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2016年03月11日

高校生エンジニアちゃちゃまる流「やりたいことの見つけ方」

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「やりたいアルバイトが見つからない」「そもそも働くのって大変そう」と仕事に対して、イマイチ楽しさを感じられない人、必見! Web制作会社「LIG」で働くちゃちゃまるさんはなんと高校生。ちょっとした行動で自分がやりたかった仕事に出会えたと言います。そんなちゃちゃまるさんに仕事の楽しさを聞いてみました。

自分の感性で「おもしろいモノ」を見つけだす

――ちゃちゃまるさんは高校生でWeb制作会社で働いていますが、具体的にどんな仕事をしているんですか?

「僕の仕事はITに関する「世の中にあるさまざまな面白いモノ」を探し出して、LIGのサイトで記事にして紹介することです。

選ぶ基準は「僕が面白いと感じた」か、ということです」

――え!?面白いと思っただけでいいんですか?

「はい。LIGは自社のサービスだけでなく、おもしろいものがあればどんどん紹介しよう!という感覚が強い会社。「みんなでIT業界全体を盛り上げていこう!」という思いのもと記事をつくっている人が多いんです。

僕に任されているのは高校生の目線や感性で面白いものを見つけることなんです」

――最近、面白いと思ったことはなんですか?

「最近の記事だと「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」という手のひらサイズの小型コンピューターを紹介しました。これを使うと簡単にパソコンやポータブルゲームを作ることができるんです。それを僕なりに、使い方の動画を入れたり、実際に自分で使った感想などを書いたりして、使ったことがない人にもイメージしやすい内容にしています」

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――他には何かありますか?

「英語が得意なので、海外で話題の新技術や新商品を紹介しています。例えば、スニーカーの側面がディスプレイになっていて、スマートフォンから柄をデザインできる「Shift Wear」というプロダクトを紹介したり。

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そして、自分で考えたプログラムを紹介する記事もアップしています。天気予報をLEDの光で知らせてくれるというプログラムをつくりました。

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ブレッドボートと呼ばれる基板(上記写真)にLEDを挿し込んでプロトタイプを作成。プログラムを書いて、LEDの配線をして実際に作動させるまでを紹介しています」

IT関連のイベントに参加したら、履歴書も面接もすっとばして入社が決定

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――そもそも、LIGってどんな会社なんですか?

「主にWebサイトの制作をしている会社です。大手企業のコーポレートサイトやプロモーションサイトを作っていますが、いかに目立って面白いサイトをクリエイトするかがLIGの特徴だと思います」

――LIGに入社したきっかけを教えてください。

「『ハッカソン』というIT関連の人たちが集まるイベントがあって、そこに参加したのがきっかけです。このイベントは誰でも参加できるんですが、高校生の参加者は僕だけで、ここで自分の考えたエコロジーの力でITを変えていくというサービスをプレゼンしたんです。

僕が臆せずにプレゼンしていることに興味をもったLIGの方に「ウチで働いてみない?」って声をかけられて…。

もともとLIGのサイトはチェックしていましたし、新卒で入社したいと思っていた会社だったので「ラッキー!!」と(笑)」

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――確かにそれはラッキーですね。でも、まったく知らない環境で働くことに不安はなかったですか?

「全然なかったですね。不安よりもどんな会社なんだろうというワクワク感が強くて。ただ、働くって履歴書を書いて、面接で入社動機をきちんと話してというイメージだったので、面接が雑談程度で終わったのは驚きましたけど(笑)。声をかけられた1ヶ月後にはLIGのオフィスで働くようになりました。

IT業界の人たちって本当に行動が早くて「いい!」と思ったらすぐ動くんです。プロセスよりも今、やりたいという気持ちを形にすることを大事にするというか。その気持ちが伝わってきたから、不安がなかったのかもしれません」

――学校と仕事はどう両立しているのかスケジュールを教えてください!

「学校が終わって16~17時ぐらいにオフィスに来て、大体20時ぐらいまで仕事をしています。普通のアルバイトと一緒ですね。基本的には「行けるときに行く」という契約で、給与も日給です」

――ところで「ちゃちゃまる」ってすごい名前ですよね。

「本名ではないんですが、LIGに入ったときに上司から「キミ、犬っぽいからちゃちゃまるね」って言われて。最初は「なんで?」と思ったけど、社内の人から「ちゃちゃー」とか呼ばれているうちに悪くないなと(笑)。僕の上司も「のびすけ」ですからね。クリエイターネームで働いている人が多い会社なんです。

僕を「高校生の○○くん」ではなくて、新人クリエイターのひとりとして見てくれるのは、すごく嬉しいしモチベーションになるんですよね」

ゼロから作りだして、周りから反響があったときは最高に楽しい!

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――仕事をしていて楽しいときはどんなときですか?

「自分が見つけたおもしろいものがITを通じていろんな人に見てもらえることですね。ルーティンワークではなくて、常に新しいことやおもしろいものを見つけて、自分の力で発信できることがとても楽しいです。

それに対して、周りから反響があったときは最高に嬉しいです。たとえば、上司や社内のメンバーから「あの記事、おもしろかったよ」と声をかけられたり、ユーザーから「いいね」やシェアが増えたり。

ゼロのところから何かをつくりだすことが好きなので、今の仕事はやりたかったことそのものなんですよ。でも、最初から「これがやりたい!」と思っていたわけではなくて、なんとなくやりたかったことがLIGに入ったことでより明確になった感じですね」

仕事では得意なことを自慢するほうが、やりたいことができるはず

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――ちゃちゃまるさんのように「やりたい仕事」や「楽しい仕事」に出会うには何をすればいいと思いますか?

「まずは自分がやりたいことを発信することだと思います。自分が得意なことを友達に自慢すると引かれてしまうこともありますが(笑)、仕事では自慢したほうがいい。そうすると「あの人はあれが得意だから任せてみよう」と、やりたい仕事ができると思うんです。

僕もハッカソンで得意なことをアピールしたら、こうやっておもしろい仕事と巡り合えたので」

――ちゃちゃまるさんは4月から大学生ですが、これからの目標を教えてください!

「当分は、大学と仕事を両立させながら、IT業界についてもっと勉強しようと思っています。そして、ゆくゆくは自分で考えたサービスを発信できるように起業することを目標としています」

■取材協力
株式会社LIG
http://liginc.co.jp/

取材・文:中屋麻依子 撮影:八木虎造

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