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2021年09月02日

俳優・崎山つばささんインタビュー 「何事も納得いくまで続けることが、自分を強くしてくれる」

崎山つばさ インタビュー タウンワークマガジン townwork裏社会のトラブルを一掃する解決屋の活躍を描く、「クロガラス3」「クロガラス0」に主演した崎山つばささん。約2年ぶりに演じた主人公・黒斗のキャラクター、そして、そんな黒斗の存在を脅かす新たな解決屋との戦いについて尋ねたほか、崎山さんがどのような心持ちで仕事に向き合っているのかを聞きました。

 

黒斗が過ごしてきた時間を、佇まいの中で表現したかった

崎山つばさ インタビュー タウンワークマガジン townwork――「クロガラス1」「クロガラス2」から2年経っての新作ですが、完成した今の感想を聞かせてください。

解決屋としての黒斗の仕事ぶりはもちろん、クロガラスといえばという“必殺机蹴り”も健在です(笑)。前作の続きではあるのですが、解決屋メンバーでもある悠哉(植田圭輔)の過去が明らかになるなど、いろいろな要素がつまった作品です。さらに、解決屋vs解決屋という新たな切り口の物語も描かれているので、見ごたえのあるストーリーになっていると思います。

――1や2と比べ、3は黒斗の貫禄と凄みが増したように感じました。

前作から2年が経ち、その間にも黒斗は多くの問題を解決してきたと思うんですよ。そのたびに人間としても男としても、さらに、社長としても成長した黒斗の姿を見せたいと考えたので、描かれていない時間が黒斗の佇まいの中に表現できればという気持ちで臨みました。

――2年ぶりに演じた黒斗ですが、佇まいなどで気を付けていることはありますか?

僕の中でこれは黒斗っぽい、これは黒斗ではないという線引きがあって、それはシーンによっても変わってくるのですが、そこを気にしながら演じていました。たとえば、座り方一つをとってもふんぞり返ってしまうと黒斗っぽくないし、逆に背筋を伸ばし過ぎても黒斗ではない。絶妙な角度を保ちつつ、そこからどうやって動くかみたいなことを意識していました。

――そんな黒斗と崎山さんの共通点はありますか?

あまり自分のことを語らないという点では通ずる部分があるかもしれません。もちろん僕自身はこういう仕事をしているので聞かれたことにはお答えしますが、基本的に自分から自分の内側を明かすことはほとんどないです。

 

拳(こぶし)に言葉がのっているようなアクションを目指しました

崎山つばさ インタビュー タウンワークマガジン townwork――今回は黒斗のライバルとして、解決屋の真柴理玖(渡部秀)が登場しましたが、彼の印象を聞かせてください。

一筋縄ではいかないクセの強いキャラクターで、演じた渡部さんも“帝王感”があふれていました。そんな真柴と立ち向かうには、「本気を出さなければ」と、いつも以上に気合が入る人物でした。

――かなり憎たらしいキャラクターでしたが(笑)、目の当たりにした真柴の雰囲気はいかがでしたか?

現場に入った瞬間から、渡部さんは悪役オーラ全開でした(笑)。確かに真柴は悪役ですが、真柴側からみたら黒斗たちのほうが悪に見える瞬間だってあるだろうし、そこに至るまで真柴にもいろんな葛藤や過去があって現状にたどり着いたと考えると、黒斗はなんとか解決してあげられたら、という思いでいるのではないかと感じました。

――今回もアクションシーンは凄まじい迫力でした。

今回は黒斗単独で10人と戦ったり、ボコボコにされたりするシーンがあったので、普段よりも意識しなければいけないことがとても多かったです。表情の変化をあまり見せない人物でもあるので、アクションにどれだけ言葉をのせられるか。文字としての言葉ではなく、拳(こぶし)に言葉がのっているような表現をしたいと思って演じていました。

――崎山さん自身は解決屋に向いていると思いますか?

向いていないと思います。「クロガラス0」で警官を演じて感じたのですが、警察は市民を守るために自分を犠牲にして戦う場合もあると思うんです。そんなふうに、解決屋も依頼者のために自分を押し殺さなければいけない瞬間だってあるかもしれない。つくづく大変な仕事だと感じたので、僕にはできないと思います。

――黒斗のもとへさまざまな依頼が飛び込んできますが、崎山さん自信が解決屋に頼みたいトラブルはありますか?

うちのエアコンには「自動」と「静」というモードがあるのですが、風量の調節がうまくできなくて、常にMAXなんですよ。それを解決してほしいです(笑)。

――業者に依頼したほうが安価で済みそうですが(笑)、今作で注目していただきたいのはどのような部分でしょう?

「クロガラス1」と「クロガラス2」のどちらかで、悠哉と日菜が「あの地獄から救ってくれた社長についていく」みたいな発言をしていたのですが、今回の「クロガラス3」でその地獄の全貌が明らかになります。そこにおける黒斗の行動をぜひ観ていただきたいです。

 

たとえ解決できなくても、壁に向き合った時間と姿勢が大切

崎山つばさ インタビュー タウンワークマガジン townwork――普段、お仕事をするうえで大切にしているのはどのようなことですか?

「感謝と謙虚」です。人や作品と出会わせてくれたことに感謝し、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」じゃないですけど、自分というものをしっかりともちながら、決して驕らないよう、日々の仕事に向き合うようにしています。

――それはどなたかのアドバイスや、何かきっかけがあってそう考えるようになったのですか?

昔から母がよく言っていたことで、そして、僕の発言や行動で「これはよろしくない」と感じたことがあると、今でも指摘してくるんですよ。そんな母から言葉をもらうたびに「これはいけない」と反省します。

――何か悩みを抱えたり、壁に対峙したりもあるかと思いますが、そんなときはどのように対処していますか?

その壁とひたすら向き合うようにしています。たとえ、解決できなくてもいいと思うんですよ。向き合った時間が大切な場合だってありますし、そこから逃げずに立ち向かう姿勢が重要だと思うので。それはとても難しいことだと思うのですが、今までもそうやって対処してきました。

 

20代の頃には気にしなかったペース配分を考えるようになりました

崎山つばさ インタビュー タウンワークマガジン townwork――20代の頃と30代を迎えた現在で、仕事へのスタンスの変化はありますか?

大きな変化はないといいますか、「変化がないようにしている」みたいなところがありますね。とはいえ、寝ても疲れがとれないなど年齢を感じる瞬間はあるので、ペース配分を考えるようになりました。「ここにはこれだけの体力を使う」など、20代の頃にはまったく考えず、常に全力でした。若い頃はそんな部分がエネルギッシュでよかったんでしょうけど、30代に入ってからは、バランスを考えながらやっていくことが増えました。

――崎山さんの原動力になっているものを教えてください。

応援してくださるファンの皆さん、家族や親戚、友人たち、スタッフの皆さん、僕を支えてくださるすべての皆さんの存在が僕を突き動かしてくれます。

――夢や目標へと近づくために奮闘している若い世代へアドバイスをお願いします。

何かを続けるのはとても難しいことだけど、最も大切なことでもあると、この年齢に達したことで感じるようになったんですよね。もちろん、すべてがうまくいかない可能性だってあるけれど、それでも続けてきたことは必ず次につながる。それが武器になる場合もあるので、納得がいくまでとことん続けることが、自分を強くする、自信をもつためには大切なことなんじゃないかなって。アドバイスというよりも、僕自身がそう感じたという経験談です。

崎山つばさ インタビュー タウンワークマガジン townwork

■Profile
崎山つばさ
(さきやま・つばさ)

1989年11月3日、千葉県生まれ。2014 年に俳優デビュー。主な出演作にミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ、舞台「幕末太陽傳 外伝」、映画「クロガラス」シリーズ、舞台「幽☆遊☆白書」、東映×ムビステ「死神遣いの事件帖」、WOWOWオリジナルドラマ「薄桜鬼」、髙橋悠也×東映シアタープロジェクト TXT vol.2「ID」など。2017年にはアーティストデビューし、最新アルバム「latte」を4月にリリースした。

◆OFFICIAL SITE:https://tsubasa-sakiyama.net/
◆OFFICIAL Twitter:@tsubasa_skym
◆OFFICIAL Instagram:@sakiyamaofficial

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河井彩美 ヘアメイク:車谷結(do:t) スタイリスト:OBU-  取材・文:荒垣信子 衣装協力:カットソー/ATTACHMENT、パンツ/トラディショナル ウェザーウェア、スニーカー/YOAK、その他スタイリスト私物

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