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2023年02月21日

天羽希純(#2i2)インタビュー「普段は抑えている自分をライブで爆発させて、お客さんを巻き込みます」

天羽希純 #2i2 インタビュー タウンワークマガジン townworkビジュアル最高レベルの4人で、生々しい感情がこもるロックを歌うアイドルグループ、#2i2(ニーニ)。メンバーの天羽希純さんは個人で雑誌表紙も飾っています。アイドル歴は10年。波乱万丈を乗り越えてきた歩みを伺うと、おっとしりしたたたずまいの中で、決して折れない強さも感じられました。

 

野菜が食べられないのに八百屋さんでバイトを(笑)

――バイト経験は豊富なんですよね?

いろいろやりました。最初が八百屋さん。自分が野菜を全般的に食べられないので、愛着が湧いて食べられるようになったらラッキーだなと思ったんですけど、それは全然ダメでした(笑)。

「いらっしゃいませ! 今日はにんじんが安いよ!」とかお客さんに言って、レジもやりました。カレーを作るのに、じゃがいも、にんじん、玉ねぎ…と1コずつ買って、レジをループしてくれるおじいさんもいて(笑)。「希純ちゃんと話したいから」と言ってくれて嬉しかったです。

――握手会のような光景(笑)。

次に居酒屋さんでバイトしました。私はお酒もまったく飲めないんですけど、ビールと泡のちょうど良い比率を学んで、注ぐことはできるようになりました。でも、飲むのは苦くてダメ。舌が子どもで、お寿司もさび抜きです(笑)。

 

クラスで「怖い」と言われて見返したかったのが芸能界へのきっかけに

天羽希純 #2i2 インタビュー タウンワークマガジン townwork――アイドルを目指したのは、乃木坂46がきっかけだったとか。

そうですね。伊藤万理華さんが好きでした。丸顔で小動物系のビジュアルがタイプだったのと、芯はめっちゃ強い感じで、ずっと目で追っていました。でも、ももいろクローバーZさんやAKB48さんも好きで、かわいい女の子たちが歌って踊るのがいいなと。それで、自分もアイドルになりたいと思ったんです。

――一方で、引っ込み思案だったそうですが。

人見知りで喋らなすぎて、教室でずっと俯いていて、「話し掛けるな」オーラが出ていたみたいです。それがホラーっぽくて、「天羽は怖い」と言われていました。芸能界に入って、そんなことを言う人たちを見返してやりたいと、フツフツ煮えたぎるものがありました。

――それで乃木坂46の2期生オーディションを受けたんですか?

そのときは「ワンチャン、万理華さんに会えたら嬉しいな」という感じでした(笑)。絶対受からないと思ってましたけど、書類審査を通って面接を受けに行って集まったとき、本当に万理華さんたち何人かのメンバーさんが横切ったんですね。

スタッフさんが「今、オーディションをしていて」と話したら、「頑張ってね」と声を掛けてくださって。「私に向けて言ってくれたんだ」と信じて(笑)、その後の審査では声が震えるのを我慢して、できた気がします。

――結局、最終審査まで行ったんですよね?

「ありえない!」という感じでした。他の人と間違えられているかと思うくらいでしたけど、自分の知らない自分を見てくださったのかなと。アイドルになりたい想いがいっそう強くなりました。

 

深夜割引のスタジオで朝までダンスを練習しました

天羽希純 #2i2 インタビュー タウンワークマガジン townwork――その後いくつかグループを渡り歩いていますが、理想を求めていたんですか?

アイドルオーディションを調べて、一番上に出ていたところから受けたので。入ったら楽しくやれましたけど、やっぱり「もっとこうしたい」というのを追い求めました。

――ダンスは経験なかったんですよね?

はい。運動神経もすごく悪くて体育祭も休んだくらいだったので、レッスンで「この動きをして」と言われてもできなくてボロボロ。家で夜に窓に自分が映るのを見て練習したり、スタジオを安い深夜割りで借りて、始発までずーっと踊ったりしました。

――仕事でタイに行ったときのプライベート水着の写真をSNSに上げたのをきっかけに、個人での活動も始めたとか。

水着を載せたら反応が良くて、新しい道ができた感覚でした。初めての水着のお仕事ではポーズが1~2パターンしかなかったので、いろいろなメディアですごく勉強しました。鏡の前で「同じポーズでも腰をこの角度で反らせると、全然きれいに見えるな」とか。

――自らグラビア誌にDMもしたそうで、積極的になっていたんですね。

自信を持っていたわけではありません。応援してくださる皆さんがいて「私なんかに会いに来てくれるんだ」と思ったら、もっと喜んでもらいたくて。それで、いろいろなメディアに出られたらいいなと。

 

声量を上げたくてお風呂でガナっています

天羽希純 #2i2 インタビュー タウンワークマガジン townwork――その後、現事務所で美形揃いのゼロイチファミリアに入りました。

アイドルは二度とやらないと言ってました。王道系グループで活動できて、年齢的にもひと区切り付いて、当時は水着のお仕事のほうに魅力を感じていたので。でも、事務所で#2i2というグループを作ると言われて、改めてアイドル活動をやることに賛否あるのもわかってましたが、ここを自分のアイドル最終章にしようと決めたんです。

――#2i2は音楽的には王道アイドルというより、ラウドロックが基軸になっています。

人間の感情の芯を突くような歌詞を体全体で表現していくグループです。私はロックもあまり触れたことがないジャンルでしたけど、自分がこれをやったらどうなるのか、好奇心がすごくありました。

――技術的に必要なことも出てきますよね。

前から応援してくださっている方には「声量が全然変わった」と言われます。他のメンバーがバケモノ並みなので(笑)、私も大きい声を出さないと、1人だけ歌ってないみたいになってしまうんです。

ボイストレーニングにも通いましたし、お風呂で激しい楽曲のカラオケ動画を流して、大声で歌ったりしています。Adoさんのガナり声の力強さは取り入れたいとすごく思って、めちゃ歌っています。

 

いたずらの限度がわからなくて、すごく怒られました(笑)

――#2i2はステージでは“大暴走”を売りにしています。

私は普段「脳みそがおかしい」とよく言われて(笑)、いたずらでも限度の境界線がわからないから、自分を抑えているんです。それをライブでは全部爆発させて、お客さんを巻き込むから、気持ち良くなっちゃいます(笑)。

――限度を超えたいたずらをしたこともあるんですか?

リアルなカエルの模型を手に入れたことがあったんですね。家族がいない間に玄関に設置して、足跡も水でピチョンと付けて、「毒のあるカエルがうちの近所に」というフェイクニュースの画像も作って、「気をつけて」と送ったんです。

――いたずらのためにそこまで(笑)。

ドッキリのつもりでしたけど、みんな帰ってきたら玄関にそのカエルがいるから、叫んでしまって。遠くから見ていると模型とわからず、「警察に電話する?」とか言っているのも面白がっていたんです。そしたら、近所でも騒動になってしまって。慌てて「違うんです!」と話したら、父にこの世のものでないくらいに怒られました(笑)。

 

中途半端に終わったらファンのみんなが悲しむので

天羽希純 #2i2 インタビュー タウンワークマガジン townwork――#2i2が結成されてすぐ、希純さんは持病で入院。3ヵ月ほど休業しました。

前から体が弱かったんですけど、入院したら外の世界と遮断されてしまって。YouTubeで街のライブカメラを見ながら、涙を流していました。メンバーからライブ動画も送られてきましたけど、すぐ休んでしまった申し訳なさとか、置いてかれている寂しさとか、いろいろな感情になって。

――水着はもうできないと言われたとか。

#2i2には復帰できても、目に見えてわかる症状もあったので。グラビアがやりたくてこの事務所に入ったのに、それができなければ自分に何が残るのか? #2i2も私がいなくても変わらないなと。心がズタボロになって、マネージャーさんに何度も「辞めたい」と話しました。

――そこからどう持ち直したんですか?

応援してくださる方のおかげです。私が内輪で「辞めたい」と言ったあとのライブで、「きすみんを見ると仕事を頑張れる」とか言ってもらえると、本当に涙が出て心の中で「ごめーん!」と思いました。

この人たちを喜ばせたくて頑張ってきたのに、ここで中途半端に終わったら、みんなが悲しむ。自分の矛盾に気づいて、もっと頑張ってみようと。それで治療を続けていたら、症状も奇跡的に治って、またグラビアも始められたんです。

 

憧れの人の写真を見て食べたいのも我慢します

――体力を付けるためにしていることもありますか?

韓国アイドルさんの筋トレ動画を観て、一緒にやってみたりしています。最初はキツくて追い付けなかったのが、できるようになると嬉しくて。「このアイドルさんみたいになりたい」というのもモチベになります。

――どんなアイドルみたいになりたいと?

解散した℃-uteさんに今でも憧れています。パワフルでセクシーでカッコ良くて、かわいさもある。特に鈴木愛理さんはめっちゃ好きです。お腹がすいて何か食べたくなったときも、愛理さんの写真を見て「このきれいな人に近づけ!」とグッと我慢します。

――希純さんはおっとりしてそうで強さを持ってますよね。

いろいろありましたから、挫けはしてもヘシ折れることはありません。ライブの動員が目標に達しないとか、理想に現実が追いつかないと無力さを感じますけど、自分に何が足りないのか分析します。あとは1回寝て忘れたり、栄養ドリンクを飲んで気合いを入れます(笑)。

――『ぱちんこ北斗の拳シリーズ P真・北斗無双第4章』に、#2i2の「BURNBURNBURN」が使われました。『北斗の拳』は知ってました?

名前は知っていて、すごいタイアップだとわかっていましたけど、アニメを観たら50倍ぐらい高まりました(笑)。「私、このキャラと一緒にMVに出るのか」と。歌詞にも「あたたたたた」と出てくるので力強くいこうと、レコーディングで何回も歌い直しました。

 

夢は口に出して共有しないと始まりません

天羽希純 #2i2 インタビュー タウンワークマガジン townwork――アイドルとして大事にしていることは何ですか?

夢を口に出すことです。応援してくださる皆さんありきの私なので、「こうなりたい」と自分の中で思うだけでなく、伝えて共有したいんです。共感してもらえたら、自分もより頑張れるので。

――今はどんな夢がありますか?

まずは毎回のライブ会場を埋めていくことです。大きく言うと、いつかは東京ドームにも立ちたいです。#2i2は人数が少なくて、思い通りにいかない部分もありますけど、逆にそこを強みにできたら。4人の個々の強さを力にしたいので、私は雑誌の表紙をバンバン飾れるようになりたいです。

――仕事以外で成し遂げたいことも?

プライベートではワンちゃんだけですね。ドッグランに行くために自動車教習所に通ってますけど、ワンちゃんを幸せにして「お前が飼い主で良かった」と言われるのが夢になっています(笑)。

 

■Profile
天羽希純
(あまう・きすみ)

8月12日生まれ。東京都出身。
2013年からアイドル活動を開始。2020年11月に#2i2に加入。2021年に1stシングル「000001」、2022年に1stアルバム『涙そうそう』をリリース。

OFFICIAL Twitter:@amau_kisumi
OFFICIAL Instagram:@amaukisumi
#2i2 OFFICIAL Twitter:@2i2jp
#2i2 OFFICIAL SITE:https://www.2i2.jp/

■タイアップ情報

「BURNBURNBURN」
『ぱちんこ北斗の拳シリーズ P真・北斗無双第4章』
全国のホールで導入

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河野英喜 取材・文:斉藤貴志

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