深瀬美桜(まねきケチャ)インタビュー「見ていてくれる誰かがいるから頑張れる 」【アイドルシゴトVol.56 】
武道館公演を成功させるなど、今ノリにノッているアイドルグループ、『まねきケチャ』。そんなまねきケチャに新星のように現れた新メンバー・深瀬美桜さん。そのビジュアルの高さから、加入発表のあと一夜にしてTwitterのフォロワー数が1万人を超えるなど、ステージに立つ前から注目を集めていました。出身地である茨城県から東京に通い、学業とアイドル活動を両立させるなど、努力家な深瀬さんの仕事観についてお話を伺いました。
母が見つけてきてくれたオーディションがきっかけに
――まねきケチャに新メンバーとして加入しましたが、これが初めての芸能活動ですか?
実はスカウトがきっかけで、まねきケチャに入る前に約2年間、アイドル活動をやっていました。でも、そこでは上手くいかずにどんどんメンバーが減っていき、最終的に活動ができなくなって解散してしまったんです。
――その頃からまねきケチャのことは知っていましたか?
知っていました。まねきケチャというグループは、メンバーはもちろん、衣装もとっても可愛いので自分にとって理想のアイドルでした。
前のグループが解散してから1年ぐらい、「もうアイドルは向いていないのかも・・・」って悶々とした日々が続いていて。そんな時にお母さんがまねきケチャのオーディションを見つけてきて、「アイドル活動をしている時が一番楽しそうだよ!」って私の背中を押してくれたんです。大学への進学と悩んだのですが、今では、またアイドル活動を初めて本当によかったです。
メンバーのみんなも優しく受け入れてくれたので、まねきケチャに加入して、ようやく自分の居場所を見つけることをできたなと感じました。
加入後すぐに20曲を覚えて挑んだワンマンライブ
――これまでの活動の中で思い出深い出来事は?
昨年の11月にまねきケチャに加入してすぐにTOKYO DOME CITY HALLでワンマンライブがあったんですけど、その時に20曲くらい一気に覚えなくちゃいけなかった時があって・・・「どうしよう!!」って(笑)
――どれくらいの期間で20曲を覚えたんですか?
1ヶ月ちょっとでなんとか覚えました。でも、頭がいっぱいいっぱいになってしまって、その時はライブを楽しむということよりも、「とにかく本番で間違えないようにしなくちゃ!!」 という気持ちの方が大きかったですね。
――相当なプレッシャーだったと思います。
そうですね。でも、それよりも他のメンバーと一緒に踊りたいという気持ちの方が大きかったので乗り切れました。出番直前まで振付を確認したり、当日まであまり時間もなかったので、一回のレッスンで3曲覚えて、さらに家に帰ってからも練習していました。なので、本番を終えた後はとても達成感がありましたね。
自分に負けたくないから何事も全力に向き合う
――ライブを観ていると、深瀬さんは新メンバーでありながら他のメンバーをどんどん引っ張って行っていくような印象を受けますが、その源はどこにあるのか教えてください。
以前は、みんなについていくという感じだったんですけど、グループの歌の中心的存在だった千愛ちゃん(藤川千愛)が武道館公演で卒業して、千愛ちゃんを目標に頑張りたいと思ってから意識が変わったんです。器械体操をやっていたので、根が負けず嫌いで競うことでは何でも1番を取りたい!って思うのもあるんですけど、それ以上に自分に負けたくないと思うので何事も全力でやっちゃうところがあります。
――武道館公演では、曲中にアクロバットも披露されていましたよね。
4歳から中3まで器械体操に打ち込んでいたので、ああいう動きは得意なんですよね。昔から歌って踊ることも好きだったから、ライブをやっているときが一番楽しいです。
見ていてくれる人がいるからこそ頑張れる
――昔から人前に出たいという願望は強かったんですか?
実は人前に出たり、しゃべることはあまり得意ではないんですよ。
――それは意外です。ライブのMCでは一番元気よく話している印象がありました。
ライブ前日にMCで話す内容をメモして覚えてやっているんですけど、全然上達しないんですよね。でも自分の中に切り替えのスイッチがあって、ステージに立つとできるんです(笑)。
――そこまで頑張れるのはなぜでしょうか
やっぱりファンの方の存在が大きいです。私は結構ネガティブで、一回落ち込んでしまうとそこからすごく落ち込んじゃうんです。でも、そういうときはファンの方とかが察してくれて、特典会やSNSで話しかけてくれて。見てくれてる人がいるからこそ頑張ろうと思えます。
真面目に全力でやることで未来につながる
――今年の春で卒業されましたが、アイドル活動と高校生活の両立はどうでした?
茨城県の全日制の高校に通っていたので両立は正直大変でした。アイドル活動は東京でやっていたので、毎日のように茨城―東京間を往復して・・・。午前中だけ授業を受けて、お母さんに駅まで車で送ってもらい、そこから東京へ向かうという感じです。お母さんの助けがなければ成し遂げられないスケジュールで、本当に感謝しています。でも、自分で決めて受験して入った高校なので、なんとしても卒業したかったんです。たとえ1時間でもいいから授業を受けるために、頑張りました。
――かなり根性がありますよね。往復だけでも大変だったでしょうから、他のことはなかなかできなかったのではないでしょうか?
確かに他のことは全然できなかったんですけど、それでもアイドル活動をやりたいと思ったんです。でも、どうしても忘れられない思い出が1つあって。
それは、高校最後の文化祭の日なのに、仕事で午前中に抜けなきゃいけなかったことなんです。最後まで高校生らしいことが存分にできなかったような気がして・・・最後ぐらいは思い切り高校を楽しみたかったな、っていう思いが溢れて止まらなくなって、その時ばかりは辛くて車の中で泣いちゃいましたね。
――確かにそれは辛い思い出ですよね。でも、そこまで頑張れたからこそ、今の深瀬さんがあると思いますよ! 最後に、読者のみなさんにメッセージをお願いします。
自分の性格は真面目だと思っているんですが、真面目に全力でやっていれば誰かしら見ていてくれるんですよね。そこから何かに繋がることもあるので、いつも全力でやってみることが1番だと思います!
深瀬美桜(ふかせ・みお)
2000年3月30日生まれ。茨城県出身。
2017年12月にまねきケチャに新メンバーとして加入。加入発表直後から一夜にして1万人フォロワーを集めるなど、期待の新星として活躍している。
Twitter:@fukasemio330
まねきケチャ公式サイト:https://www.maneki-kecak.com/