストがあれば歌いながらピアノを弾くといった感じでした。ただ、清水ミチコさんを参考に声真似やセリフを入れた時に、それまでは“(ピアノが)すごいね”だったのが“面白いね”と言ってもらえたので、それも変化のきっかけにはなりました。

——褒めの言葉が1つ増えたわけですね!

そうなんです! その後YouTubeでの活動も始めた時に、ファンの方に「クレヨンしんちゃんをやってみて」とリクエストされて、そこで“ピアノとモノマネの掛け合わせが新しい”と評価されたことがプチバズりに繋がりました。

——ファンの方たちとのコミュニケーションの中で生まれたと。

きっと自分からは生まれなかったモノマネだと思うので、これも“周りの人が喜んでくれるなら精神”のおかげです(笑)。

——ちなみにバイトは接客業をやっていたそうですが、それもその精神につながるのでしょうか?

そうですね。学生時代からカフェや蕎麦屋のホールで働いて、フルタイムでやっていたのは音楽教室の受付でした。接客業を選んでいたのは、人とのコミュニケーションをとるのが好きだったというのが大きな理由でした。

遊び心は基礎があってこそ活きるものだから、1つずつの積み重ねを大切にしています

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——すべては繋がっていますね。モノマネが得意だというのは、プチバズりをしてから気づいたのですか?

今でも得意だとは思っていないんですが、中途半端になるのがイヤなんです。だからひたすら対象の音や声を聞いて、部屋の中で一人ででぶつぶつと練習しています(笑)。

——練習あっての今なんですね。

練習することの基礎はピアノで身についているのでコツコツとやっています。ピアノやモノマネに限らず、根底にある土台をしっかりさせてこそ自信が生まれるし、その上で遊びが出来ると思っているので1つずつ積み上げていくことを心がけています。

——目指していたものが形を変えて今のまなまるさんがあるわけですが、挫折をした時の心の持ちようについて、アドバイスをいただけますか?

夢や目指していたものを辞めるとか諦めるのは、すごく勇気のいることだと思います。私も、辞める=信念を曲げるように感じてしまっていた時がありますが、必ず1つのことをやり続けないと思う必要はない気がするんです。苦しくなったら違うことを始めてもいいし、そこで今まで続けてきたものが役に立つかもしれない。やってきたことは絶対に無駄にはならないと思うので頑張ってください!

——最後に、これからの目標を教えてください。

音楽は老若男女を問わず受け入れてもらいやすいツールだと思うので、モノマネも含め、みんなに楽しんでもらえる、私ならではのエンターテインメントを目指していきたいです。

それと、私は今までクラシック音楽を学んできましたが、クラシックというと敷居が高いイメージがあると思うんです。でも、ピアノが堅苦しいものだとは感じてほしくないので、クラシック音楽の楽しさとか美しさにも触れてもらえるきっかけになれたら嬉しいですし、自分からも発信していければと思っています。

■Profile
永藤まな(まなまる)

1993年1月8日長野県生まれ。 幼少期よりピアノを習い、音高、音大を卒業。2016年より”永藤まな”の名義で活動をスタート。2017年ライブ配信アプリ『SHOWROOM』にて年間最優秀賞に選ばれる。その後は、ピアノ活動と並行し、タレントとしても精力的に活動中。クレヨンしんちゃんの歌モノマネ「もしもクレヨンしんちゃんが〇〇を歌ってみたら」が各SNSで反響を呼び、注目を集めている。

◆ 永藤まな OFFCIAL SITE: http://nagafujimana.com/
◆ 永藤まな Twitter@nagafujimana75
◆ YouTubehttps://www.youtube.com/channel/UCeK7QeXIq5OipybyK9bfijg

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河井彩美 取材・文:原 千夏

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