Room1: 東啓介×納谷健 インタビュー5/6 【僕らの休憩室】

とんちゃんはバイトを始めた理由すらカッコイイ

納谷：じゃあ、今回はとんちゃん（東さん）の過去のバイト経験ということで、まずは今までどんなバイトをしていたか教えてください。

東：ずばり、コンビニのみ！

納谷：俺、バイトは色々やったけど、コンビニはやったことないわ。どんな感じなん？

東：商品を並べたり向きを揃えたり、店内の掃除、レジ打ちとか。だから、出勤してすぐにやることやった後は、結構暇でした。

納谷：あ、そうなんや。商品が多いから、忙しい印象だったわ。

東：時間帯によっては、手が空く時も意外とあるのよ。そういう時は、「この店は若いお客さんが多いからこういう商品をもっと仕入れて…」とか考えてたかな。

納谷：それは面白そう！でもコンビニってまかないはないよね？

東：コンビニのまかないってなんだよ（笑）。でも、レジ横にあるホットスナックはよく食べてた。

納谷：アメリカンドッグとか？

東：そう！アメリカンドッグいいよ！あと、焼き鳥ね。時間あるときは、ひたすら焼き鳥焼いてたわ。でも気付いたら、「やべぇ、焼きすぎた！」ってなってたりね（笑）。そんな日は、こっそり自分で買ったりもしてたな（笑）。

納谷：そもそもバイトを始めたきっかけって何なの？とんちゃんって、そんなに物欲なさそうだし、遊ぶお金が欲しくてっていうわけでもなさそうやけど。

東：たしかに物欲はあまりないかも。でも、バイトの理由は明確で、養成所の学費を払うため。自分で払いたかったから高校からバイト始めたんだよね。

納谷：偉いね！バイト始めた理由すらカッコイイのがズルい（笑）。

東：そんなことないでしょ。自分のやりたいことやるんだから、そのお金くらい自分で払わないとね！

バイトでは、居心地も意外と大事

納谷：シフトは、どれくらい入ってたの？

東：1日5時間くらいで、週に2、3日入ってたかな。数えてみると、そんなに多くないね。バイト先の居心地が良かったから、もっと働いてたと思ってた。

納谷：あー、それはわかる気がする。居心地って大事だよね。

東：すごい大事。俺なんか、店長にしょっちゅう「休憩していいよ」って言われてたからね（笑）。

納谷：まさか、居心地がいいって休憩が多いってこと？

東：違う違う！それもあるけど、居心地が良かったのは店長が本当にいい人だったから。たぶん30歳手前くらいの人だったんだけど、スケボーやってたの。

納谷：若いねぇ。

東：そのとき俺バイトも学校もスケボーで通うくらい好きだったんだけど、ある日、店長から仕事終わりに「東、よく働いてるから板1枚やるよ」って！めちゃくちゃ嬉しかったなー。

納谷：すごいね！普通、バイト頑張っただけで板はもらえないよね。

東：「仕事頑張ります！」って即答しといた（笑）。嫌なことがあっても頑張れたのは、周りにいい人が多かったからだね。

納谷：え、嫌なこともあったの。

東：そりゃあったよ。「お弁当温めますか？袋お分けしますか？」って聞いたら、その人両方とも「いらない」って言ったのに、帰り際に「普通、温めるし、分けるだろ」って呟かれたの。あれは傷ついたね。傷つきすぎて、店長にトイレ掃除行ってきますって言ってトイレで落ち込んでた（笑）。

納谷：とんちゃん、かわいそう（笑）。

東：戻るとき「めっちゃ綺麗にしてました」ってウソついた（笑）。

納谷：でも良かったこともあったでしょ？

東：あった！お客さんからの何気ない一言系。コンビニって普通のお店より、気軽に利用するじゃない？だから、常連のお客さんとの距離が近くなるの。おばあちゃんに「今日も頑張ってるね」とか言ってもらえた日は、気分よかったなぁ。皆も店員さんに言ってあげてほしい！（笑）。

−ここまでのお話を聞いて、納谷さんに質問です。

東：これ聞く側ワクワクするー（笑）。

納谷：決めました。その名も「巷で噂のアルバイター」。近所の女子高生の間で、あの店員さん身長高いしまじイケメン！って噂になりそうなので。

東：残念ながら、そんな噂はなかったけどね（笑）。

納谷：ぜったいあったよ！とんちゃんがアルバイトしてるコンビニあれば、俺なら絶対通うもん！（笑）。

 
コンビニでのアルバイト経験を語ってくれた東さん。他のバイトは経験ナシとのことですが、スケートボードの板をもらったり、傷ついてトイレにこもったりと、濃密なエピソードでした。さて、いよいよRoom1の最終回となる次回は、お二人の将来についてのお話。お楽しみに！

文：恩田貴行、寺本涼馬　撮影：田形千紘

撮影地／Cateriam cat cafe