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2022年05月31日

正社員登用制度とは?バイトやパートから正社員を目指す方法と注意点

正社員登用制度とは?バイト・パートから正社員を目指す方法と注意点アルバイト・パートや契約社員の求人欄に「正社員登用制度あり」と書かれているのを見たことはありませんか? これは、バイトやパートなどの非正規雇用から正社員を目指せることを意味しています。今回は、正社員登用制度を利用して正社員になる方法や正社員に登用されやすい人などを解説します。

正社員登用制度とは

正社員登用制度とは、パート、アルバイト、契約社員など非正規雇用者を正規雇用の正社員に登用する企業の雇用転換制度です。すべての企業に正社員登用制度があるわけではなく、制度のある企業でも、誰もが正社員登用の対象になるわけではありません。登用基準は各企業に任されており、勤続年数がある程度長ければ正社員登用されやすい企業がある一方で、比較的厳しい基準を設けている企業もあります。

 

正社員登用制度の実態

厚生労働省が令和4年3月に発表した「労働経済動向調査(令和4年2月)の概況」(※)では、回答した企業の中で「正社員登用制度あり」と回答したのは75%、そのうち約半数の49.3%の企業で過去1年間に登用実績があると答えています。一方、登用制度がないと回答した23%の企業のうち、30.4%で正社員への登用実績があると回答しています。
つまり、制度の有無に関わらず、正社員になる機会はある結果になりましたが、制度がある企業の方が実績は高く、チャンスは多くあると言えそうです。

正社員登用制度がある企業の業種は、卸売業・小売業が84%で一番多く、金融業・保険業、医療・福祉、生活関連サービス業・娯楽業がそれぞれ81%で続きます。過去1年間で登用実績がある業界のトップは医療・福祉業界で44%でした。

労働経済動向調査(令和4年2月)の概況

 

正社員登用を目指す前に確認すること

応募する前から正社員登用を考えている人は、求人に「正社員登用制度あり」と記載があるか、記載がない場合は、応募後に面接で担当者に制度の有無を確認するのが良いでしょう。求人広告に制度の有無を記載することは必須ではないので、記載がなくても制度がある場合があります。

制度があった場合、さらに以下3点を確認しておくと、入社後のイメージができておすすめです。既に入社している場合も確認することは同じです。

正社員登用の要件・基準

正社員登用のための要件や基準は企業によって異なります。細かい規定などは求人広告には記載していないことが多いので、面接が進んだ際に確認しておくといいでしょう。既に入社している場合は、直属の上司または人事に確認しましょう。

正社員登用の実績

正社員登用制度はあっても、登用に至った実績がない企業もあります。面接が進んだら、実際に正社員登用された人がどのくらいいるのか、どのくらいの頻度で登用しているのかを質問してみましょう。制度を活用している企業なら、「この会社でずっと働きたい」というアピールになります。既に入社している場合は、直属の上司または人事に確認します。

正社員に登用された場合の待遇

正社員登用された際に、給与や待遇(勤務時間や休日、社会保険など)がどう変わるかも確認しておくと安心です。

 

正社員登用までの流れ

正社員登用までのプロセスは、企業によって異なりますが、以下のような流れが一般的です。

<正社員登用までの流れ>

1.正社員登用される要件・基準を確認する
勤務実績や勤務態度、仕事内容などの採用基準、上司の推薦など、自分がそれを満たしているかを確認します。

2.登用後の雇用条件や待遇などを確認する
雇用契約の変更をした後に「違った」とならないよう、気になることは必ず質問しましょう。

3.面接や試験を受ける
一般的に面接と筆記試験の両方があるところが多いです。筆記はSPI、一般常識、会社によってはレポート提出などがあります。面接も現場の上司や人事部も入る場合などがあります。

4.雇用契約の変更を行う
採用の連絡を受け、最終的に正社員での雇用条件に問題なければ、雇用形態の変更手続きを行います。

 

正社員登用されやすい人とは

正社員として登用されるには、直接の上司に「この人なら正社員として採用してもいい」と思われることが重要です

今の仕事で一定の実績を上げている人

仕事でミスなどをしないのみでなく、パートやバイト、契約社員の中でもリーダー的な存在として周囲と連携したり、指示以上のことを先回りして行うなど、一定の実績を上げている人は正社員登用の声がかかりやすい傾向にあります。
教えてもらったことや任された仕事以外はしない、指示待ちのスタンスでは難しいです。

より責任のある仕事をしたい人

長期雇用を前提とする正社員は、企業の業績に貢献するために責任範囲の広い仕事を任される傾向にあります。例えば、業務改善、商品や売り場の改善、新しい提案、他の部署の人とも仕事したいなどに興味がある人は、周囲や直属の上司に「こんな仕事をしてみたい」とアピールするのもいいでしょう。

後輩などを育てることに興味がある人

正社員も含めより成果が出せる人材へと導く育成と、成果が定期的に出せるようなマネージメントが正社員には求められます。
そのため、アルバイトなどの新人スタッフの育成に興味がある人や一定の成果を上げている人も、正社員登用を買われる機会が巡ってきやすいです。

 

正社員登用まで待てない人は、転職という手もある

正社員に登用されるには、制度の有無にかかわらず一定の時間がかかります。そのため、「この企業で働きたい」という強い意志があるならチャンスを待つのもいいですが、「この会社で正社員になるのは難しそうだ」と感じたら、違う企業に正社員として転職する判断も必要です。どちらを選択するとしても、今いる職場でキャリアを積み、力と自信をつけておくことが前提となります。

 
※2017年6月30日の記事を更新しました。

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