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2016年11月15日

鹿目凛(ベボガ!)インタビュー「普通の仕事をする自信がなかったんです」【 アイドルシゴト Vol.10】

鹿目凛(ベボガ!)毎週火曜日に公開している「アイドルシゴト」。この企画は、アイドルたちが普段考えているシゴトのやりがいやシゴト観についてインタビューする連載です。
今回はあるあるイラストで大人気、アイドルとしてだけでなく、イラストレーターとしても活躍されているベボガ!(虹のコンキスタドール黄組)の「ぺろりん先生」こと鹿目凛さんにお話をうかがます。

 

普通の仕事は務まらないけど芸能ならできるんじゃないかと思った

鹿目凛(ベボガ!)――アイドルになったキッカケは?

もともと普通の仕事をしたくなかったんです。コンビニとファミレスのバイトをしていたことがあったんですが、失敗ばかりで自分には全然務まらなくて。だから社会人になってもきっと普通の仕事はできないんだろうなって思っていたんです。
今考えたら芸能界のほうがもっと厳しいけど、そのときの私は芸能界に憧れを持っていたっていうのもあって、そっちの世界のほうが自分には向いているんじゃないかって思ったんですよね。

――アイドルにはもともと興味があった?

それまでアイドルに全く興味はなかったんですが、でんぱ組.incさんを知って、世界観とかが家にこもっていたときの自分の境遇に似ているなと思って好きになりました。

あんまり自分からオーディションを受ける機会はなかったんですけど、そんなときに街中でスカウトを受けて、それがきっかけでやってみようと思ったんです。

――コンビニとファミレスのバイトはどれぐらい続けました?

コンビニは9ヶ月でファミレスは2年間働きました。でも、すごく失敗が多くて店長さんに「次失敗したら明日来なくていいよ」って、めっちゃ怒られていたんです。それで、私ってこんなに仕事ができないんだって、普通の仕事をすることに自信をなくしました(笑)。

――そのわりに長く働いていますね、引き止められたんですか?

うーん…まったく引き止められたりしませんでした。なんというか…辞めかたがわからなかったんです(笑)。

 

他のグループのハイレベルなパフォーマンスを見て意識が変わった

鹿目凛(ベボガ!)――芸能の仕事を始めて仕事への考えかたは変わった?

そうですね。昔の自分はけっこう甘い考えでした。芸能っていろんな人から見られる仕事なので、だいぶ責任感は出てくるようにはなった気がします。
今の事務所に入ってから、いろんなアイドルさん達のライブを観る機会があって、ハイレベルなパフォーマンスを見ることで、メジャーってこういうことなんだって感じて意識がかわりました。

――自分の中で意識して努力していることは?

ダンスの先生やボイトレ(ボイストレーニング)の先生に教わったことをまず自主的におうちで頑張っていこうって意識しています。歌もダンスもまだまだなんで、まずは人並みに上手くなりたくて。一歩ずつ階段を登っていきたいです。

 

ヲタクに自分の気持ちが伝わらないのは辛い

鹿目凛(ベボガ!)――ぺろりん先生といえばイラストが有名ですが、イラストには普段どんな気持ちで取り組んでいますか?

イラストを描くのは昔から好きだったんですけど、今はお仕事としてもさせていただいています。アイドルのお仕事も大変な中で、その二足のわらじを履いているわけだから、二倍頑張らないといけない。だからこそ頑張ろうっていう気持ちがあります。両方とも今後も続けていきたいです。

――アイドルの活動の中で一番うれしかったことは?

ファンの人に「アイドルやっていてくれてありがとう」って言われたのが一番うれしかったです。やっててよかったって思いましたし、やりがいを感じました。普段からファンの人からパワーをもらっていることが多いです。

――逆に辛かった経験は?

自分の気持ちがファンに上手く伝わらなくて、ファンの人が傷ついちゃったりするときとかは、けっこう悲しいなって思います。
あと「ヲタク(アイドルファンの総称)が思っている以上にアイドルはヲタクのことが大好きなんだよ」っていうのを、アイドルみんながそう思っているかは分からないけど、私はそう思ってるし、伝えていきたいです。それをイラストで表現してSNSにアップしても、半分くらいのコメントが「そんなわけないでしょ?」って書かれていて。それは悲しいなって思いました。

――辛いことを乗り越えるときはどうしてる?

泣きながらメンバーになぐさめてもらって、お風呂に入ってご飯食べて寝て。そしたらポジティブになります(笑)。
それ以外にもファンの人と特典会(握手やチェキ撮影などを行う時間)で接しているときに優しい言葉をかけてもらったりすると、やっぱり頑張らなきゃなって思います。「ぺろりんを見てると、元気になれる」っていう声を聞くと、ああ、私頑張らなきゃって思うんです。

 

モチベーションにも繋がる家族の大切さ

鹿目凛(ベボガ!)――ご家族とは普段どう接しているんですか?

今は一人暮らしをしているので、なかなか家族に会える機会もなくて…。昔は妹とめっちゃケンカしてたんですけど、この前妹が某有名テーマパークに連れて行ってくれて、それがすごくうれしかった……(涙ぐみながら)。

――妹さんとの関係は何がキッカケで変わりました?

妹と一緒に住んでいたときはケンカばっかりでした。距離が近すぎてお互いに自分のことしか考えてなかったから、ぶつかったりしていたんだと思います。一人暮らしをしている今はちょうどいい距離感になってきたのか、お互いのことをちゃんと考えられるようになりました。
以前、私が家族みんなを某有名テーマパークに自分のお金で連れて行ってあげたことがあったんです。だから妹が私を遊びに連れて行ってくれたっていうのがすごくうれしかったです。

――家族はみんなアイドル活動に協力してくれているんですか?

実家に住んでいたころは仕事現場から家が遠かったので、朝も早いし、夜も帰りがすごく遅かったんです。それでも家族みんなで応援してくれました。妹が友だちに「私のお姉ちゃんがアイドルしてるから応援してあげてね」って言ってくれたり、ライブのとき妹の友だちと会ったことがあるんですが、その友だちから妹が「私のお姉ちゃんは自慢のお姉ちゃんで、すごく誇りに思ってる」って言ってたことを聞いて、めっちゃ泣きそうになって…(再度、涙をこぼす)。

――すごく家族を大事にしているんですね。

家族に支えられているから、だからそのお返しがしたいって思ってます。でも最終的には、憧れているでんぱ組.incの古川未鈴ちゃんと同じなんですけど、「売れることがお返し」だと思ってるんです。自慢の家族になりたい。

 

ステップアップしていって、周りの人に自慢してもらえる存在に

鹿目凛(ベボガ!)――アイドルを始めてから性格は変わった?

変わりました。以前よりポジティブシンキングができるようになったと思います。でも、毎日変わりたいって思ってます。現状に満足することって一番ダメだと思っているから。向上心を持って、危機感を持って、毎日今日より明日は成長しよう。明日より明後日は成長しようって思っています。人として、アイドルとしてもそうなんですけど、まずは素敵な大人になりたいです。

――今日はありがとうございました。家族思いなぺろりん先生の気持ちがとても伝わってきました。最後に、アイドルとして今後目指すものは?

ライブでもパフォーマンスのレベルをあげてファンの人に喜んでもらいたいし、幅広い活動もして、ライブに来られない人でもテレビとかでも見られるアイドルになりたい。一人の人間としてもアイドルとしても素敵になって、ステップアップしてファンや家族が周りに自慢できる存在になりたいです。

鹿目凛(ベボガ!)

■Profile
鹿目凛
(かなめ・りん)
1996年9月21日生まれ A型
Twitter: @peroperorinko01
■ベボガ!(虹のコンキスタドール黄組)
公式Twitter:@bebogainfo
公式HP:http://pixiv-pro.com/2zicon/

企画・編集:SADD 取材・文:永山あるみ(@ayutama_xoxo) 撮影:八木虎造

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