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2019年01月17日

廣瀬智紀さん(映画刀剣乱舞・鶯丸役)インタビュー【この役のために僕がしたこと vol.1】

廣瀬智紀 刀剣乱舞 映画 鶯丸 タウンワークマガジン

アニメ・漫画・ゲームなどの人気原作のキャラクターを舞台やミュージカルで再現する人気俳優たち。彼らは現実には実在しないキャラクターを具現化するためにどういった努力を重ねているのか。この企画では、毎回話題の作品にフィーチャーし、役を作り上げるまでの思いや取り組みについて、役者本人に伺います。

名立たる刀剣が戦士へと姿を変え、歴史を守るために闘う刀剣育成シミュレーションゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」を原案とし、アニメ、ミュージカル、舞台など多くのメディアミックスで旋風を巻き起こしている同作の初の実写映画「映画刀剣乱舞」が2019年1月18日から公開に。刀剣男士の一振り・鶯丸(うぐいすまる)を演じた廣瀬さんに作品への思いを尋ねました。

本丸(※)ごとにキャラクターが存在しているところが、刀剣乱舞の魅力

廣瀬智紀 刀剣乱舞 映画 鶯丸 タウンワークマガジン
――廣瀬さんは今回の「映画刀剣乱舞」で初参加となりましたが、出演が決まった時の感想から聞かせてください。

僕はこれまでも、シリーズものに途中から加入するというケースが多かったんです。ですから、今まで培ってきた経験を活かして、自分ならではの鶯丸を演じたいと思いました。途中からの参加は僕にとってチャンスでもあると捉えているので、プレッシャーみたいなものはありませんでした。

※本丸…ゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』における刀剣男士の拠点となる場所のこと

廣瀬智紀 刀剣乱舞 映画 鶯丸 タウンワークマガジン

(c)2019「映画刀剣乱舞」製作委員会 (c)2015-2019DMM GAMES/Nitroplus

――鶯丸に限らず、「刀剣乱舞」はファンもたくさんいますから、そこへのプレッシャーはありませんでしたか?

気にしていなかったといえば嘘になりますけど、僕が自信をもって役を演じることで、見てくださる皆さんを引っ張っていくことが大事だと考えたんです。誇りをもって演じていれば大丈夫だろうという気持ちで演じました。「刀剣乱舞」はゲームからアニメ、舞台やミュージカルなどいろんなジャンルに展開しているので、そのジャンルごとにキャラクターがあってもいいと思いますし、それが「刀剣乱舞」の魅力、見どころだと思うので、そんなところも“主(あるじ)”の皆さんには楽しんでいただきたいです。

任務をしっかり全うする鶯丸の姿を表現したかった

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――そうやって演じた鶯丸ですが、どのようにキャラクターを構築していったのか過程を聞かせてください。

僕が今回、最も大事にしていたのは“「映画刀剣乱舞」の世界に生きている鶯丸”だったので、任務をしっかりと全うすることに重きをおきました。鶯丸を演じるにあたって、事前に下調べをしたんですが、そこで得たイメージというのがマイペースでのほほんとしている、縁側でお茶を飲んでいるような平和な印象だったんです。しかし、今回の作品ではいつ何どきでも危機を察知できる能力をもっていたり、洞察力に優れたりもしている役。なので、普段のマイペースなキャラクターをベースにしながらも、お芝居でギャップをうめることによって新鮮な鶯丸として見ていただきたいという思いで演じました。

――佇まいなど、ビジュアル面ではどんなことを意識しましたか?

鶯丸は立ち振る舞いが優雅で美しいイメージがあったので、そこは意識していましたね。背筋が丸くなる瞬間は、一つも作らないように演じました。

マイペースな鶯丸と僕は似ている気がします

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――そんなキャラクターゆえ、アクション監督の雲雀大輔さんも「鶯丸の動きを作るのが一番難しかった」とお話しされていました。

鶯丸はむやみやたらと刀を振り回すのではなく、とてもスマートに動くので、そこにこだわりをもって立ち回りを作っていただきました。殺陣に関してはもっと、もっとやりたかったんですが、そこはまた別の機会に、闘う鶯丸の姿をお見せできたらと思っています。

――こうやってお話をうかがっていると、素の廣瀬さんが表情豊かなことに対し、劇中の鶯丸はほとんど表情を変えません。お二方に共通点はあったんでしょうか?

よくよく考えたら似ている気がします。僕も普段はマイペースで、「人と違う時間軸で生きている」とか「おっとりしてるね」と言われるんですけど、そんな部分は鶯丸と共通していると思います。だけど、作品に入ると「ピシッと切り替えなきゃ」とスイッチが入るんです。鶯丸の仕事を全うしている姿と、普段の振る舞いとのスイッチのオンオフがはっきりしているところが、僕と鶯丸が重なる部分ではないかと思います。

ブームに甘えたり、驕ったりすることなく、これまで通りの自分でいたい

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――では、鶯丸やこの作品に携わったことで影響を受けたことは?

それは作品が公開されて、世に出てから感じることなのかなって思います。舞台でいうなら、本番が始まって蓋を開けてみないとお客様がどういう反応をしてくださるのかわかりませんし、お客様の反応を見て改めて「やってよかった」とか、「そんな見え方をするんだ」と気づかされたりするものだと思います。今回の作品も全国で封切られて、いろんな方のお声をいただいてから、この作品がどういったものだったかを自分自身で感じて見つけていくものだと思うんです。

今は、ありがたいことにいろんな形で「刀剣乱舞」が注目されていますが、だからといって甘えたり、驕ったりせず、これまで自分が続けてきたことを提示できるようにしたいなと。僕の願望は心の中に留めておきます。

大人の意見に耳を傾けることで、自分の引き出しが増えていく

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――廣瀬さんがアルバイトをしていた学生時代と同年代の皆さんは、将来のことなどいろいろ悩み、壁に対峙することも多い世代です。そんな世代へぜひアドバイスをお願いします。

この年齢になって言えることは、大人の声にはできる限り耳を傾けたほうがいいということ。例えば、酔っぱらった大人の話を無理に聞かされて面倒くさいなぁと感じたりすることもあるかもしれない。だけど、それもある種、ひとつのケースとして受け入れることによって、自分の引き出しが増えていくんですよね。「こういう考え方は自分には合わないけど、そんなふうに考える人もいる」。意見の違う相手をただ否定するのではなく、耳を傾けることでいろんな人の意見を尊重できるようになっていくのかなって。

――廣瀬さんも目上の方の助言を疎ましく思っていた時期があったんですか?

そうですね。バイト先の先輩と意見が衝突したり、人間関係で苦労したこともありましたが、今になってみたらそういうことも大事な経験だったと思うんですよ。たとえ相手が先輩であったとしても、自分の意思をきちんと伝え、人とのかかわりを大事にしていくことで人間関係が広がっていくんじゃないかな。これから先、楽しいことも、そうでないことも待っているかもしれませんが、後悔のない人生を送ってほしいです。

■Profile
廣瀬智紀(ひろせ・ともき)

1987年2月14日、埼玉県生まれ。テレビドラマ「私のホストちゃん しちにんのホスト」や舞台版で鳳条夕妃を演じ、人気に。人気コミックを舞台化した「弱虫ペダル」で巻島裕介役を、「ダイヤのA」では降谷暁役を好演し、注目を集める。近年ではテレビ・舞台連動企画「男水!」(川崎亮也役)や、劇団☆新感線「髑髏城の七人Season月」下弦の月に無界屋蘭兵衛役で出演。

◆OFFICIAL SITEhttps://sp.hirosetomoki.com/
◆OFFISIAL BLOGhttps://ameblo.jp/tomoki-hirose/
◆OFFICIAL Instagram@hirose_tomoki.0214

編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河井彩美 取材・文:荒垣信子

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