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2020年02月25日

声優・小林愛香インタビュー 『一歩を踏み出したことで、自分でも想像出来ない新しい世界に出会えた』

小林愛香_ラブライブ

スクールアイドルプロジェクト『ラブライブ! サンシャイン‼︎』(津島善子役)で声優としての頭角を現し、作品内ユニット・Aqours のメンバーとしても活躍する小林愛香さん。学生時代の貴重なバイトエピソードや声優としての仕事観について伺ったほか、ソロとして再始動となるメジャーデビューシングルについてインタビュー!

みんなで一緒に楽しいことをしよう――色彩豊かなデビュー作が完成!

小林愛香_ラブライブ
——「NO LIFE CODE」は、力強さに溢れた曲ですね。

楽曲を初めて聞いた時から、すべてが肯定されるような前向きな気持ちが溢れてきて涙が出ました(笑)。歌詞にも、芯のある強さが描かれていて、今までの自分、今、そしてこれから小林愛香として目指していきたいものが詰まった1曲になっているので、すごくポジティブな気持ちで歌いました。

——プロデューサーの田代さんとも話し合いをされたのでしょうか?

はい。これからどんなアーティストになっていきたいのか、私自身はどういう人なのか?から始まって、スタッフさんも含め、たくさんお話をさせていただきました。その中で出てきたのが、ボーダーを超えてもっと未来が自由になるようにという思いを込めた“Gradation(グラデーション)”“Variation(バリエーション)”という言葉でした。

――幅広い意味で捉えられそうですね。

そうですね。たとえば私の場合、昔は保育士を目指して資格を取ったけれど、歌も大好きで歌手になるのも夢だった。そういった全く違う2つの世界を目指しているようでも、実は全部が繋がって今の自分がいる。1つに絞らなくても、どっちにもいける可能性=バリエーションで表せたりと、置き換える人によって様々な解釈が出来るのも魅力だと思っています。

——CDのジャケットも、とてもカラフルですね。

かとうれいさんのイラストが大好きでお願いして描いていただきました。レモン・愛犬・ラーメンなど私の好きなものがいっぱい詰まっています。

——カップリングの「ゆらゆらら」は、少し力を抜いた自然な歌声が印象的でした。

「NO LIFE CODE」は芯のある強さやメッセージがあるぶん、「ゆらゆらら」は、包み込むような優しい歌声で揺らぎを意識しました。バリエーションの違う曲が入ることで、ここでも感情のグラデーションが表現できればいいなと思いました。

——そして、さらに印象の違う「Crazy Easy Mode」。

これは田代さんに、今ハマっているものを聞かれた時に浮かんだ動物がテーマになっています。実は、歌詞カードの英詞部分の大文字がヒントになっているので、それもあわせて楽しんでもらえたらと思います!

夢中で駆け抜けた声優としての仕事と責任感

小林愛香_ラブライブ

——続いて、お仕事観についてもお伺いしたいと思います。まずは、この世界を目指したキッカケから。

小さい頃から歌うことや踊ることが好きでした。その好きだと思えることを続けていたら、自然と歌手が夢になっていきました。

——仕事としての意識が芽生えたのはいつ頃ですか?

2011年のデビューシングルがアニメのエンディングでON AIRされたんですけど、TVから流れてくる歌を聞いた時はすごく感動して、歌手が職業になったと感じました。とにかく、当時は楽しくて夢中でしたね。

——プレッシャーなどもなく?

そうですね。その後、声優の仕事をするようになって、キャラクターや役に出会った時に、大きなものを背負っているという責任感を感じるようになりました。私の演じ方次第で、その子(役)の見え方も大きく変わっていきますし、キャラクターの人生を一緒に歩んでいるという感覚ですね。

——声優業には、すぐに馴染めましたか?

声優を始める前は自分の声があまり好きではなくて、最初に声優業をススメられた時も、「演技も出来ないので無理です」と断っていたんです。ただ、受け身でいるだけでなく、自発的に何かをやっていこうと思った時に、声優のオーディションを受けることにしました。そこで、いくつかのキャラクターの声を試したことで、自分でも“こんな声を出せるんだ”と気付けたことは自信になりましたし、そこからアニメ『ラブライブ! サンシャイン!!』の津島善子という役に出会って自分の可能性を広げてもらいました。

——挑戦したことで世界が広がったと。

はい。最初は歌手というものにこだわり過ぎて他のことは考えられなかったんです。でも、一歩踏み出した時に、自分でも想像できなかった新しい世界が広がりました。

今の仕事にも活きているファストフード店でのアルバイト経験

小林愛香_ラブライブ
——ではここからは、アルバイト経験についても伺いたいと思います。

ファストフード店で3年間働きました。高校1年の時に、周囲の友だちがバイトを始めたこともあって、当時習っていたダンスと両立しながら働いていました。

——ファストフード店を選んだのは?

親からOK が出たのがそこのみで。大手のチェーン店だったので、教育もしっかりしているだろうという母親の謎の後押しで決まりました(笑)。そこでは、レジや接客が主な担当でしたが、たまに役割が変わってドリンクを作ったり、ポテトを揚げたりもしました。どの作業も楽しかったですね。

——大変だったことはありますか?

飲み物をひっくり返してしまったりと失敗もありましたが、先輩や仲間からは比較的甘やかされていた気がします(笑)。ただ、覚えることは多かったので自主的にメモはとるようにしていました。新メニューが出ると、商品に使われている素材を聞かれることが多かったのには驚きました。それまではお客さんとして行っていた場所に、お店の人として立ってみて知ることは多かったですね。

——バイトを経験して良かったことはありますか?

“仲間と一丸となって働く”という経験が出来たことです。私は接客がメインでしたが、1人では仕事として成り立たない。作ってくれる人がいて、運んでくれる人がいて、会計があって、たくさんの人の手が加わって、やっと「ありがとうございました」にたどり着く。そうやってチームとして働くことで、輪を大事にすることを学べたのは良かったし、今の仕事にも活きています! 

——“今の仕事に活きている”部分についてもう少し具体的に教えてください。

私が仕事で大切にしているのは、人とのつながりやチームプレイなんです。今回のCD制作もですが、有難いことにスタッフの皆さんが私のやりたいことをとても汲んでくださって。お互いへの尊敬と感謝を忘れずに、楽しみながら“一緒に何かを目指していく”というチーム感の大切さを強く感じています。

好きなものや楽しいと思う気持ちを共有する関係がステキだと思う

小林愛香_ラブライブ
——お話を伺うと、好きという気持ちや、楽しむことにまっすぐ向き合っているのを強く感じます。

ありがとうございます。同じことをするにしても、楽しめたほうが良い結果にもつながると思うので。それと、私以上にファンの方たちが、私の“好き”を見つけるのが上手なんです(笑)。私が、ぽろっと「⚪⚪が美味しい」って言うと、それにまつわるメッセージやお手紙をくれたりするので、それを見てさらに嬉しい気持ちになりますね。

——お互いに喜ばせ上手という(笑)。

たしかに、そうかもしれないです! 私はファンのみなさんが友だちみたいな存在だと思っているので、「楽しい」や「嬉しい」という気持ちを共有させてもらって自分も幸せな気持ちになれる。ずっと、そういう関係性でいられたらいいなと思います。

——では、最後に夢を追っている方へのメッセージをいただけますか?

大小関わらず、やりたいことや夢はたくさん持っていて良いと思うんです。夢に向かっている姿を見たり知れたりするのも楽しいので、一緒にたくさんの夢を叶えていきましょう!

■Profile
小林愛香(こばやし あいか)
2011年にTVアニメ『フリージング』のエンディングテーマ「君を守りたい」で歌手デビュー。以降、スクールアイドルプロジェクト『ラブライブ! サンシャイン‼︎』の津島善子役を演じ声優として頭角を現し、作品内ユニット・Aqours のメンバーとしても活躍。Aqours は、2018年11月に東京ドーム2DAYSライブを行い、同年末に第69回NHK 紅白歌合戦への出場を果たすなど、絶大なる人気を誇っている。

◆小林愛香 Official HP:https://kobayashiaika.jp/
◆小林愛香 Official Twitter:@Aikyan_

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河井彩美 取材・文:原 千夏

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