【受験生のバイト事情】いつ辞める?勉強との両立は?
受験を控えた高校3年生の皆さん、バイトと勉強の両立に悩んでいませんか? 今回は、受験経験のある大学生に、高校時代、いつまでバイトを続けたか、両立のための工夫などを聞いてみました。
高3の4月、7月、10月からバイトを控える人が多い
まず聞いたのは、受験生が受験前にアルバイトをしていた時期。傾向として見えてきたのは、高校3年生4月、つまり進級するタイミングで、バイトをしている人が減ること。また、高校3年生の1学期中に徐々に減っていき、夏休みに入る7月のタイミングでまた減っているのがわかります。まとまった時間ができる夏休みを前に、「そろそろ勉強に専念したい」とアルバイト先に伝えやすいのかもしれません。
さらに季節は進み、10月以降になると、アルバイトをしている人は1ケタに。一方で、本格的な受験シーズンでもある1月〜2月でもアルバイトをしている人が7%~9%もいます。受験生とはいえ、アルバイトと勉強の両立に頑張っているのがわかります。
受験前にやっていたバイト日数は、週1日派が多い
次に聞いたのは、1週間にどのくらいのペースで働いていたのか、ということ。最多は1日で35%。次いで、ほぼ同数で2日(23%)もしくは3日(24%)となっています。平均値でいうと、約2.3日。
受験勉強に「差し支えない数日程度」ということで、バイトの頻度を下げているのかもしれません。一方で6日、7日とほぼ毎日、アルバイトをしている人も。
1回のアルバイトの勤務時間は、3~4時間が多い
では、1回のアルバイトでは、何時間くらい勤務しているのでしょうか。
多いのが3時間(28%)〜4時間(27%)、その次に5時間(16%)という結果に。高校生のバイト先として人気のコンビニやドラッグストア、ファミレスなどでは、1回のシフトがおよそ3時間〜ということもあり、1回のシフトも最小限におさえつつ、勉強との両立をはかっているのかもしれません。
また、7時間以上という人も7%いるので、「回数は減らして、1日がっつりバイト」という、メリハリ派もいそうですね。
バイトと受験勉強の両立で大変だったこと&対処法は?
最後に、アルバイトと勉強の両立で大変だったことを聞いてみました。
大変だったこと
「疲れて勉強できなかったことがあった」(大学生/男性)
「バイトで疲れて、勉強すると眠くなる」(大学生/女性)
「勉強する時間がない」(大学生/女性)
といった声が多くあがりました。そこで、先輩方には、のりきるための対処法についても聞いてみました。
対処法
スケジュール管理をしっかり
「毎日タイムスケジュールを書いて、勉強・アルバイトを計画的に行った」(大学生/男性)
朝時間・スキマ時間を活用する
「早朝、通学やバイトの移動時間などのスキマ時間に勉強した」(大学生/女性)
バイトがない日に集中して勉強する
バイトの日は開き直って勉強をせず、翌日から勉強していた(大学生/男性)
時間やシフトを調整してもらう
「アルバイト先のお店に混む曜日・時間帯があり、勉強しようと計画をしていた日に追加シフトを頼まれることも。交渉して短時間にしてもらい、解決しました」(大学生/女性)
なかには、徹夜や睡眠時間を削ったというコメントもありましたが、ムリは続かないもの。
忙しくても食事や睡眠をしっかりとり、体調管理を万全にしつつ、勉強とアルバイトを両立させている人が多いようです。
アルバイト先に退職の意思はいつまでに伝えればいい?
バイト先に辞める意思を伝えるなら、退職予定のおよそ1カ月前に告げるのがベター。先輩の体験談のなかにも、バイト先に慰留され、なかなか辞められなかったというコメントがあるので、余裕をもって伝えるのがよさそう。
いかがでしたか?
限られた時間のなかで、勉強とアルバイトを両立させていく方法は、大学生・社会人になっても大いに役立ちます。大変な時期ですが、これを乗り越えて、夢を勝ち取ってほしいですね。
※データ/18歳~25歳までの受験経験者(200人)を対象に調査(調査期間:2016年3月/23日~3月28日) 調査協力/株式会社クラウドワークス
文/嘉屋恭子