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2017年05月31日

剣(RAZOR)インタビュー『任された仕事に積極的に関われば、必ずなにか得るものがあるはず』【俺達の仕事論vol.9】

剣 RAZOR sadie インタビュー タウンワークマガジン

日夜、洗練されたメロディやリズムでファンを魅惑し続けるヴィジュアル系バンドのアーティストたち。いまは表舞台で活躍する彼らだが、そこに至るまでには様々な苦労体験や成長エピソードがある。この連載では、そんな彼らが日頃語らない過去の出来事やバイト体験について掘り下げます。

昨年11月に結成したバンドRAZOR(レザー)のギタリスト剣(つるぎ)。結成して約半年ながら、すでにアルバムをリリースし、精力的にライヴを展開中。そんな彼に下積み時代のバイトエピソードを聞きました。

学生時代から“任される”ことで、責任感をもって取り組んでいたカラオケ店でのエピソードや、バンドを結成するために2つのアルバイトを掛け持ちしたというハードな日々についてのお話を伺いました。

世間の厳しさを知った初めてのアルバイト

剣 RAZOR sadie インタビュー タウンワークマガジン
――初めてアルバイトしたのはいつでしょうか?

一番最初は高校1年生だったと思います。

――何かキッカケがあったのでしょうか?

特に欲しいものがあったわけではないので、“自分で働いてお金を得てみたい”と思ったんでしょうね。ただ、僕の生まれ育った滋賀では、当時、今みたいにアルバイト雑誌が普及していなかったのか、僕がたまたま知らなかっただけなのか、情報を得る術がなくて。

まずは、友だちがアルバイトをしていたスーパーの精肉コーナーで働き始めました。和牛、輸入牛とか、部位による切り方とかをいろいろ覚えて、お肉をパッケージしたり、陳列したりしていました。陳列に関しては、ちゃんとできなくて毎回怒られていましたね(苦笑)。一生懸命ではあったんですけどね……。

ただ、いま経営者の目線になって考えてみると“あなたの時間をお金で買っているのだから、それに見合った仕事をしてもらわないと困ります”っていうことだと思うんですけど、当時16歳くらいだった僕には、働いてお金をもらうっていうことが、ちゃんと理解できていなかったんですよね。

――いやいや、普通はそこまで考えられないですよね。しかも、責任を負って何かをすることって、それまでなかったでしょうし。

親や先生はともかく、言ってしまえば他人から厳しく叱責されることも、初めてでした。特にお肉を切っていた担当の方が怖くて(苦笑)。でも、その人が競馬ラジオを聴く時間だけは、僕たちアルバイトも手を休めることができるんですよ(笑)。

――束の間の休息ですね。

そうですね。すごく怒られていたから、その人の都合で休憩のタイミングが決まるのに、ちょっとした理不尽さを感じたりもしましたけど……。ちょっとだけ大人の世界を見た気がしました(笑)

接客業は任される怖さもあったけど、責任感も生まれた

剣 RAZOR sadie インタビュー タウンワークマガジン
——初めてのお給料を手にした時はどうでしたか?

“これが自分が働いたお金だ”っていう感動はありました。世間の厳しさも知ったし、社会に出ていくための一歩として、いい経験ができたなと思います。

ただ、そのバイトはあまり長く続かなくて、今度は“自分が興味のある仕事をしてみたい”と思って、地元のカラオケ店で働きました。小規模のお店だったので、1人でドリンクやフードを各部屋に配膳したり、掃除をしたり、厨房で料理を作ったり、店番をしたり……。

――そんなにいろいろ任されていたんですか?

人手がそんなになかったんでしょうね。レジも打っていたし、結構任されていたんですよ。田舎なので都市部ほどではないにしても、カラオケブームの時代でしたからね。人がたくさん来る土日は、ひとりでまわすのはわりと大変で。キツくなったら人を呼ぶ、という感じでした。

――それは高校を卒業してからですか?

いや、それも高校生のときだったので、任される怖さはありましたよ。“お客さんを怒らせたらどうしよう”とか。あと、自分が熱を出した時は、代わりがいないので困りましたね。ほかにもバイトの人はいたけど、シフトとしては基本、ひとりだったので。

——責任感がつきますね。

はい。そこは学生時代とは違いますよね。あと視野も広がったと思います。

バイト先にいた仲間は、みんな熱量があって楽しかった

剣 RAZOR sadie インタビュー タウンワークマガジン
——しばらくは、そのお店で働いていたのでしょうか?

その後、今やっているRAZORの前に組んだSadie(現在活動休止中)で活動するようになると、バンドの本拠地である大阪に引っ越してひとり暮らしになるんです。そこで、また別のカラオケ店でバイトをするようになりました。

大阪の繁華街だったので、こちらがちゃんと最初に料金システムをお伝えしていても、誤認されたり、酔って暴れる方もいらっしゃって、そういう大変さもありましたね(苦笑)。

――そういう時は、どう対処していたのでしょうか?

話し合いだったり、割引いて納得してもらったり……。その交渉は、店の人がするんですけどね。僕は、今は条例でダメですけど、主に街に出て呼び込みをしていたんですよ。料金表のパネルを持って。

その頃は“バンドのためにお金を稼ぐぞ!”って燃えていたので、稼ぎどきの金曜や土曜にどれだけ、たくさんのお客さんに来てもらえるかっていうことを考えて、声をかけたりしていました。

――ただ人を入れればいいわけではなく、部屋の大きさに合わせて効率も重視しなくてはいけないわけですね。

そうですね。大部屋が空いていても、そこに2人組のお客さんを入れると効率が悪いですからね。フロントとインカムでこまめに連絡を取りつつ、あとどのくらいでどの部屋が空くかを把握して、お客さんと交渉するっていう。僕は営業成績がよかったから、値引き交渉の権限も与えられていたんですよ。

――働きぶりから、とても信頼されていたんですね。ただ、そのお仕事は道に出て知らない人に声をかけていくわけで、最初は抵抗感があったりしませんでしたか?

やっぱり、最初は小っ恥ぱずかしかったですよ。でも、だんだん慣れましたし、イヤだなと感じることはあまりなくて。そのカラオケ店は、店舗も大きくて仲間もたくさんいたし、みんなバイトだけどすごく熱量があって……。

――それぞれ、プライドを持って仕事をしていたんですね。

そうですね。だから、忙しいながらもすごく楽しく仕事ができました

バンドのための、“掛け持ち生活”は半年が限界でした

剣 RAZOR sadie インタビュー タウンワークマガジン
――しかも当時は“バンドで夢を叶える!”とか、“バンドのためにお金を稼ぎたい!”という強い気持ちがあったわけですよね。

はい。Sadieが始まって半年くらいでバンドが忙しくなって、そのカラオケ店でのバイトはできなくなりましたけど。

――それまでに、バンドとバイトの両立に苦しむことはなかったのでしょうか?

Sadieを組む前の、まだメンバーを探していた時期に、カラオケ店とコンビニのバイトを2つ掛け持ちしていたんですよ。

——これからバンドにお金がかかると読んでいたんですか?

それもあるし、家賃をちゃんとこの先払っていけるかが不安で(笑)。バンドが始まったら、どういう生活になるのか当時はわからないじゃないですか。だから、アルバイトはできるうちにっていう焦りと必死さはありましたね。

ただ、その掛け持ちは、さすがにツラかったですね。たまに、昼12時から20時までカラオケ屋で働いて、2時間だけ休憩して、22時から朝の8時まで働いて、4時間後の12時からまたカラオケ屋に行って……ということもあって。

――寝る時間が全然ないじゃないですか。

ですね。それだけ働くと、貯蓄はできましたけど(苦笑)。でも、コンビニは深夜のシフトだったから、どうしても眠たくなって。あるとき、紙パック飲料を陳列していたら、何本か倒して中身が床に飛び散っちゃったんですよ。

そこで“もう限界だし、これ以上お店の方に迷惑をかけるわけにはいかない”と思ったし、それに加えて“このままアルバイト漬けになっちゃダメだ”と思って、半年後にコンビニのアルバイトをやめました。

――よく半年もがんばれましたね。

精神力は強いほうだし、だからやれたんでしょうね(笑)。

——その頑張りが、ちゃんとバンドにつながってよかったです。

結果としてですけどね。

——ほかに、印象に残っているアルバイトはありますか?

これも高校生のときなんですが、回転寿司でも2年くらいアルバイトをしました。それはもう、ただただ楽しかったですね。厨房で刺身包丁を持って、魚を切らせてもらったりもしました。しかも、賄(まかな)いで食べるお寿司が美味しかったし、休憩には魚の切れ端をちょっと食べてよかったり(笑)。他校生と一緒に働いたり、いい思い出ばかりです。

――そうしたこれまでのアルバイト経験が、今、バンド活動をするうえで糧になることはありますか?

具体的にっていうのはないですけど、根性の部分では活きていると思います。

――そんな剣さんから、これからバイトを始める人に言ってあげたいことというと?

自分なりに仕事のコツを見つけたり、楽しんでやったほうがいいということですかね。

――やりがいを見つけられれば、頑張れるわけですね。

そうですね。“どうせバイトだし”って思わずに、積極的に関わっていったら、きっとその仕事を好きになれるし、得るものは多いと思います。

■Profile
剣(RAZOR)

2005年に始動し、2015年9月に活動休止したSadie(サディ)のギタリスト。Sadie活動休止後、元BORNのヴォーカル・猟牙らとRAZOR(レザー)を結成。結成して約半年ながら、ALBUM 『RED INVISIBLE』とシングル「DNA」をリリース。8月には新曲をリリースし、2度目のワンマンツアーを行なう。

◆RAZOR OFFICIAL SITE:http://razor-web.jp/
◆剣 Official Twitter:@tsurugi_brain

■リリース情報

2nd Single『LIQUID VAIN』
2017.8.2 発売決定!

■ライヴ情報
2nd ONEMAN TOUR 2017
『THE LIQUID DIPLOMACY』
TOUR FINAL
9.16 恵比寿LIQUID ROOM

*すべての詳細は、http://razor-web.jp/

企画・編集:ぽっくんワールド企画 取材・文:杉江優花 撮影:河井彩美

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