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2024年01月11日

俳優・西野七瀬さん&堀田真由さんインタビュー 「心から楽しむこと、まわりの意見を参考にすることを大事にしています」

西野七瀬 堀田真由 俳優 インタビュー タウンワークマガジン townwork4日間の合宿で行われる最終オーディションへの招待状を受け取った7人の俳優が、【大雪で閉ざされた山荘】という架空のシチュエーションで起こる連続殺人事件に巻き込まれていく様子を描いた「ある閉ざされた雪の山荘で」。劇団員に扮した西野七瀬さんと堀田真由さんに、作品に参加した感想や撮影の裏側をインタビュー。また、二人がどんな思いで俳優という職業に臨んでいるのかを聞きました。

 

クランクイン前に本読みを重ね、劇団員の関係性を構築

西野七瀬 堀田真由 俳優 インタビュー タウンワークマガジン townwork
――実際に俳優であるお二人が、今作では劇団員に扮しましたが、どんな心境で“同業者”を演じましたか?

堀田:俳優という仕事をしているからこそ、今回の笠原温子という劇団員の役を演じることにちょっと抵抗があって、実生活でも作品の中でも俳優でいるから、その間(はざま)がわからなくなりそうで、「一体どうなるのだろう?」という怖さがありました。でも、原作者である東野圭吾さんが紡ぐ物語は、キャラクターの輪郭がとても明確なので、そのまま落とし込めばいいのかなって、途中からは楽しさも感じるようになりました。私にとって新たな挑戦だったと思います。

西野:私が演じた元村由梨江は劇団員ではあるけれども、舞台の上に立ってお芝居をするシーンがほぼなかったので、役柄の設定に関してはあまり意識しませんでした。ただ、所々にトリックが隠されているので、「これってこういうことなの?」とか「これを知っている人はこの人で……」など頭の中で整理をしながら、演じていました。

堀田:クランクインの前に飯塚健監督を含めて、本読みをしっかりやったんです。二重・三重のトリックになっているから、「あとで見返した時に気づけるように目くばせをしてほしい」とか「このセリフはこういう意味を秘めながら言っている」など、すべて把握したうえで撮影に臨めたので、この作品ならではの面白さにどんどんハマっていきました。

――飯塚監督の演出をうけた感想を聞かせてください。

堀田:私は2018年に「虹色デイズ」という作品でご一緒して以来なんですけど、飯塚監督はリハーサルを入念にされる方という印象です。「虹色デイズ」は高校生たちの青春群像劇だったので、クランクインの前に皆で集まれる時は集まって、本読みを何度も重ねて撮影に臨みました。そんな作品づくりの仕方が舞台っぽいといいますか、キャストが仲良くなってから撮影に入るという空気感を大事にされる方だなと思っていました。今回は当時と真逆のキャラクターでしたが、そんな役柄を託されたことや、アドリブ合戦を委ねていただけたことが嬉しかったです。

西野:由梨江は他の登場人物と比べて口数が少ないので、表情や視線のもっていき方など、その場面での由梨江の心情を丁寧に説明してくださいました。

 

重岡大樹や戸塚純貴の存在で、現場は賑やかで楽しいものに

西野七瀬 堀田真由 俳優 インタビュー タウンワークマガジン townwork
――別荘を舞台にしたワンシチュエーションストーリーで、同世代の俳優が集まって長期間を過ごしただけに、かなり賑やかだったのではないでしょうか?

西野・堀田:楽しかったです!

――撮影外で楽しく過ごしているからこそ、どんどん疑心暗鬼になっていく物語に入り込む気持ちの切り替えが難しかったのではないかと思いますが……。

西野:由梨江は激しく感情を表現するわけではないので、切り替えの難しさは感じませんでした。多分、私以外の皆さんのほうが大変だったんじゃないかな。

堀田:温子とある人物が激しい口論になるシーンがあるのですが、後半はほぼアドリブだったんです。それは苦労しましたね。

西野:大変そうだなぁと思いながら見ていました。

堀田:直前までみんなでクイズをやっていて、出番の声がかかったらカメラの前に立って、カットがかかった瞬間に「あのクイズの答えは何だったんだろう?」って。関係性がきちんとできていたからこそ、そんなふうにオンとオフをきっちり分けられたのかも。相手のことを知っているから、どんなお芝居がきても受けとめられるというか。

――ムードメーカーはどなただったんですか?

西野・堀田:重岡(大毅)さん(笑)。

西野:バラエティー番組などでお見かけするあのテンションで、朝からずっと変わらないんです。

堀田:変わらなかったですね(笑)。

西野:ハイテンションで、(岡山)天音くんにだる絡みしていました(笑)。

――そんな皆さんを引っ張っていたのは?

堀田:まとめる人は……。

西野:いなかったかもしれない(笑)。戸塚(純貴)さんが、終始いじられていて、それが面白くてツボでしたね。

堀田:戸塚さんは優しいから、何でも受け止めてくださるんです。

 

相手の嘘を見極める基準は声や表情

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――日常生活の中で、誰かが嘘をついているとか、この人は演技をしているなど真偽を見極めるのは得意ですか?

西野:見破ることができているのか判定はできませんが、なんとなく嘘っぽいと感じる時はあります。会話をしていて、多分私が話していることに興味がないんだろうなっていうときも。声に心がないといいますか。

堀田:声もそうですが、私は相手の表情が変わるか変わらないかを見ちゃうかもしれません。

西野:逆に、この人は私のことを気遣ってくれて嘘をついているんだろうなとか、そういう場合の嘘のほうが伝わりやすいですね。

堀田:嘘にも種類があると思うんです。自分が得をするために嘘をつく人もいれば、相手に対しての優しい嘘もある。難しいですけど、優しい嘘って相手への気遣いでもあるから、その思いやりが嬉しいですし、見極めが難しいですよね。

――劇中、劇団員が一人ずつ姿を消し、全員が容疑者という状態に陥りますが、もし同じ状況におかれたとしたら、どのような行動に出ますか?

堀田:私は部屋から一歩も出ません。誰かにドアをノックされても、鍵をかけて絶対に出ないようにします。だって、次の日もその次の日も生き延びたいですから(笑)。

西野:この人は絶対にシロという人物を一人見つけて、その人と行動を共にします。アリバイ作りのためでもありますし、誰かと一緒なら話し合って推理もできますから、協力して身を守りたいです。

 

それぞれの転機になった出来事は……

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――ここからはお二人がどのような心境でお仕事に向き合っているかお聞きしたいのですが、これまでの活動において転機になった出来事について聞かせてください。

西野:大きな転機といえば、グループで活動していた時期を経て、独り立ちをしたことが大きかったです。すべて自分で背負わなければいけませんし、何事にも、より自覚をもって向き合うなど、いろいろな変化がありました。

堀田:私は2023年1~3月に放送されたドラマ「大奥」(NHK)で将軍・徳川家光を演じたのですが、女の子だけど男性に見せなければいけなかったことや、ファンの方がとても多い作品なので、携わることに大きなプレッシャーを感じていました。でも、将軍を演じる機会はそうそうないことですし、多くの家臣を従える役柄に扮して、これまで見たことのない景色を見た感じがして、一つ大きなものを乗り越えられたような、殻を破れたような心境でした。

――仕事をするうえで大事にしているのはどんなことですか?

西野:私は心から楽しんで向き合えるかどうか、ですね。あまり重く考えず気楽に、というと語弊があるかもしれませんが、精神をすり減らして何かに挑むのは自分を追い込むことにもつながるので、何事も楽しくやりたいと思って臨んでいます。

堀田:私の場合、「こうなりたい」という自我があまり強くないんです。まわりの皆さんの「こういう姿が見たい」という意見を聞いて、「それならやってみようかな」と思って向き合うことが多いので、皆さんの声やアドバイスを普段から大切にするようにしています。
 
西野七瀬 堀田真由 俳優 インタビュー タウンワークマガジン townwork

■Profile
西野七瀬
(にしの・ななせ)
1994年5月25日、大阪府生まれ。2011年「乃木坂46」の1期生オーディションに合格し、デビュー。2018年に同グループを卒業。主な出演作に「Dr.チョコレート」(日本テレビ)、WOWOW 連続ドラマW「0.5の男」、DMM TV「ケンシロウによろしく」、木ドラ24「ポケットに冒険をつめこんで」(テレビ東京)、映画「シン・仮面ライダー」、「イチケイのカラス」など。映画「君の忘れ方」が2025年公開予定。

◆西野七瀬Official site:https://nishinonanase.com/s/m04/?ima=1628
◆西野七瀬Official X(旧Twitter):@nanase_andstaff
◆西野七瀬Official Instagram:@nishino.nanase.official

堀田真由(ほった・まゆ)
1998年4月2日、滋賀県生まれ。2015年デビュー。主な出演作に「大奥 徳川家光×万里小路有功編」(NHK)、「風間公親-教場0-」(フジテレビ)、「CODE-願いの代償-」(読売テレビ)、映画「オカルトの森へようこそ THE MOVIE」、「バカ塗りの娘」など。「たとえあなたを忘れても」(ABC)で主演を務めたほか、映画「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」が公開中。劇場版「君と世界が終わる日に FINAL」が2024年1月26日公開。

◆堀田真由Official Site:https://www.amuse.co.jp/artist/A8680/
◆堀田真由Official X(旧Twitter):@mayuhotta0402
◆堀田真由Official Instagram:@mayuhotta

■作品情報
西野七瀬 堀田真由 俳優 インタビュー タウンワークマガジン townwork
「ある閉ざされた雪の山荘で」
2024年1月12日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
配給:ハピネットファントム・スタジオ

劇団に所属する役者7人に届いた、4日間の合宿で行われる最終オーディションへの招待状。新作舞台の主演を争う最終選考で、彼らが“演じる”シナリオは、【大雪で閉ざされた山荘】という架空のシチュエーションで起こる連続殺人事件。出口のない密室で一人、また一人と消えていくメンバーたち。はたしてこれは、フィクションか?それとも本当の連続殺人か?彼らを待ち受ける衝撃の結末とは……。

公式サイト:https://happinet-phantom.com/tozayuki/

©2024映画「ある閉ざされた雪の山荘で」製作委員会 ©東野圭吾/講談社

編集:ぽっくんワールド企画
撮影:河井彩美
ヘアメイク:猪俣真衣子(TRON)<西野七瀬>/河嶋希(io)<堀田真由>
スタイリング:森田晃嘉(MiNTSS)<西野七瀬>/辻村真理<堀田真由>
取材・文:荒垣信子

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