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2018年02月21日

アーティスト・家入レオインタビュー 「音楽が好きで悔しい思いをするからこそ、まだまだ挑戦したいと思える」

家入レオ インタビュー

2015年のデビュー以降、青春期ならではの叫び葛藤を歌い、独自の楽曲センスや歌詞で注目を集め続けてきた家入レオさん。歌うことが好きだった少女が、アーティストとして音楽と向き合うことになったキッカケや、新しいことへの挑戦が楽しいと語る彼女の仕事観についてお伺いしました。さらに、様々なアーティストとのコラボも注目される、最新アルバム『TIME』の制作エピソードについてもインタビュー!
 

尾崎豊さんの音楽を知って“歌はつくれる”ということを知りました

家入レオ インタビュー

――17歳のときにシングル「サブリナ」でデビューしたレオさんですが、歌手を目指すようになったキッカケは?

小さなころから歌うことが大好きで、いつか“歌う人”になれたらいいなと漠然とは思っていたんですけど、尾崎豊さんの音楽と出会ったことで“歌う”だけじゃなくて、“歌をつくることができる”ということを知ったんです。そういう発想がそれまで自分の中になかったから衝撃でしたね。中学生のときに音楽塾ヴォイス(音楽プロデューサー西尾芳彦主宰)に通うようになったのは、ひとつの転機だったと思います。そこで作ったデモが東京に持ち込まれて、デビューに繋がりました。周りの方たちのおかげで今があると思っています。

――実際にデビューして歌うことが仕事になったことで戸惑うこともあったのではないでしょうか?

いろいろな評価をされる中で、戸惑ったり、心が折れることは何度もありました。でも、そうやってたくさんの人に削られて揉まれるからこそ、曲が磨かれていくんだということがだんだんとわかっていきました。それは必要なことだし、今はそれが楽しみでもあります。それと、比較的早い年齢から、この仕事を始めているので、あまり仕事だという感覚はないんです。好きなことを探求できていて幸せだな、ありがたいなという思いが強いです。
 

音楽が“好き”という気持ちが私を支え続けてくれる

家入レオ インタビュー

――ただ、プロである以上、締切があるわけですし、タイアップの場合はいろいろと求められることも多いと思うんですけど、それに応じる大変さを感じたりは?

昔から、思うままにピアノやギターを弾いて歌ったり、歌詞を書くというのも大好きなんですけど、最近はたとえばタイアップのような“枠”や“テーマ”があった上で曲を作ることが楽しいですね。求められるものがあるからこそ自分というものがわかるし、新しくやりたいことが見えてきたりもします。歌で自分を伝えるにしても、題材があると、自分の引き出しをいろいろ探って、新しい挑戦や、違った色に染まれたり……。そうやって望んでもらうこと、人に喜んでもらえることが歌うことの喜び、やりがいだなと思うんです。その過程では、思ったようなかけ算にならないことも多々あるんですけど。

――行き詰まったときの対処法はありますか?

音楽が大好きだからこそ、大嫌いになることもいっぱいあります。誰かのことを好きになるときだって、その人のことを憎いと思う瞬間がまったくないとしたら、まだまだお互いに気飾っているんだろうなと思うし。マイナス面も受け止めることができて初めて、本物の好きになるんじゃないかなと。それに、歌うのがイヤだから明日の現場に行かないとか、そんなわけにはいかないですからね。自分に期待してくれる周りの人たちのことは裏切れないですし、逃げるほうが怖い……。責任という面もありますけど、やっぱり音楽が“好き”という気持ちは私を支え続けてくれているなと思います。
 

音楽を軸にして、いろいろなことにチャレンジしていきたい

家入レオ インタビュー

――新しいことに挑戦するときは、ワクワクしますか? それとも、不安に感じることが多いですか?

ワクワクですね。人一倍好奇心が旺盛なのでいろいろやってみたいし、そこでの出会いを大切にしたいと思っているんです。苦手かもしれないって考えるよりは、挑戦することで“やってみてよかった”と思えることが多いですね。それに、どの現場でも、その現場ごとに仕事に真剣に携わっている方がいるので、そこでの出会いも私にとっての大きな財産です。

――どんなこともとらえ方次第ですね。ちなみに、家入さんの場合は最初のお給料をどう使ったのでしょうか?

母に送りました。音楽を始めるときに、母が車を売ってギターを買ってくれたり……本当に一生懸命育ててくれたので。

――ここまでお話をお聞きして、ポジティブさや人への感謝の気持ちなど、人間ができているなと感じましたけど、さらに孝行娘!

いえいえ、全然できた人間ではないですよ。この間も、連日クレープのホイップクリームを増量していたら、マネージャーさんに止められちゃいました(苦笑)。

――意外な一面ですね(笑)。そんなレオさんは、2017年にはドラマ『新宿セブン』に役者として出演されたわけですけど、新しい扉を開けたいという願望が強かったのでしょうか?

去年5周年を迎えて、いろいろな自分を見たかったり、表現するのが好きだからこそ、その方法を音楽に限らず試してみたいなと思っていたところに、ちょうどこのお話をいただいたんです。実際に撮影に臨んでみると、すごく刺激的で面白かったです。

――餃子屋さんの看板娘かと思いきや実は殺し屋だったという女性・栞のガラっと異なる顔を演じるレオさんを観て、役者としても魅力的だし、もっともっといろいろな顔を観てみたいと思いました。

それはとても嬉しい言葉です。10代のころは自分の経験や感じたことを基に真っ直ぐな歌を発信していましたけど、演技の場合は状況整理が俯瞰してできるというのが面白くて。たとえば“本人が思っていることも、相手側からすると違って受け止められるんだ”とか、発信者と受信者の目線が自分の中に根付いて、そのことでより相手を意識して曲を作れるようにもなりました。機会をいただけるなら、お芝居にもまた挑戦したいと思っています。ただ、ほかのフィールドに行ってみたからこそ、自分の軸は音楽だなと思ったりもして。今あるもの=音楽を大事にしながら、これからもいろいろな表現をしていきたいです。
 

コラボ曲収録——新しい試みが詰まった最新アルバム

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――そして2月21日には、アルバム『TIME』もリリースされますが、多彩な表情と心の動きが色鮮やかな作品ですね。レオさんらしい凛とした意志の強さを軸にさまざまな主人公を演じているようにも感じられて、5周年を経たレオさんの表現欲がますます花開いているなとも感じます。

5年活動してきた中で、自分というものがわかってくると、もっといろいろな人と曲を作ってみたいという想いが芽生えて。フレッシュな世代からレジェンドまで、前作『WE』やそれ以前に出会った信頼関係を築けている方たちが、家入レオというフィールドの中で良い意味でバトルをしてくれた今回のアルバムは、本当に表情豊かな作品になったなと自分でも思います。中でも、「ずっと、ふたりで」は、作詞・作曲・編曲まで初めて完全提供いただいた曲なんです。自作の曲は、あまり考えずに本能的に歌うんですけど、自分と違う感性を面白いと感じましたし、歌唱でどう爪痕を残そうかなというところでレコーディング前に自分を追い込んだことで、結果的に新しい自分を見つけられました。

――レオさん作詞・作曲の「TOKYO」みたいな、はすっぱに見せた雑踏の中を生き抜くたくましさも印象的です。

地方出身者の私としては、東京への憧れがありつつも染まりたくないという気持ちがあって。「TOKYO」の恋に仕事に夢に友情に奮闘している主人公には、多くの人の気持ちが重なるだろうし、一緒に踊りたいなとも思ってもらえるんじゃないかなと。

――このアルバムを作り終えての変化はありますか?

『TIME』を作っているときに、楽しいいっぽうで“どうしてこの和音が自分の中から出てこないんだろう”とか、悔しさもあって。やってみたいこともたくさんあるし、まだまだ挑戦はしていきたいなと思っています。
 

アルバイトをするなら営業の仕事。負けず嫌いなんです!

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――ちなみに最後に、レオさん自身はバイト経験がないそうですが、周りのお友だちを見ていたりして興味を持ったバイトはありますか?

営業の仕事ですね。友だちの話を聞いて、ノルマが大変そうですけど、逆に私はノルマがあると燃えるタイプ(笑)。もちろん、断わられれば落ち込みますけど、絶対に「イエス」をもらえなさそうな人から「イエス」を引き出せたら楽しそうだし、やりがいがありそうだなと。何においても追い込まれるほど頑張ってしまうというか……。負けず嫌いなんだと思います。

■Profile

家入レオ(いえいり れお)

福岡出身。13歳で音楽塾ヴォイスの門を叩き、15才で音楽の道で生きていくことを決意。翌年単身上京。都内の高校へ通いながら音楽活動をスタート。2012年2月のメジャーデビュー以降、1stアルバム『LEO』がオリコン2週連続2位を記録。第54回日本レコード大賞最優秀新人賞他、数多くの新人賞を受賞。翌1月より開催の初ワンマンツアーは全公演即日完売。数多くのドラマ主題歌やCMソングなどを担当。

◆家入レオ OFFICIAL SITE:http://leo-ieiri.com
◆家入レオ OFFICIAL BLOG:http://ameblo.jp/ieirileo
◆家入レオSTAFF OFFICIAL Twitter:@leoieiri_staff
◆家入レオOFFICIAL FAN CLUB SITE:http://www.leo-ieirimobile.com/

 
編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河井彩美 取材・文:杉江優花

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