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2021年07月21日

俳優・浅香航大さんインタビュー 「自分を大切に。今は趣味の時間を充実させることが、仕事への原動力につながっている」

浅香航大 インタビュー タウンワークマガジン townwork現役の獣医科大学生が立ち上げた実在したサークル「犬部」をモデルに、過去と現在を描いた、映画『犬部!』に出演した浅香航大さん。保護犬や保護猫を救うために活動する犬部のメンバー、秋田智彦役をどんな思いで演じたのか。そして、自らも動物好きだという浅香さんに、この仕事を通じて考えた動物との共存や仕事観をインタビューしました。

 

もともと動物が好きで、撮影はNGすら楽しいと思える時間だった

浅香航大 インタビュー タウンワークマガジン townwork――浅香さんは以前から動物好きだったそうですね。

2匹とももう天国へ逝ってしまいましたが、実家にいた頃はミニチュアダックスフンド、その後にトイプードルを飼いました。トイプードルを飼っている時、僕はすでに一人暮らしをしていたので、死に目にはあえませんでした。そして、その後にはウサギも飼いました。

――物語序盤、実験室から脱走した犬のニコを颯太(林遣都)のアパートへ秋田が連れ戻しにくる場面がありましたが、いきなりニコが名演技をみせてくれました。

ニコが「実験室へ戻りたくない」と言いたげな表情を浮かべる場面は、本当に心が痛かったです。設定上、ニコは颯太や柴崎(中川大志)には怯えないけど、僕が演じる秋田が颯太の部屋に現われたことで怯える……というシーンを作らなきゃいけなかった。ですから、撮影前にニコとは接点をもたないようにしていました。

――動物たちとのお芝居で苦労したことはありませんでしたか?

人間と違って動物は、毎回同じことができるわけではないので、狙ったカットが撮れるまで何度も繰り返すことはありましたけど、動物がNGを出してしまっても、そのおかげで空気が和やかになったり、僕たちが笑顔になったり、すべてが楽しいと思える時間でした。ただ、何度もやるとなると動物たちも疲れてくるし、季節が真夏だったので、そのあたりはきちんとケアしてあげて、あまり刺激しないよう、動物たちのテンションをどう保つかということにはスタッフさんも僕たちも気をつけました。

 

個人が何かを始めることで、動物たちを取り巻く現状はもっとよくなると思う

浅香航大 インタビュー タウンワークマガジン townwork――今回、演じた秋田はどんな役柄ですか?

もともと秋田は、動物の生体実験を行う教授(岩松了)の助手をしていたのですが、“犬バカ”の颯太と出会い、彼の突き抜けるような情熱にふれ、憧れを抱くようになる。そこから物語は動いていきます。

――そんな秋田を演じるうえで意識したのはどういうことでしょうか?

最初、秋田のキャラクターに対して堅苦しいイメージを抱いていたのですが、監督から「颯太との掛け合いにおいて、場の空気を明るくする人物であってほしい」と言われ、常に明るくいることを心掛けていました。台本に書かれていなくても、林さんがアドリブをふってくれて、重いシーンでも秋田のキャラクターで雰囲気がよくなる。そういうポジションでいることを意識しました。

――この作品に携わったことで、動物について考えさせられることもあったのではないですか?

これまで3匹の動物とともに生活してきましたけど、ペットの死を一度経験してしまうと、再び飼うことに対して憶病になっていました。でも、完成した作品を見た後はポジティブになれたというか、また動物を飼いたいという気持ちになった。僕たちが何気なく動物たちと接しているその裏で、動物と人間が共存できるように努力している人、苦労している人がいることを深く知れたし、動物保護の在り方も人と比べるものではない。最低限のマナーを知ったうえで動物たちと向き合っていきたいと思うようになりましたね。

秋田が少しずつ自分の病院や父親を変えていったように、一人一人が何かを始めることで動物保護の現状もさらによくなっていくのではと思うので、僕自身も発信は続けていきたいです。

 

一つ一つの出会いが、自分を俳優としての道へと導いてくれた

浅香航大 インタビュー タウンワークマガジン townwork――浅香さんは学生時代から芸能活動を行っていますが、この世界でやっていこうと決意されたのはいつ、どんなきっかけでしたか?

俳優を始めた時には、まだ高校生でしたけど、自分にはこれしかないんだろうなという思いはありました。現在は28歳になり、“自分にはこの仕事”という固い気持ちがありますが、同時に、10代の頃にそういった一つの決断をすることに、どこかで怖さも抱えていました。

――決断するにあたって、背中を押してくれた存在は?

何か大きなきっかけがあったというのではなく、活動しているうち、徐々にという感じです。この仕事は作品ごとにいろんな方たちと出会っていくわけで、映画やドラマで初めて顔を合わせる人もいれば、「10年ぶりですね」という再会もある。その一つ一つの出会いが自分を俳優として導いてくれました。

 

自分を大切にしながら、自分らしく生きることが人としての成長につながる

浅香航大 インタビュー タウンワークマガジン townwork――普段、仕事をするうえで大事にしていることは何でしょう?

フラットでいることです。「フラットでいよう」と強く意識しているわけではないのですが、過去を振り返ってみると、自然にそうしていたことがとても多かったと思います。作風や役柄、テーマ、ドラマ、映画、舞台、その場所によって演じ方、居方も変えています。ですから、役作りに関しても先入観を持たず、フラットでいたいんです。

――俳優という職業の醍醐味をどんなところに感じていますか?

ちょっと前までは、プライベートでも仕事でも、人生に刺激がほしいとずっと思っていました。刺激をうけることで、自分を保っている感覚がすごくあります。でも今は、作品を見てくださる方へメッセージを伝えること、刺激を与えることを意識するようになってきました。今回の映画はもちろん、作品を見てくれた方の心が楽しくなり、人生が少しでも豊かなものになってくれたらという思いが強くあります。僕が出演した作品を見てくださった方からのリアクション、多くなってきた反響に醍醐味を感じていますね。

――浅香さんの原動力となっているものは何ですか?

以前は仕事しかやることがなくて、現場にいることが僕の原動力でした。それが刺激となって、また新しい仕事に入るという流れでしたが、最近は仲間とキャンプに行ったり、一人で釣りへ行ったりなど、趣味も充実してきて、そういうことをやっている時間がとても好きです。趣味の時間を自分へのご褒美にしている部分があるので、今、すごく気持ちが安定しています。

――夢や目標へと近づくため、日々奮闘している若い世代へアドバイスをお願いします。

僕もまだ誰かへ伝えられるような存在になっているのかはわかりませんが、真面目な人ほど生きづらい世の中みたいになっている気がします。僕は趣味の時間を大事にすることで仕事が充実し、自分も安定するので、“自分らしく”ということが一番なのかなと思います。自分を大切にしながら、自分らしく生きることが人としての成長にもつながると思います。そして、一つ一つの出会いを大切にしてほしい、そんなことをメッセージにしたいです。

浅香航大 インタビュー タウンワークマガジン townwork

■Profile
浅香航大
(あさか・こうだい)

1992年8月24日、神奈川県生まれ。2011年、ドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011」(フジテレビ系)で連続ドラマ初出演。現在、NHK BSプレミアム・BS4K BS時代劇「大富豪同心2」、ABEMA SPECIAL「酒癖50」に出演中。今年、12月10日に公開される映画『あなたの番です 劇場版』にもドラマに引き続き、出演する。

◆OFFICIAL SITE:https://www.ateam-japan.com/ateam/asakakodai/
◆OFFICIAL Twitter:@asaka_kodai
◆OFICIAL Instagram:@kodai_asaka

企画・編集:ぽっくんワールド企画
撮影:河井彩美
取材:荒垣信子

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