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2022年05月17日

本田仁美(AKB48)インタビュー「限界を決めずに挑戦すれば知らなかった自分に出会えます」

本田仁美 AKB48 インタビュー タウンワークマガジン townworkAKB48のニューシングル「元カレです」で初のセンターを務める本田仁美さん。もともと目立つ存在ではなかったのが、4年前に日韓合同オーディションを実力で勝ち抜き、IZ*ONEのメンバーとなって世界で活躍。昨年AKB48に復帰後は、抜群のダンスで引っ張っています。チャレンジ精神で切り拓いた足跡は勇気をくれます。

 

続けるか迷っていた頃に日韓オーディションに挑戦

――12歳でAKB48チーム8のメンバーになったときは、アイドルが好きだったんですか?

アイドルに興味があったというより、芸能界でキラキラ輝いている人に憧れがありました。私は小学1年生からチアダンスを習っていて歌も好きだったので、合うかなと思ってオーディションを受けました。

――どんな芸能人が憧れだったんですか?

AKB48も学校でマネして踊ってましたけど、最初は堀北真希さんを『(花ざかりの君たちへ)イケメン♂パラダイス』で観て、すごくかわいいなと思いました。

――チーム8でのアイドル活動は楽しめました?

楽しかったんですけど、日韓オーディションに参加した頃は、これからどうしていくか迷っていました。普通の高校に進学して、選抜メンバーに選ばれたことはなかったので、このまま続けていいのか。K-POPには少し興味がある程度でしたが、スタッフさんに「ダンスに自信があるなら受けたら?」と言われ、結果はどうあれ挑戦してみようと思いました。

――当初日本からの参加メンバーは苦戦が目立った中、本田さんは高めの評価を受けてました。それでもオーディション中は苦しいこともありました?

決められた時間で日本語と韓国語の歌詞とメロディ、ダンスをフルサイズで覚えないといけなくて、人生で一番大変でした。韓国語もまったくわからなかったのでカタカナで書いて、寝る間も惜しんで練習をしました。

 

チャームポイントの笑顔は忘れないように

本田仁美 AKB48 インタビュー タウンワークマガジン townwork――その成果で評価もさらに高めて、行けそうだと?

自信に溢れていたわけではなくて、とりあえず無事にやり切った気持ちでしたね。私は表現力のレパートリーがあまりなかったんですけど、自分のチャームポイントは笑顔だと思っていて。緊張しても笑顔は忘れないことを心掛けていました。

――バリバリに踊りながらキュートな仕草も見せていました。韓国語もよく短期間で覚えられましたね。

IZ*ONEの活動が始まったら、覚えないわけにはいかなかったので。語学学校に通わなくても、韓国語が常に聞こえる環境だから、覚えるのが早かったのかもしれません。日本語ができるメンバーに気になったことを教えてもらって、あとはドラマを観たりして耳を慣れさせました。

今は熱いものに触ったとき、思わず「アットゥゴ!」と韓国語が口に出たりします。イライラしたときは周りに気づかれないように、韓国語でひとり言を言います(笑)。

 

地元での活動から急に世界規模になって

本田仁美 AKB48 インタビュー タウンワークマガジン townwork――IZ*ONEで活動して世界が一変した感じですか?

グローバルグループと言われて、行ったことのなかった国のファンの方ともお会いできたり、ガラッと変わりました。ニューヨークやロサンゼルスで自分を知ってくれている方がすごくたくさんいるのを実感しました。

チーム8は47都道府県からメンバーが集まっていて、私は栃木県代表として地元のショッピングモールで歌ったりしていたので、急に規模が大きくなった感じでした。今もオンラインお話し会に、韓国だけでなく、マレーシア、カナダ、イギリスからもファンの方が来てくれます。

――性格的に変わった部分もありました?

自分のことは自分でできるようになりました。韓国に行く前は高校生で、何でも親任せにしていて。服を脱いだらそのまま。朝は起きられない。それがIZ*ONEでみんなと生活すると、アラーム一発で起きられるようになりました(笑)。

――積極的になったりも?

それもあります。思ったことをストレートに伝えられるようになりました。IZ*ONEでは練習中も「そこは違う」とか言い合っていたんです。良いことでも悪いことでも、そのほうが自分のためになるとわかりました。今、AKB48のメンバーにもそういうふうに言っています。傷つけないように気を付けながら。

 

人にアドバイスするなら自分が完璧でないと

本田仁美 AKB48 インタビュー タウンワークマガジン townwork――「元カレです」では初のセンター。目指してはいたんですか?

もちろんです。でも、手が届かずに終わる夢という気がしていました。センターは前田敦子さんのイメージもありますけど、私は同じ栃木出身の大島優子さんに憧れていて。優子さんが卒業されるタイミングで私が入って、いつか後を継げる存在になれたらと思っていました。

――テレビ番組内のZoom会議で発表されたときは、そこまで喜んでない感じでした(笑)。

よく言われます(笑)。コンサートで発表されていたら違っていたと思いますけど、リモートでみんなの表情が映し出されていたので。悔しい想いをしている人もいるだろうし、どういうリアクションがいいのかわからなかったんです。もちろん嬉しさはありました。

――本田さんは新しいAKB48の象徴として期待されていると思いますが、「私がAKB48を変える」くらいの意欲もありますか?

もしかしたら今はアイドルといえば、AKB48より他のグループを思い浮かべる方が多いかもしれませんし、昨年の紅白歌合戦も悔しい結果になってしまいました。なので今までと違うAKB48を見せて、また上っていきたとは思っていて。そのために引っ張っていきたいです。

――前作「根も葉もRumor」ではメンバー全体に目を配っていたそうですが、センターになったらなおさら?

振付をしてくださったGANMIさんがお忙しい方で、自分たちだけで練習することも多かったので、私が代わりにみんなのことを見てました。でも、すごく複雑です。自分も完璧でないのに、人にいろいろ言うのはどうなんだろうと。

人にアドバイスをするなら、自分が完璧でないといけない。早く来たり残ったりして自主練もしました。あと、家でしかできない練習も頑張りました。

 

歯磨きや髪を乾かしながら表情の練習をしました

――家ではどんな練習をしたんですか?

表情の練習はみんなの前でやるのは恥ずかしいので(笑)、歯磨きや髪を乾かしながら、鏡を見てしていました。今はダンスの練習中もマスクをしているし、家でめちゃめちゃ踊るわけにもいかないので、時間を有効に使おうと。

――どういう表情をイメージしました?

私は声とかでかわいらしいイメージを持たれていますけど、今回はカッコイイ曲調なので、表情も強そうに見えるように努力しています。

――それにしても、堂々としたパフォーマンスを見せる本田さんが、人にどう見られるかを気にする話が多いのが意外です。

人の目はすごく気にします。恐れ8割で生きています(笑)。ステージとかでのパフォーマンスは自分が一番だと思ってやりますけど、実際は現状に全然満足していません。

 

元カノが離れたファンなら戻ってほしい(笑)

本田仁美 AKB48 インタビュー タウンワークマガジン townwork――今回のダンスは、本田さん的には難易度は高くなかったですか?

いえ、私はどちらかというとしなやかな振りが得意なので、苦戦しました。サビのフロアで踊るダンスも難しくて、今も毎回、立ち上がれるか緊張します。あと、私は覚えるのは得意ですけど、今回は振りが決まっていないフリーのところが多くて。自分にしか出せないカッコ良さを見せたいので、いろいろ考えました。

――センターとして臨んだMV撮影で、今までと違う心持ちもありました?

最初に全員で踊り出す前に、私が1人で歩いていって、みんなと混ざるとき、「AKB48のセンターに立つんだ」と実感しました。ソロで撮るパートも多くて気持ち良さも緊張もあって、やっぱり特別な感じはします。

――歌の主人公は元カノに未練たっぷりな男性です。

秋元(康)先生が私のイメージで書いてくださったとしたら、どんな人なのかすごく知りたいです(笑)。元カノと元カレを何に置き換えるか、いろいろな解釈ができますけど、私は元カノがAKB48から離れていったファンの方かなと。だとしたら、戻ってきてほしいです(笑)。

 

落ち込んだらたくさん泣いてスッキリさせます

――最近は落ち込んだときは、どう立ち直っていますか?

泣きます(笑)。誰かに話したりはしなくて、静かな曲をかけたりして涙活して、スッキリさせる感じです。最近はバラエティとかのお仕事もさせていただいて、「もっとこうすれば良かった」というのが終わってから出てくるんです。それで落ち込むことはあります。

――そっちの仕事にも意欲があるんですか?

あります。AKB48の良さは、そういうお仕事と両立できることだと思うんです。歌って踊るのがメインですけど、違うジャンルにも挑戦していきたいです。

――最初に堀北真希さんの名前が出ましたが、女優もやってみたいと?

やりたいです。女優さんは何歳になっても、その年齢に合う役ができるので、どんどん自分の可能性を広げていきたいです。

 

トイレ掃除を毎日して些細なことに意識を高めて

本田仁美 AKB48 インタビュー タウンワークマガジン townwork――いずれまた世界に打って出ることも視野に入れていますか?

IZ*ONEでたくさんの国の方に自分のことを知っていただいたので、今の活動も通して、世界の方々に見てもらえたらと思っています。どこが拠点でも変わらず、自分を好きでいてくれるファンがいることが嬉しくて、落ち込んだときも励みになります。

それから、ソロコンサートをやりたいです。安室奈美恵さんみたいにMCは入れず、カッコよくバリバリ踊りたいです。

――SNSで筋トレ報告をしていますが、他にも日ごろ欠かさずしていることはありますか?

トイレ掃除です(笑)。本当に大事。小学生のときに「トイレの神様」を聴いてトイレ掃除をしていたから、今の自分があると思っているので。

――そういうところをきれいにしておくことで、運も巡ってくるとか?

いい方向に乗せてくれるかなと思って、毎日やっています。些細なことにも気を配れる人は素敵なので、何かに結び付くように常に意識を高めています。

――最後に、今回センターに立つ本田さんが、夢を叶えるために大事だと思うことを教えてください。

私もまだ夢を叶える最中ですが、自分に向いているかわからなくても、とりあえず挑戦することは大事だと思います。やる前に「できない」「合わない」と決めつけるより、挑戦したら自分の知らなかった自分に出会えることもあるので。

――韓国で人生を変えた本田さんの言葉は説得力がありますね。

私もAKB48に入ったときには、韓国でデビューするなんて思っていませんでした。自分で限界を決めなければ、新しい道を見つけることもできると思うので、これからも挑戦はどんどんしていきます。

 

■Profile
本田仁美
(ほんだ・ひとみ)

2001年10月6日生まれ。栃木県出身。
2014年4月に「AKB48 Team 8 全国一斉オーディション」で栃木県代表として合格。2018年に日韓合同オーディションでIZ*ONEのメンバーに選ばれ、韓国でデビュー。2021年に活動終了して、AKB48に復帰。2022年5月発売の59thシングル「元カレです」で初センター。

◆本田仁美 OFFICIAL Twitter:@hnd_htm__1006
◆本田仁美 OFFICIAL Instagram:@10_hitomi_06
◆AKB48 Team8 OFFICIAL SITE:https://www.akb48team8.jp/

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:松下茜 取材・文:斉藤貴志

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