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2018年12月04日

アーティスト・伊藤千晃インタビュー『音楽に救われてきたからこそ、ずっと歌は歌っていきたい』

伊藤千晃 AAA トリプル New Beginnings C-TIVE happiness Eternal Story chiaki ito ちあき タウンワーク マガジン

衣装協力:RE SYU RYU(ニンジニアネットワーク)


9月にソロでの音楽活動をスタートさせた伊藤千晃さん。デビューしてから現在に至るまでのお仕事観を伺いました。さらに高校生時代の貴重なアルバイト経験などエピソードも盛りだくさん。こだわりが詰まった新曲の制作エピソードも必見です!

ファンからの後押しで再開した音楽活動だからこそ、自然体の歌を歌いたかった

伊藤千晃 AAA トリプル New Beginnings C-TIVE happiness Eternal Story chiaki ito ちあき タウンワーク マガジン
——ミニアルバム『New Beginnings』は、どのように制作されましたか?

「全体を通してサウンドが心地いいと感じるものにしたいと思っていました。歌詞に関しても、その時々の心情を落とし込んでいるので、今表現したいことを形に出来たと思っています」

——優しさが溢れた楽曲と、歌声の透明感にも聞き入ってしまいました。

「ありがとうございます。レコーディングでは、リラックスして肩の力を抜いた状態で歌うことを心がけていました。今年の9月に音楽活動を再開させていただいたのですが、その1歩を踏み出せたのはファンの方が背中を押してくれたことが大きかったです。なので、作り込んだ私ではなく、ナチュラルで等身大の伊藤千晃を表現したかったんです。そこに余計な力は必要ないんじゃないかという思いがあって、力を抜いて歌おうと思いました。でも、力を抜いて声だけを出すというのが本当に難しくて(笑)。どうしても強弱をつけたくなるし、イメージを作り込んでしまうところがあったので、頭で考えずに音楽から受け取った感情のままに歌えるまでは試行錯誤しました」

——作詞もすべて共作されているということで、配信楽曲の「New Beginning」は始まりを示唆する曲、「happiness」はファンへの感謝を描いたものになっていますが、特にラストに収録される『A Song For You』にはグッときました。

「ソロになって初のファンクラブイベントを10月に各地で開催させていただいたんですが、ファンの方たちからボードにメッセージをもらったんです。たくさん書いて頂いたメッセージを読んで感じた思いを歌詞にしました。曲の1番はファンの皆さんが私に届けてくれた言葉で、2番が私からのアンサーソングになっています。ただ、たくさんの思いが詰まった曲だからこそ、自然体の声で歌いたいのに、気持ちが溢れてしまってレコーディングでは一番苦戦しました」

——ミニアルバムのなかでは、少し雰囲気の異なる「LOVE or LIPS」はカッコいい楽曲に仕上がっていますね。

「他の4曲は“今感じている思い”が強いんですけど、この曲は、自分の“こうありたい”という理想や思いを描いたものになっています。ファッションとかメイクは、ずっと昔から好きなので私の中でコスメを象徴するリップをテーマにしました。毎シーズンすごい数の新作が出る中で“あなた自身はどの色・質感を選ぶの?”“自分の色を選択していこう”というのがテーマになっています。いろいろな選択肢があるから悩むけれど、最終的に“好きなものを好きだと言える自分”でありたいし、聴いてくれる人にもそれを伝えられたらと思います。それと、すごくキャッチーな振り付けがある曲なので、それも真似して楽しんでもらえたら嬉しいです!」

成長するために大切なことは、目的をもって練習を重ねていくこと

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——では、ここからはお仕事観にお伺いします。この仕事を始めたキッカケは?

「オーディションを受けたのが最初なんですけど、もともと歌もダンスも好きだったので、練習にはすごく前向きに取り組めていたし楽しかったです。でも、挫折もありました。若い頃は自意識が強かったので、歌もダンスも演技も“やれば上手に出来るはず!”と思っていたんですけど、この世界に入って、1〜2年でことごとく根拠のない自信は崩されましたね。どんなことも急に成長するわけではないし、日々の努力が形になっていくということはすごく感じました」

——どう克服していったのでしょうか?

「練習と経験だと思います。練習が大切なのは大前提として、練習の仕方も大切で。“20代前半までは、“頑張れば気持ちは伝わる!”という思いで、ひたすらガムシャラにやっていました。ただ今思うのは、“なんのためにそれをしているのか?”という意識を持って練習することで、得られる効果も大きく変わってくることがわかりました。そういう目的意識を早く持てていたら、もう少し器用にやってこられたのかなと(笑)」

相手が求めているものを意識してみると、感じ方が変わってくる

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――アーティスト活動を“仕事”だと思えるようになったのは、いつ頃ですか?

「ライヴ会場が大きくなるにつれて、仕事だという実感が徐々に生まれていきました。ライヴに集まってくれる方たちは“幸せ”や“楽しい”という感動体験を求めて会場に来てくれているわけだから、“そこで失敗出来ない”とか、“不快な思いをさせて帰すわけにはいかない”っていう責任感につながっていったんです」

――それはファンという相手があって感じられたという。

「そうですね。最初は、応援してくれる方たちの気持ちよりも“自分を見てほしい、自分が一番だ!”という思いが心のどこかにありました。でも、それだと相手には何も通じないということを、肌で感じた時期があったんです。“今の私じゃみんなは振り向いてくれないんだ”って気づいたことで、パフォーマンスが変わって、目があえば自然と手を振るようになったり。そしたら応援してくれる方も増えて、“時間を共有している”ということを楽しめるようになったんです。それはライヴを通してファンの方たちから教えてもらったことでした。

そのキッカケは、私にとってはライヴでしたけど、どの職業でも同じだと思うんです。仕事相手やお客さんが何を求めているのかを考えたり、ちょっと相手を意識するだけで、見え方もだいぶ変わってくると思います」

――歌とダンスは変わらず、ずっと好きですか?

「嫌いになったことも何度もあります! 大好きだからこそ離れられないのは分かっているのに、上手くできなくて振り回されている状態の時はしんどかったですね。それでも私は音楽に助けられてきたし、結局救ってくれたのは音楽でした。離れられないからこそ、今回の再活動にもつながったので、ずっと歌は続けていきたいと思っています」

不安な時は、人に話してみて自分がどう感じるのかを探すようにしてる

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――現在は、コスメのプロデュースや、下着のモデルもされていますが、チャレンジ精神は旺盛なのでしょうか?

「小さい頃から好奇心が強くて、ワクワクするというか、気持ちがうずくんですよ(笑)。だから、常に何か新しいことはしていたいなと思います。でも、いつも“やりたい!”って言っておきながら、のちのち不安になることもあるので、そういう時は人に話して、相手がくれた言葉に自分がどう感じるのかを大切にしています。

たとえば“あなたには無理だからやめたほうがいい”って言われた時に、“そうだよね”って思うのか、“それでも!”って思うのか。それはネガティブな要素だけじゃなくて、お菓子を『いる?』って聞かれて、『いらない』って言ってみたけど、『本当にいらない?』って聞かれると、『やっぱりいる!』みたいな(笑)。言葉にすることで、最初は遠慮がちになっていた自分の気持ちが固まっていくこともあると思うので、人に話して本当の気持ちを探ってあげるのは、一つの方法かなと思います」

歯科助手のバイト先は厳しかったけど常識を教えてもらった

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――ステキなアドバスをありがとうございます。ちなみに、学生時代からお仕事をされていますが、バイト経験はありますか?

「高校生の時に歯科助手と派遣などでバイトをしました。歯科助手は、姉が働いていた仕事場にバイトとして入ったんですけど、患者さんを呼んだり、カルテを書いたり。先生が本当に厳しくて、1つ1つすごく細かに注意されたんですけど、今となってみれば社会常識を学べた場所でした」

——どんなことを注意されたんですか?

「これは失敗談なんですけど、患者さんの苗字を呼ぶ時に、フリガナが書かれていないことがあって、呼び方を間違えて恥ずかしい思いは何度かしましたね(笑)。あと、カルテを書く時に、先生に『メモして』って言われるんですけど、漢字がパッと出てこなかったり、言われたことを文章にまとめるのも難しくて、そういうのを自然と練習しているのが、学校の勉強なんだなっていうのは発見でした(笑)」

——ほかに、仕事内容で印象的だったことはありますか?

「バキュームのサポートもしました。患者さんの口にバキュームを入れるので、最初は怖かったんですけど、たまたま一番始めの患者さんが父だったんです。バキュームを当てる加減を聞きつつ練習させてもらったんですけど、父が一番怖かったと思います(笑)」

——他には、派遣でもお仕事されたそうですが。

「いろいろやりました、式場の料理出しをした時に、初めて“腕の筋力って必要なんだ!”って思いました(笑)。お皿が重たくて、器用に何枚も持っている方とかは本当にすごいですよね。そこでは、お料理は左側から出すとか、テーブルマナーを学びました。そう考えると、好きなことを大切にするのも必要ですけど、目をむければ、自分にとってためになる情報はたくさん近くにあると思うので、バイトをされる方は楽しみながら頑張ってください!」

■Profile
伊藤千晃
(いとう ちあき)

9月にデジタルシングル『New Beginning』を発売し、本格的にソロでの音楽活動を再開。コスメブランド『C-TIVE』のプロデュースや、アパレルコラボ商品開発などで幅広く活躍。美容やファッションに関する豊富な知識で同世代の女性からの支持も集めている。
アルバム収録曲の「happiness」は、『18AWアンフィグラマリッチブラ(AMPHI×グラマリッチブラ)キャンペーン』のテーマソングに起用。「Eternal Story」は、テレビ朝日系全国放送「musicるTV」 12月度エンディングテーマに起用 。「LOVE or LIPS」はイギリスの腕時計ブランド「ヘンリーロンドン」のWEBCMに起用されている。

■Information
伊藤千晃 OFFICIAL SITEhttps://avex.jp/itochiaki/
伊藤千晃 OFFICIAL Twitter@chiakiki_ito

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河井彩美 取材・文:原 千夏

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