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2022年07月05日

俳優・町田啓太さんインタビュー 「向き合っている仕事を心から楽しみ、多くのものに触れることが僕の原動力」

町田啓太 俳優 インタビュー タウンワークマガジン townwork陸上自衛隊へ入隊した主人公の国生宙(こくしょう・ひろし)が、過酷な訓練や仲間とのふれ合いを通して成長していく姿を描くドラマ「テッパチ!」(フジテレビ)に主演する町田啓太さん。熱血キャラクターを演じるにあたっての心構えや実際の駐屯地で行われている撮影の感想、そして、普段どのような思いをもってお仕事に臨んでいるのかを尋ねました。

 

主人公の宙はやけっぱちだけど、どこか可愛らしい人物

町田啓太 俳優 インタビュー タウンワークマガジン townwork――出演が決まった時の心境から聞かせてください。

(年齢的に)群像劇にはもう縁がないかなと感じていたので、出演が決まった時は心からうれしかったです。どのような感性をもっているキャストの皆さんとお会いできるのか、そして、どんな刺激をうけるのだろうかと、撮影が始まることを心待ちにしていました。

――序盤の宙は定職につかず、その日暮らしをしているやけっぱちな人物ですが、キャラクターを構築していくにあたり、どのようなことから始めましたか?

僕は高校時代に寮生活をしていて、そこは自衛隊の様式をもとにした規則正しい環境だったので、点呼や基本動作などは懐かしさを感じ、かつての経験を活かせると思いました。とはいっても、現役の皆さんの相応の風格がありますので、現場へ行くたびに細かく教えていただいています。心身ともに鍛えていらっしゃるから、その風格があるのだと思うのですが、僕も訓練の撮影に耐えられるようなフィジカルトレーニングはやっておこうと、早い段階からやり始めました。

――寮生活の思い出について聞かせてください。

中学まで群馬県ののどかな田舎町で育ち、集団活動で規則正しい生活をすることがまったくなかったので、寮生活を始めた頃はこんなにも細かい決まりごとがあるのかと刺激を受けました。でも、そんな日々を通して同級生との関係が必然的に深まっていったんです。それはこの作品にも共通する部分なので、当時の経験を投影していきたいと考えています。

――国生宙という人物からはどのような印象を受けましたか?

宙はエネルギーを内に秘めてはいるけれど、そのぶつけどころがわからず、居場所を探している人物です。やけっぱちになっている部分がたくさんありますが、そんなところが可愛らしく、魅力にも思える。まったく協調性のない宙が、協調性を最も大切にする陸上自衛隊に加わった時にどうなるのか。同じような境遇の男たちと出会い、ふれ合うことによって自分の居場所を見つけていく彼のエネルギーをきちんと表現したいです。

――トレーニングの成果か、肩幅などがかなり広くなったように見えますが、どんな体づくりをしましたか?

これを話し出すと1日かかるのですが(笑)、自分でもここまでフィジカルに注力したことはなかったんじゃないかというぐらいやっています。撮影はおそらくハードなものになるでしょうから、それに耐えうるだけの体をキープしなければいけない。こうやればこうなる、これを食べたらこうなるなど、専門家の方のお話も参考にしつつ、これも試して、あれも試してなど自分の体で実験するようにやっている最中です。

 

作品を見てくださった方が一歩踏み出そうと思うきっかけになったらいいなと思います

町田啓太 俳優 インタビュー タウンワークマガジン townwork――本作は防衛省全面協力のもと、実際の駐屯地でも撮影しているそうですが、現場の雰囲気を聞かせてください。

駐屯地は見たこともない世界観と空気感にあふれていて、初めて行った時は高揚しました。現役の隊員の皆さんにご協力いただき、エキストラとして出演もしてくださっているので、見ごたえたっぷりの映像になるだろうと、現場へ行くたびに喜びを噛みしめています。

――隊員の方と何かお話はしましたか?

お聞きした話で面白かったのが、休日に外出した時に街なかでふと見たら、歩調が合っている集団がいるそうなんです(笑)。「あ、自衛隊の隊員だ」とひと目でわかるぐらい、足踏みがそろっているとのことで、それは“自衛隊あるある”みたいですね。

――ユニークなエピソードですね(笑)。作品全体で注目してほしいのはどのような部分ですか?

『テッパチ!』は、宙と同じようにエネルギーのやり場や居場所が見つからない男たちが大勢登場するのですが、彼らが正面から向き合うことで一体感が生まれていく様は見どころになると思います。そんな男たちに暑苦しさを感じながらも、涼やかな気持ちで見ていただけたらなと思います。そして、作品を見てくださった方が前向きな気持ちになったり、一歩踏み出そうと思ったりするきっかけになったらいいなと思います。

 

自分とは違うキャラクターの価値観や感性に触れることで心が豊かになる

町田啓太 俳優 インタビュー タウンワークマガジン townwork――宙が自衛官候補生になったことで成長していくように、町田さん自身を成長させてくれた出来事があれば聞かせてください。

ドラマや映画などの作品全体、そして、演じたキャラクターとの出会いによって、その都度成長させてもらっていると感じています。自分ではないキャラクターの価値観や感性にふれることで、心が豊かになるんですよね。それは作品が完成した後に、改めて実感することが多いです。

――芸能活動を始めて10年以上経ちますが、仕事へのスタンスに変化はありますか?

それはもちろんあります。デビュー当時や20代前半の頃は何もわからず、目の前のことにがむしゃらで向き合っていましたが、30代に入った今、以前よりいろいろなことを考えながら、仕事ができるようになったかなと思います。

――経験を重ねたことで余裕も出てきたのでしょうね。仕事をするうえで大事にしているのはどのようなことですか?

最近思うのは、単純に“楽しむ”ということです。どのような作品でもひとりだけで作れるものではないので、スタッフさんや共演者の皆さんとディスカッションし、楽しみながら作り上げていくことを大事にしています。

 

夢や目標があるって、それだけで素晴らしいこと

町田啓太 俳優 インタビュー タウンワークマガジン townwork――多忙な日々を送っているかと思いますが、町田さんを支えてくれているもの、現在の原動力について聞かせてください。

先ほどの話と重複する部分もありますが、その時に向き合っている作品を楽しむことです。そして、いろいろなものに触れることが僕の原動力になっています。今回の「テッパチ!」でも多くの方との出会いが待ち受けていますので、また新たな原動力になると思います。

――今回のドラマの主人公が陸上自衛隊で奮闘しているように、夢や目標へ近づくために奮闘している皆さんへメッセージをお願いします。

夢や目標をもっていらっしゃる方は、それ自体が素晴らしいと思うんですよ。その気持ちを大事にしていれば、例え当初の目標とは違うゴールへたどり着いたとしても、僕は素敵だと思います。生きていく中で多くの分岐点が待ち受けているかもしれませんが、その都度楽しみながら選択していけば、きっと何かにつながる。僕自身もそうでしたし、今は夢や目標が見つからない方も、自分が後悔しない選択をしてほしいです。

町田啓太 俳優 インタビュー タウンワークマガジン townwork

■profile
町田啓太
(まちだ・けいた)

1990年7月4日、群馬県生まれ。2010年「第3回 劇団EXILEオーディション」に合格し、舞台「ろくでなしBLUES」でデビュー。主な出演作にドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(テレビ東京)、「西荻窪 三ツ星洋酒堂」(MBS)、「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」(NHK)、大河ドラマ「青天を衝け」(NHK)、「SUPER RICH」(フジテレビ)、「ダメな男じゃダメですか?」(テレビ東京)、映画「チェリまほ THE MOVIE~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~」、「太陽とボレロ」など。

◆Official Site:https://m.tribe-m.jp/artist/index/32
◆Official Instagram:@keita_machida_official

編集:ぽっくんワールド企画
撮影:河井彩美
ヘアメイク:薩广綾子
衣裳:大城志帆
持道具:佐々木ちほ
取材・文:荒垣信子

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