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2022年05月24日

山本杏奈(=LOVE)インタビュー「周りの人を尊敬することで自分が変わるきっかけになりました」

山本杏奈 =LOVE タウンワークマガジン townwork北海道から沖縄まで10都市を回る全国ツアーが盛況だった=LOVE。リーダーを務める山本杏奈さんはグループで一番小柄ながら、キレキレのダンスが光ります。11thシングルのカップリング曲では初の単独センターに。アイドル活動の話ではグループ全体への目配りを感じました。

 

スクールの後輩が先にデビューするのは辛かったです

――杏奈さんはバイトをしたことはあります?

イコラブに入る前の大学生のとき、ごはん屋さんでレジをピッピとやっていました。人生経験も必要だと思って1ヵ月弱いて、イコラブのオーディションに受かって辞めてしまったので、ちゃんと出勤したのは10日間くらい。職業体験みたいでしたね(笑)。同世代の女の子が多くて楽しくて、いい思い出になりました。

――小学3年生からアクターズスクール広島に通って、地元でアイドル活動をしていたんですよね。

ダンスは5歳からやっていて、最初はフリフリのTHEアイドルは好きでなかったんです。好きだったのは板野友美さん(元AKB48)や後藤真希さん(元モーニング娘。)で、服も黒とかヒップホップ系を着ていて。でも、スクールに入った途端、チワワの格好をして踊ったんです(笑)。それから、だんだんアイドルが好きになりました。

――広島での実績はありながら、いろいろなオーディションに落ち続けたとか。

いっぱい落ちました。いいところまで行って落ちることが続いて、親に泣きながら電話したこともあります。人より長くダンスをやってきた分、できる自信はあったんですけど、今考えると、それが良くなかったのかもしれません。歌とダンス以外にできることもやりたいこともなくて、この道に賭ける気持ちが強く出すぎてしまって。

――スクールから同世代の鞘師里保さん(元モーニング娘。)、中元すず香さん(BABYMETAL)、中元日芽香さん(元乃木坂46)らが先にデビューして、焦りもあったり?

里保ちゃんのダンスには敵わないと思っていたし、すずちゃんも入ったときからオーラが違っていて。ひめちゃんは同期ですけど、1歳年上の憧れのお姉さん。切磋琢磨した仲間たちで、受かったときは素直に嬉しかったです。でも、後輩が先にデビューしていくのは辛くて…。

「アイドルは成長過程を見るもの」と聞いて、私にはもう成長の余地がないように見えるのかとも思いました。それでオーディションには、地味な田舎っぽい服で行くようにしたり。カーキとボーダーみたいな謎の格好もしていて、今思うと笑えます(笑)。

 

引っ張るリーダーでなく1列になって進んでいきます

山本杏奈 =LOVE タウンワークマガジン townwork――指原莉乃さんの目に留まって=LOVEのメンバーになると、ダンスの実力は最初から発揮していました。

「杏奈といえばダンス」というイメージをファンの方に持ってもらえたのは嬉しかったです。でも、7枚目の「CAMEO」あたりで壁にぶつかりました。私のダンスは常に“強”なので、“弱”の部分を作って表現のニュアンスを大事にするように、指原さんにアドバイスをいただいたんです。

確かに自分のダンス映像を見ていると、ずっと“強”だから疲れてしまって。かと言って“弱”にして手を抜いているようには見せたくないし、ステージでは体が小さい分、大きく踊らないといけない。考えすぎると正解がわからなくなりました。今は「ここで少し力を抜こう」と思えるようになりましたけど、コンサートではつい張り切ってしまうので、課題ですね。

――ツアー初日の北海道公演のメイキング動画では、円陣を組むときにリーダーの杏奈さんがスマホを見ながら、確認事項を徹底していました。

あれは毎回やっています。初日は(野口)衣織がコロナから復帰してすぐで不安だと思ったので、みんなで「大丈夫だよ」と声を掛けていました。逆に、山口公演のときは私が不安になってしまって、ステージ上でメンバーが明らかにアイコンタクトを取ってくれました。

イコラブは全員同期でスタートして、誰かが泣いていたら、みんなが「どうした?」と来てくれます。私はリーダーだけど、引っ張っていくタイプでも背中を押すタイプでもありません。みんなと1列になって進んでいくだけ。メンバーの空気感がいいとファンの方にも伝わるので、そこは大事にしています。

 

「今回はたくさん録るな」と思ったらセンターに(笑)

山本杏奈 =LOVE タウンワークマガジン townwork――杏奈さんは歌のほうでは、かわいらしい声で聴くとすぐわかります。

オーディションのSHOWROOM審査で、指原さんのソロ曲「初恋ヒルズ」を歌ったら、観にきてくださった指原さん本人から「上手だね」とコメントをいただきました。でも、イコラブで蓋を開けたら歌は全然上手でなくて、ゴメンナサイと思っています(笑)。特徴的な声はいいこともあれば、コンプレックスにもなって。歌はみんなに支えてもらいながら、頑張るようにしています。

――11thシングルのカップリング曲「笑顔のレシピ」では、単独では初のセンターとなりました。

私には恋愛の曲は一生来ないと思っていて(笑)、(髙松)瞳とWセンターだった「今、この船に乗れ!」も今回も、メンバーやファンの方に向けた曲でした。

――レコーディング時点でセンターと決まっていたんですか?

プリプロ(仮レコーディング)のときは知らなくて、「いつも以上に録るな」と思っていたんです(笑)。普段なら私が絶対歌わないようなパートも何回も録ったので。それでもセンターまでは考えていませんでした。

スタッフさんにものを取りに来るように言われて、レッスン終わりにすっぴんのボサボサ髪で行ったら、カメラが待ち構えていて(笑)。そこで「笑顔のレシピ」というタイトルを聞いて、センターと発表してもらいました。

――感激でしたよね?

ファンの方に個人仕事以外でいい報告をできるのが久しぶりだったので、喜んでもらえそうなのが一番嬉しかったです。でも、1人でセンターはちょっと不安もありました。

 

目指す場所や反省点を書くノートがあります

山本杏奈 =LOVE タウンワークマガジン townwork――MVの歌うシーンで、自分の前に誰もいないのは気分いいものでした?

違和感ありすぎました(笑)。集合写真を撮るときも、いつもの位置に走っていったら、真ん中に来るように言われて。慣れてなくてMV撮影の1日はすごく疲れました。私1人のシーンもいつも以上にあって、今までセンターのみんなはこんな気持ちだったんだとわかりました。

――ドラマパートもあります。

私が書いていたイコラブノートを落としてしまって、散らばったメンバーたちが読んで、みんながひとつになるストーリーです。たまたまかスタッフさんが知っていたのか、私は実際にイコラブノートをつけているんですね。今は4冊目で、みんなで目指したい場所とかを書いています。

MVを機に見返したら、何か面白かったです(笑)。公演ごとにメモがあって、セトリとかMCでここは誰が話したとかもわかります。あと、ライブの反省点やメンバーの好きなところも書いてありました。お茶をこぼしたみたいで、明らかに茶色くなったところがあって(笑)。それも味になっていていいかなと。

――表題曲「あの子コンプレックス」は失恋ソングです。

指原さんの歌詞はストレートでない言い回しが多くて、すごく考えないと、どういう子なのかわからなくて。メンバーの解釈を聞いたり、レッスンをするうちに、少しずつ理解しました。自分を守るために<愛なんてもういらないよ>と強がっているのが、女子らしいと思いました。

 

支えてくれた家族や友だちの気持ちに応えたくて

山本杏奈 =LOVE タウンワークマガジン townwork――オーディションに落ち続けていた頃は、何が支えになっていたんですか?

スクールへの送り迎えを親が毎日してくれて、衣装も作ってもらったり、私がやりたいことをするために支えてくれたんですね。その気持ちには応えたくて、諦められませんでした。友だちや親戚もアイドルを目指す私をずっと見てきてくれたので、夢を叶えた姿を見せたい想いは強かったです。

――今はその通りになりました。

そうですね。イコラブに入ってから、舞台のレッスン場が昔落ちたオーディションの会場だったことがあって。泣きながら下った坂道を、今はメンバーと笑いながら歩いていると思ったら、感慨深かったです。

――最近でも落ち込むことはありますか?

全然ありますけど、昔よりは泣かなくなりました(笑)。でも、いまだに人前で何かしゃべるときやライブでは、毎回緊張します。

――緊張に打ち勝つために何かしたりも?

メンバーの存在が大きいです。今回のツアーでは出位置がバラバラで、私はみりにゃ(大谷映美里)と瞳と(大場)花菜が近くて。さっき言った山口公演では、みりにゃが何も言わずグータッチをしてきてくれて、瞳と花菜もギューッと抱き締めてくれました。イヤモニ(耳モニター)をしていて声はあまり聞こえなくても、笑顔と動作だけでパワーをもらえます。

 

カープ戦の始球式をいつでもできるようにしてます(笑)

山本杏奈 =LOVE タウンワークマガジン townwork――これまでのアイドル活動で、特に感動が大きかったことというと?

この前広島に帰ったとき、両親に「日本武道館は感動した」と言ってもらえて、すごく嬉しかったです。私も武道館で見た景色は忘れられません。いろいろなアイドルさんのコンサートを観に行った夢の場所で、客席から見ていたのとステージからでは全然違って、すごい世界でした。

――4冊目のイコラブノートに書いているような、新たな目標はありますか?

今は(取材日は開催中だった)ツアーの毎公演を良くすることが一番です。私はずっと先の目標はあまり考えられなくて、目の前のことを必死にやるだけ。イコラブノートに公演ごとに反省点を書き出して、次までに改善することを繰り返していました。

ただ、マツダスジアムのカープ戦で始球式をしたいというのは、ずっと言っています(笑)。広島でのライブは実現したので、口にし続けていれば、いつか叶うと信じていて。お話がいつ来てもいいように、広島に帰ったときは必ず父とキャッチボールをします(笑)。

――これまでの経験から、夢を叶えるために大事だと思うことは何でしょう?

周りの人を尊敬することかなと思います。指原さんに「まずメンバーを尊敬できる人になってね」と言われました。メンバーにすごいと思うところがあっても、素直に口にできなかったのが、そう言われて考えたら、1人1人に尊敬できる点がたくさんありました。

自分のことばかり考えるのでなく、周りの人のすごさを見つけられたら、逆に自分のマイナスやプラスもわかって。自分が変わるきっかけになると感じました。

――それが夢にも繋がると?

そういう気がします。私は1人では何もできないので。周りの誰に対しても感謝の気持ちを忘れないようにしています。

 

■Profile
山本杏奈
(やまもと・あんな)

1997年11月30日生まれ。広島県出身。
2017年4月、指原莉乃がプロデュースする=LOVEのメンバーにオーディションで合格。同年9月にシングル「=LOVE」でデビュー。『キミは=LOVEを愛せるか!!!』(フジテレビTWO)に出演中。

山本杏奈 OFFICIAL Twitter:@yamamoto_anna_
山本杏奈 OFFICIAL Instagram:@yamamoto_anna_
=LOVE OFFICIAL Twitter:@Equal_LOVE_12
=LOVE OFFICIAL SITE:http://equal-love.jp/

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:松下茜 取材・文:斉藤貴志

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